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路地裏悪立地でファン客を獲得する青コーナーのdate氏が、池袋に出店。化学調味料なしのネオ大衆イタリアン酒場「ハトノーユ」が、西池袋3丁目に3月17日オープン

ガラリ戸が大衆酒場感を伝え、店内をのぞき込みたくなるファサード
オープンキッチン前のカウンター席がオススメ。店内奥には宴会利用も可能なテーブル席を用意
「前菜盛合せ」は、彩りも楽しく、肉、魚、野菜とバランスもボリュームも満足度が高い
グリーンの皿をセレクトするところに遊び心を感じる「鰯のオイルパスタ」。味のしっかりしたソースと相性がよい、ロングパスタ“リングイネ”で提供される
左:店長の西島亮太氏。右:オーナーの通称date氏こと吉利雄太氏

(取材=下前 ユミ)


池袋駅前の雑踏から離れた立教大学の裏の辺り。緑も多く、閑静な住宅街が広がる西池袋3丁目の路地裏に、大衆酒場・大衆イタリアン「ハトノーユ」が3月17日オープンする。オーナーは、通称date氏こと吉利雄太氏。1号店のもつ焼き屋「炭火焼きホルモンとんずら」(中野新橋)、2号店の路地裏一軒家酒場「ROJIURASAKABA 青 CORNER」(中目黒)、3号店の大衆酒場「わたるがビュンっ」(代々木)、4号店の惣菜×角打「新中野 トンズラ」(新中野)に続く、5店舗目。

「池袋で出店したい」と、5年近くも物件を探し続けていたdate氏。念願叶い、昨年10月に物件を取得。中目黒の2号店にどことなく似ている住宅街の裏路地立地だ。完成したばかりの店舗は、これまで同様にデザインから設計、施工まで、自分たちの手でつくっている。「住宅街の裏路地で、看板も出さずに営業してきた2号店に手応えも感じ、この場所なら僕たちらしいお店ができると思い決めました」とdate氏。得意とする裏路地悪立地でありながら、立教大学方面への抜け道になっており、近隣の人々の生活路として意外にも人通りは多い。

コンセプトは、気の置けない人と行く定番の本格イタリアン。「近所の人たちの『ハトノーユでいいじゃん』という選択肢のひとつとなる店のポジションを狙っています。10年、20年と変わらない永続的に愛される店。トレンドを追わない店づくりを僕たちはしたいと思っています。気軽に行けて、肩肘張らずに本格イタリアンが食べられる。リストランテでもなく、ビストロでもない。気の利いたイタリアンが食べられる日本式大衆酒場をイメージしています。だからこそ料理はシンプルにスタンダードでおいしいこと。そのためにも化学調味料は一切使わない、しっかりとした料理を提供します」とdate氏。

料理は、仕込みによってクイックで提供できる「前菜盛合せ」(2〜3人前 780円)にはじまり、「ローズマリーの糠漬け」(180円)といった居酒屋の定番にイタリアンのエッセンスを加えたつまみ系。既存店の強みを生かした「牛肉ステーキ」(980円)や、ワインに合わせたいゴルゴンゾーラチーズをアクセントにした「ハムカツ」(580円)。シンプルな旨味の醍醐味「鰯のオイルパスタ」(780円)など、どれも定番ながら、どこか少しだけひねりが利かせてある。ドリンクは、イタリアンの酒場らしい「リモンチェロ ホッピー」(480円)、中目黒発の大ジョッキで提供されるレモンサワー「ジャン レモ」(880円)など。ワインはイタリア産に限定し、「ボトルワイン」は赤白各5種を2000円からラインナップする。

「店を出す度によくなっていくよね、と言われたいですね」とdate氏。date氏のつくる店には、いい意味での緩い雰囲気がある。そして、売り込まなくてもファンを生み出す魅力がそこにはたくさん詰まっている。スタッフが常に緊張感を持って仕事に臨むように、1年以上同じ店舗での店長をやらせない。店舗数が増えても、全員が集まって定期的なミーティングを行う。お互いにプレッシャーを掛け合える職場環境づくりにその理由はありそうだ。身丈にあった店づくりで、一歩一歩着実にスタッフも成長してきている今、date氏は第2ステージに向かう。1号店のオープンから8年、念願の池袋出店に期待を寄せる。

店舗データ

店名 ハトノーユ
住所 東京都豊島区西池袋3-18-5

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アクセス JR・地下鉄・私鉄各線 池袋駅から 徒歩6分
電話 03-6914-1947
営業時間 17:00〜翌01:00
定休日 月もしくは祝翌日
坪数客数 10坪 25席
客単価 2500〜3000円
関連リンク ハトノーユ(FB)
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※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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