八重洲、新橋、渋谷などターミナル駅周辺エリアを中心に焼き肉店を展開するアセットインベスター(東京都中央区、代表取締役 東憲氏)が11月25日、「炭火焼ホルモン ぐう 五反田」をオープンした。場所は、五反田駅と大崎広小路駅のちょうど中間あたり、桜田通りと国道317号線に挟まれた一画。有名焼肉店などの競合店がひしめく超激戦区だ。注文を受けてから、肉に合わせた味付けをするなど独自の提供方法を確立する「炭火焼ホルモン ぐう」。今回で6店舗目となる同店が、焼き肉の聖地・西五反田に新たな流れをつくりそうだ。
今回の出店を取り仕切るのは、同社飲食事業部でゼネラルマネージャーをつとめる吉田隆行氏だ。すかいらーくグループを経て、ワタミフードサービス常務商品本部長、ホットランド取締役副社長、「日高屋」のハイデイ日高社外取締役を歴任し、2004年に独立。数々の飲食店にチェーン展開の指導を行い、30〜300店舗の企業規模まで大きく成長させてきた。そのような同氏が、2015年4月、突如として同社の飲食事業に加わることになる。その理由を「ここのホルモンを初めて食べた時、衝撃を受けたんです。入社を決めたのは、単純に『おいしかった』から。このホンモノのおいしさ、良いものをもっと広めたい、と純粋に思ったからです」と明かす。同社はこれまでの9年間で、「炭火焼ホルモン ぐう」ブランドを5店舗まで増やしてきた。だが、さらに多店舗展開をするには、チェーンオペレーションやマネジメントをできるスタッフが不足していた。そこで吉田氏のような「外食のプロ」に白羽の矢が立てられた。
同社の飲食事業のコンセプトは「うまい、元気、楽しい」。食欲を満たすだけでなく、おいしいものを楽しく食べて、元気になってほしい、との思いが込められている。吉田氏はチェーン展開について「多店舗化と多数店舗化は違う。何のために多店舗化するのか、その理念をもたないチェーンは必ず破綻する」と言い切る。また、「人材が育たなければ、多店舗化はできない」という考えから教育にも力を入れる。日報の書き方一つとってみても、同氏の哲学を感じ取れる。「私は『その店の未来の店長のために書いていると思えばいい』と指導しています。日々の戦いの内容や結果がどうだったか、それに基づいて明日の戦略はどうたてるのか。これを書き溜めていくと、人間として成長できるんですよ」と話す。
同社の焼肉の最大の特徴は、つけダレを使用しない点だ。注文を受けてから、ひとつひとつ素材にあわせて味をつける。肉の種類によって、最も美味しく食べられる味付けは異なるからだ。フードメニューは、毎日芝浦から仕入れる新鮮なホルモンがメイン。定番の「ホルモン」(780円)をはじめ、希少な牛の胸腺部位「シビレ」(700円)、2cm以上はあろうかと思うほど分厚く、サクサク食感の「ハツ」(700円)など全21種類。ほかにも、3種類のタンが味わえる「タン盛り合わせ」(1800円)や「ぐう名物浅漬けキムチ」(600円)などの定番人気メニューが脇を固める。ドリンクは、「ホルモン焼肉に合うもの」に絞ってセレクト。「虎マッコリ」(ボトル2480円)は辛口でさっぱりした味わいが、脂ののった肉と好相性だ。そのほか「泥亀(芋・麦)」(600円)や「白州森香るハイボール」(600円)などが揃う。
今後の展開について吉田氏は「2019年までに都内で30店舗を目指します。五反田はたしかに焼肉業態の激戦区です。ここで負ければどこに出してもダメだ、と思って出店しました。今後はターミナル駅周辺エリアだけでなく、城西、城南エリアなども考えています」と語る。
店舗データ
店名 | 炭火焼ホルモン ぐう 五反田 |
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住所 | 東京都品川区西五反田1-25-7 |
アクセス | JR山手線・東急池上線・都営地下鉄浅草線 五反田駅から徒歩5分 東急池上線 大崎広小路駅から徒歩5分 |
電話 | 03-3493-3729 |
営業時間 | 月〜木 17:00〜25:00 土 17:00〜24:00 金・祝前日 17:00〜26:00 |
定休日 | 日・祝 |
坪数客数 | 21坪 35席 |
客単価 | 5000円 |
運営会社 | 株式会社アセットインベスター |
関連リンク | アセットインベスター(HP) |
関連リンク | 炭火焼ホルモン ぐう 五反田(HP) |
関連ページ | 炭火焼ホルモン ぐう 五反田(FB) |