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武蔵小山駅東口のランドマーク「立呑み 晩杯屋(バンパイヤ)」本店が駅前再開発に伴い8月28日に移転。26号鮫洲大山線沿いに大型仮店舗がスタートし、新たなせんべろ好きの聖地に

大きな看板が掲げられた仮設店舗。広々としたエントランススペースは近々テラス席になる予定だ
1階は約80名を収容可能な立ち飲みフロア。11時からオープンしており、平日の昼間から常連客が集っている
脂の乗った「新サンマ刺し」(1.5尾盛り 250円)。焼酎をトニックウォーターで割った新メニュー「チュートニック」(290円)と一緒に頼んでも540円という破格の安さ
自社のセントラルキッチンで製造されている「イカ一夜干し」(310円)と、ボリュームたっぷりの「谷中しょうが」(130円)。旧店ではキャッシュオンデリバリー制が採られていたが、新店1階はお客が手書きで注文する伝票制
株式会社アクティブソース代表取締役社長の金子源氏。常連客から「新店オープンおめでとう!」と声を掛けられていた

フードメニューの約7割が100円台という驚異的な価格設定で、系列の都内6店舗がいずれも大ヒットを飛ばしている「立呑み 晩杯屋(バンパイヤ)」。第1号店として2009年にオープンした武蔵小山本店が、以前から告知されていた通り8月28日に移転となり、元の店舗から数百メートル離れた26号鮫洲大山線沿いに新店舗をスタートさせた。旧本店は、駅の東口に面した昭和の風情色濃い飲食店街「りゅえる」内にあり、夜勤明けのタクシー運転手や地元客などの常連が昼間から店先に集う様子は街の風物詩となっていたが、東口エリアの大規模な再開発計画に伴いこの度移転となった。新店舗は2階建てで、約160名の収容を可能にする大箱。経営母体のアクティブソース(東京都品川区、代表取締役:金子源氏)では、今年7月から自社セントラルキッチンを稼働させており、この新しい武蔵小山本店や都内の系列各店舗においてフードメニューのさらなる充実・効率化を図ると共に、今後数年間にかけてさらに同業態の出店を加速させる計画だ。

新店舗は「パルム駅前地区」と呼ばれる東口商店街の脇を通る26号鮫洲大山線沿いに立地する。「実は移転計画当初は、複数の他社さんから別業態を集め、総合飲食施設「晩杯屋ランド」として営業する予定もあったのです」と語るのは、同店を運営するアクティブソースの代表取締役、金子源氏だ。さまざまな行政上の条件が整わず、残念ながらこの「晩杯屋ランド」構想は取りやめとなったが、広々としたエントランススペースに加え、1階が立呑み80名、2階がテーブル席で同じく約80名分を確保する25坪2フロアの新店舗は、前店よりもぐっとスケール感を増した大箱だ。今後はさらにエントランススペースをテラス席として設え、収容能力を増やす予定だという。この新店舗は、駅前再開発工事期間中5年間のみの営業を予定している仮店舗。その後はパルム駅前地区に建設される高層タワーマンション1階に路面店として戻り、新たに営業を再開する予定となっている。

「一人でも気軽に入れ、安くて旨いつまみがあって、サッと飲んでサッと帰れる」ことを念頭に金子氏が開発した同店は、客単価1400円で1日5~7回転を集客するビジネスモデル。フードメニューは「本日のオススメ」と書かれた紙一枚のみで、金子氏が毎朝築地に赴いて仕入れるという。旬の鮮魚を目玉商品として日々臨機応変に組み込んでいる。取材日にはオープン記念の「うなぎ蒲焼皿」(390円)を筆頭に、「新サンマ刺し」(250円)や「新サンマ塩焼き」(150円)、「地だこ刺し」(200円)「マグロ刺し」(200円)など破格の魚介メニューが揃っていた。そのほか、メニューには特注で仕入れる新鮮なモツを使った「煮込み」(130円)や「ポテサラ」(130円)などの定番や、「極厚ハムカツ」(310円)、「チーズカリカリ」(150円)などの揚げ物を含む約50品が常時ラインナップし、そのうち7~8割が100円台だ。

今年7月19日には、品川区南大井に120坪の自社セントラルキッチンが始動し、水産工場、野菜加工場、食肉加工場、加熱調理品加工場が揃ったことで、さらにイカ丸々一杯を使用した「イカ一夜干し」(310円)などの新しい激安メニューのランナップが可能になっている。こうした設備投資により、現在では「全店分量のサンマの三枚おろしがものの30分で終わる」(金子氏)といい、従来35%をキープしていた原価率は33~32%まで改良を予定。トータル店舗数が10を超えれば投資金額を回収できる見込みだという。アルコールは500mlの大ジョッキで提供する「生ビール」(410円)や「ホッピー」(セット370円)、「バイス」(セット370円)、200~300円台の「チューハイ」や「サワー」などを約40品揃え、随時メーカーとのタイアップや共同開発メニューを投入することで常連を飽きさせない工夫を凝らしている。

今年8月末の年度末決算では、当初の見込み通り6億5千万の売上高をマークしたという同社。武蔵小山店では、月商1200万~1400万を想定しているという。さらに10月、目黒区祐天寺駅にオープンを控える新店は「焼き鳥 晩杯屋」という新業態を計画。「もともと焼き鳥が好き」と語る金子氏が作り上げる新たな焼き鳥業態に期待が高まる。また、翌11月に大田区の大森駅に出店する新店は大箱・全テーブル席の低回転モデルに挑戦する予定だという。こうした事業の多元化を取り入れながら、今後同社では2018年までに都内で系列30店舗の出店を計画している。ゆくゆくは上場、非アルコール業態を引き下げての海外出店なども視野に入れているというアクティブソース。都内各地での「晩杯屋」の動きに今後も要注目だ。

(取材=中村 結)

店舗データ

店名 晩杯屋(バンパイヤ)武蔵小山本店
住所 東京都品川区小山3-24-10
アクセス 東急目黒線 武蔵小山駅から徒歩2分
電話 03-3785-7635
営業時間 11:00〜23:30
定休日 なし
坪数客数 25坪・1F80席(スタンディング)2F80席(テーブル)
客単価 1400円
運営会社 株式会社アクティブソース
関連リンク アクティブソース(HP)
関連ページ アクティブソース 代表取締役 金子源氏(インタビュー記事)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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