飲食店・レストランの“トレンド”を配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム」

ヘッドライン

チルドレン・森崎氏が手掛ける釧路からの魚介類を満喫できる炉端焼き酒場「北海道釧路市炉端焼き酒場 十三番倉庫」が五反田駅東口に3月13日オープン

五反田駅東口前からすぐの同店。細い路地を入ると独特の雰囲気で、さまざまな飲食店が軒を連ねている
内装は牧場のカフェをイメージしたウッディー感が溢れる心地良い空間になっている
看板メニューで希少な「北海道仙鳳趾(せんぽうし)産の牡蠣」(2個390円)は濃厚な旨味がたまらない
人気の「本日の刺盛」は新鮮でボリュームがある
代表の森崎貴史氏(中央)とスタッフの方々

(取材=玉井 由希子)


五反田駅東口前から少し入った路地裏は、半世紀以上続く蔦のからまる老舗洋食店をはじめ、24時間営業の大衆酒場や、漁師バルなどさまざまな飲食店が軒を並べ、雑然としながらも独特の雰囲気を醸し出している場所だ。その一角のビルの2階に釧路からの魚介類をふんだんに使った料理が楽しめる炉端焼き酒場「北海道釧路市炉端焼き酒場 十三番倉庫」が3月13日にオープンし、魚好きな酒飲みの間でジワジワと評判になっている。経営はチルドレン(東京都文京区、代表:森崎貴史氏)で、同店舗は、文京区本郷の「北海道直送 炭火焼き酒場 三十六番倉庫」(2014年5月開店)の2号店となる。店名は代表の森崎氏の出身地、北海道釧路市の倉庫街にあったライブハウス「浪花町十六番倉庫」に由来し、同店の現住所である「一丁目十三番」の「十三番」にしたという。店内は牧場のカフェをイメージし、ウッディー感溢れる心地良い空間になっている。

代表の森崎氏は、24歳から飲食業界での仕事をスタート。自由が丘でのバー経営や、田園調布のイタリアンでの経験などを経た後、幼い頃からの夢だった世界一周の旅に出る。アジア、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカなど様々な国を訪れ、さまざまな人々、文化、料理、食材に巡り会い、大いに見聞が広がったという。「イギリスでは、3ヵ月間オーガニック野菜を手掛ける農家にファームステイをしました。そこで、生産者の苦労や大変さを目の当たりにしました。あの経験があったから、次に飲食店をやるなら生産者の想いを大切した店をつくりたいと思ったんです」と同氏は振り返った。帰国後は、飲食とは別のことをしようと思っていたそうだが、やはり飲食業が好きだとわかり、自身で店を開店することにした。世界を見たからこそ、小さいながらも南北に長い日本という国の豊かな自然や四季折々の食材や料理などの素晴らしさに改めて気付いた森崎氏。「特に、自分は北海道釧路の出身ですから、このことを活かさない手はない。釧路の魚介類を使った店をやるのが一番だと思いました」と話す。また、郷土・釧路の地域経済に少しでも役に立つことができればとの思いもあるという。

炉端焼きの発祥の地でもある北海道・釧路からの新鮮な魚介類を直送で仕入れ、提供される同店の料理はどれも素材の良さが際立つ。まず、看板メニューとも言うべき「北海道仙鳳趾(せんぽうし)産 牡蠣」(2個390円)は、その希少さゆえに、市場に出ることが余りない。しかし同店なら、運が良ければその濃厚な美味しさを堪能できる。2個で390円という価格も東京最安値だという。その日オススメの北海道直送鮮魚を使った「本日の刺盛」(小:980円、大:1580円)はボリューム満点。そのほか、取材当日の「本日の日替わり」は、「活〆ホッケ刺」(650円)や、北海道では定番の「北海 水タコ刺」(580円)、「活ホタテ刺」(680円)などがオンメニュ―していた。炉端焼きメニューも、海鮮類や野菜類など10種類ほどを用意し、旬の美味しさを提供する。また、釧路のB級グルメ料理の「スパカツ」(950円)や「特大!! カニクリームコロッケ」(2個:680円)、「長沼ジンギスカン」(750円)なども豊富に揃え、ガッツリ系に目のない男性客に人気となっている。

ドリンク類は、釧路の地元飲食店有志が考案したご当地ドリンク「くしろ夕日ハイボール」(380円)がお勧めだ。ハイボールにザクロ風味のグレナデンシロップを注いだ甘みのある香りと、まろやかなコクが特徴。世界三大夕日と言われている釧路の夕日をイメージしたこのドリンクは、都内での提供は同店が唯一だという。日本酒は、常時15種ほどを揃える。またバーテンダーの経験もある森崎氏がつくる自家製ドリンクも人気がある。「自家製サングリア」((650円)、「モヒート」(750円)、「自家製レモン塩サワー」(480円)、オリジナルの「五反田ハイボール」(500円)はしそ味でさっぱりと後味が良い。「超炭酸角ハイボール」(380円)も専用ゼウスタワーを導入し提供。ほかにも、ビール、焼酎、カクテル、ワインなど幅広く揃え、お客さんの好みに応える。

今後の展望について、「別業態での展開になるかもしれませんが、今年中にもう1店舗、来年さらに3店舗の出店を目標にしています。風情が残る日本橋や京橋などのエリアでやってみたいですね」と意気込みを語る森崎氏。世界を旅したからこそ、日本の良さ、出身地・釧路の良さを再発見した同氏のさらなる快進撃に要注目である。

店舗データ

店名 北海道釧路市炉端焼き酒場 十三番倉庫
住所 東京都品川区東五反田1-13-6 2F

 >> GoogleMapで見る

アクセス JR山手線・都営浅草線・東急池上線五反田駅東口から徒歩1分
電話 03-6455-7552
営業時間 月~日17:00~24:00(L.O.23:30)
定休日 不定休
坪数客数 15坪・47席
客単価 3500円~4000円
運営会社 株式会社チルドレン
関連リンク 北海道釧路市炉端焼き酒場 十三番倉庫 (FB)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

ヘッドライン一覧トップへ

Uber Eats レストランパートナー募集
Copyright © 2014 FOOD STADIUM INC. All Rights Reserved.