Grande Albero(宮城県仙台市、代表取締役 安倍大揮氏)が7月1日、渋谷区道玄坂、渋谷マークシティ裏の飲食激戦区に同社4店舗目・東京初進出となる「BAR WeeDRAM(バー ウィードラム)」をオープンした。同店で注目すべきは「コールドプレスカクテル」。今話題のコールドプレスジュースを、カクテルに仕上げて提供している。使用するのは安倍(あんばい)氏の故郷・岩手県から直送された新鮮野菜。栄養素を損なわないコールドプレスでその恵みを余すことなく身体に吸収しつつ、お酒としても楽しめるという新感覚ドリンク。カクテルでありながら二日酔い防止や脂肪燃焼が期待できるなど、そのレシピとアピールは実にユニークだ。
安倍氏は、岩手県でスーパーマーケットを営む両親のもとに生まれた。安倍氏が幼かった当時は、地方・個人経営のスーパーマーケットとしては大きな規模の店であったという。その後、地方の人口減少や核家族化、大手スーパーの進出などめまぐるしい時代の変化に翻弄されつつも、現在は売場面積を半分に減らし、野菜のインターネット販売も行いながら約50年間 経営を続けている。そんな両親の元で育った安倍氏は、幼い頃から経営者に憧れていたという。「18才で高校を卒業したとき、10年後の28才で経営者になると決めました。それからの道のりでは、自分が見つめてきた両親の姿が大きな教訓になりました」と安倍氏は語る。
当初、経営者になれれば業種は何でもよかったという安倍氏。高校を卒業し住宅メーカーに就職したが、食品の小売業とはあまりに異なるビジネススタイルになかなか馴染めなかったという。両親の営むスーパーマーケットのように日々たくさんのお客様と接し、喜ぶ姿をもっと見たい。その思いに突き動かされて入社2年で住宅メーカーを辞め、飲食の世界に入った。まず調理師としてさまざまな業態の飲食店で経験を積んだのち、28才で第1店舗目となるスコッチウイスキーとスコットランド料理の店「K’s Bar」を仙台駅前にオープン。独立を果たした。
スーパーマーケットではなく飲食店の経営を選んだのは、飲食店なら、自分にしかできないことを武器にすれば小さな店でも勝負ができると考えたからだという。28才で独立した安倍氏は、次の目標を38才・東京進出と設定。そのために会社を成長させるべく、さらに2つの店舗を仙台にオープンした。そして38才の今年、東京進出第1店舗目としてオープンしたのが「BAR WeeDRAM」だ。目玉となるメニューとして考え出したのが「コールドプレスカクテル」。新鮮な野菜を実家のスーパーマーケットから直送することでコストを抑え、1,300円で提供。故郷の野菜を、実家と連携したルートで仕入れ、その魅力を存分に伝える新スタイルで提供する。まさに安倍氏だからこそできるメニューがこの店最大の魅力となっている。
「コールドプレスカクテル」は現在全7種(各1,300円)。ほうれん草や枝豆を使った「疲労回復&貧血予防 青のブルドック」など意表をつくラインナップは、どれもすっと身体にしみ入るのが実感されるようなやさしさ。そのほか各種アルコールメニューや、自家製・自家栽培にこだわったフードメニューなどが揃っている。さて、28才、38才と目標を達成してきた安倍氏の次の目標は。「いまはまだ東京進出を果たしたばかりで48才の目標は設定していませんが、すぐに決まると思います。58才、68才と、あと30年はこの世界で頑張っていきたい」。安倍氏が得意ともしているBAR業態は、時が経つとともに店の味わいが増していくもの。「BAR WeeDRAM」とともにスタッフを育て、お客様とのつながりを深めながら、じっくりと次のビジョンを見据えるようだ。
店舗データ
店名 | BAR WeeDRAM(バー ウィー ドラム) |
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住所 | 東京都渋谷区道玄坂1-6-9 ILA道玄坂ビル4F |
アクセス | JR渋谷駅 ハチ公口から徒歩約3分 |
電話 | 03-6809-0929 |
営業時間 | 18:00〜翌5:00 |
定休日 | 年末年始 |
坪数客数 | 10.5坪 18席 |
客単価 | 3500円 |
運営会社 | 株式会社 Grande Albero |
関連リンク | Grande Albero(HP) |
関連リンク | BAR WeeDRAM(FB) |