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銀座の粋が宿る1丁目に、大人のビストロ酒場「IJ(ichi-jyoji)」が6月14日オープン!古民家再生と骨太ビストロの仕掛人、夢屋小林研氏期待の新店

銀座の路地にひっそりと佇む、昭和のはじめをそのまま残す風情のある建物
鏡が並ぶ赤い壁にアンティーク仕上げの内装。雰囲気は本場パリの街角にあるビストロそのものだ
トラディショナルでいて、新しさを感じさせる、「メカジキのコンフィ」。添えられた赤パプリカが爽やか
左から、シェフ村田圭氏、ホールの三島木真奈氏、店長小島啓太郎氏、キッチンの加藤昇氏

(取材=西山 登美子)


骨太の肉系ワインビストロで業界をリードし、古民家の環境と業態が一体化した独自の酒場づくりで業界注目の夢屋が、銀座1丁目、銀座通だけが知る路地に、素材に忠実な骨太ビストロ酒場「IJ」を6月14日オープンさせた。 夢屋の小林研氏が今回、銀座で仕掛けたのは、魚介や野菜、肉などをガッツリと食べさせる骨太ビストロだ。フォンドボーや濃厚なソースによるありがちな肉系フレンチや装飾的なフレンチではなく、素材に忠実で、個性を実感する食べ応えのあるフレンチだ。それらの料理を創り出すのは、小川軒をはじめ、フランス料理一筋の村田氏。村田氏は古い文献なども参考にしたトラディショナル料理を基本としていながら、独自の技によりIJ流のネオビストロ料理“トラディショナルヌーボー”に仕上げている。 そんな素材感溢れるフレンチを味わう場所は、築70年以上、銀座で時を重ねてきた昭和初期の古民家である。そう、古民家は小林氏がこだわる本物感を表現する重要な器であり、付加価値そのものとなる。一見、個人宅のような扉を開けると、2階へと誘う階段を覆う赤い絨毯が印象的な古い洋館らしい環境が広がる。鏡やフレームピクチャーで飾られた赤い壁を照らすランプシェードは、70年も前から灯る有田焼のアンティーク。今や入手困難なものという。2階は、見事な細工を施した欄干の残る個室仕様となっている。良き時代の銀座が残る店は、良いものに触れ知る空気、本物のビストロらしさをしっかりと醸している。 この店のおすすめベストポジションは、ディテールまでこだわったオープンキッチン前の大理石カウンターだ。常にカウンターにこだわる小林氏らしさでもあるが、ビストロの楽しみはカウンターでのコミュニケーションにもある。しっかりと食べ飲みするのもいいが、サクッと飲んで食べる、カウンターの大人使いがおすすめだ。 料理は、冷菜からは3種のトマトがたっぷりの「トマト.トマト.トマト モナコ風」 (1180円)。「和牛のタルタル ポーチドエッグと」(980円)はビストロの定番だ。温菜では「鯵のグジョネット 自家製タルタル添え」(950円)。外せないメイン魚料理「メカジキのコンフィ パプリカのグリエ・オイリーガーリック」(1480円)は300gとボリューミー。メカジキの美味しさに出会える。「エイヒレのムニエル ノワゼットバターソース」(200g 1380円)は伝統的な料理の一つである。肉のメインでは「仔羊のハンバーグ クレソンとバジルペースト」(300g 1180円)やフランス、シャラン産の「鴨のロティ」(200g 2200円、300g 3300円)とシンプルにガッツリと素材を味わう定番が揃う。 これらの料理に合わせる60種類近くのワインは、フランス産を軸に日本産を加え、全て自然派とこだわりを見せる。珍しいところでは、オレンジの香りとハーブのほろ苦さが特徴のリキュール、ピコンを使ったビアカクテル「ピコンビア」(650円)、料理とも相性のよいオリジナルカクテル「ドラキュラ」(600円)など、食中酒カクテルも揃え、酒場として飲むことをしっかりと意識した構成となっている。 銀座で70年以上の時を過ごし、一時は「一乗寺」として名の知られた和食屋であった古民家への敬意もあり、店名を受け継ぎ「IJ (ichi-jyoji)」と名付けたという。夢屋小林研氏の古民家酒場は、古きを活かし、新しきを植え付ける時代継承の証の場である。

店舗データ

店名 IJ (ichi-jyoji)
住所 東京都中央区銀座1-6-14

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アクセス 地下鉄有楽町線 銀座1丁目駅より徒歩1分
電話 03-3535-8899
営業時間 月~金17:00〜23:30
土  16:00〜23:00
定休日 日祝休
坪数客数 22坪 56席(1・2階合わせ)
客単価 5000円
関連リンク 夢屋
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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