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日本酒の新しい提案!こだわり中華とおいしい日本酒のマリアージュ。西小山に2012年11月1日オープンした「coQere (コクエレ) 」に注目!

軒先に並ぶ日本酒の瓶に招かれて客が訪れる
バーのような佇まいでありながらしっかり食事ができる、おしゃれ空間
ビリリとやみつきになる辛さは絶品「麻婆豆腐」に「山廃のにごり酒」を合わせる新提案
ジューシーなスペイン産ガルシア豚の「腐乳の味噌漬け」(ハーフ1800円)に、日本酒が進む
オーナーの柘植和志氏、後ろの壁材はこだわりのセレクト。店内の至る所にセンスが溢れる

(取材=下前 ユミ)


日本酒マーケットへの注目度が高まる中で新しい日本酒の楽しみ方を提案する店が増えている。今、日本酒の新・聖地と言っても過言ではない武蔵小山界隈。ひとつ隣駅の西小山に2012年11月1日オープンした、こだわり中華とおいしい日本酒のマリアージュを提案する「coQere (コクエレ) 」に注目。店名は、ラテン語で料理人という意味の造語。一歩店内に入ると、カウンター席が目に飛び込む。一見、バーのようでもあり、おしゃれで落ち着いた雰囲気が大人の隠れ家のようだ。 オーナーの柘植和志氏は、「一度も仕事を辞めようとは思ったことがない」と言い切る、筋金入り。独立心は、料理人になると決めたときから芽生えていた。調理師学校卒業後、品川プリンスホテルの厨房に入り、4年間修行、23歳で鍋を振らせてもらえるまでになる。その後、崎陽軒の元総料理長・曹兆明氏の広東料理「兆明」を経て、25歳で中国西安・四川料理「鐘楼」(じょんろう)の料理長となり、西麻布の「SAITS」(サイツ)でも料理長を経験。大崎の「香港食卓」(ホンコンテーブル)の料理長の後、33歳で独立を果たす。 同店のコンセプトは、「本格中華と日本酒」。日本酒は、他の酒に比べてデリケート。その特性から十分な管理が必要であり、取り扱いが大変だろうと最初はマイナスイメージを抱いていた。しかし、酒のラインナップを模索していたときに、通りかかって入ったという「かがた屋酒店」。日本酒界の築地とも呼ばれる酒屋の店主との出会いがそのイメージを払拭してくれたと振り返る。「自分の作る中華はご飯が欲しくなる。日本酒は米からできているし、合わせてみたらどうだろうか」とふと思った。かがた屋酒店に相談して、色々と合わせてみると「見事に山椒のビリリ感と山廃が合ったんです」と柘植氏。 ドリンクを「オール500円」で提供するというコストパフォーマンスの良さが同店の売り。初心者でも気軽に日本酒を試しやすく、飲み疲れしないように量は90mlとし、珍しい純米酒・純米吟醸が揃う。カウンター席では、ひとつひとつデザインが違う、こだわりの“錫の酒器”で提供される。料理は「500円」と「1000円」を中心に酒の肴から本格的な中華まで、メニューに載らない裏メニューもある。ブレンドして寝かせた豆板醤と四川の唐辛子、最高級の赤と青の粒山椒を自家製山椒油でじっくり香りをだしながら炒めてつくる「麻婆豆腐」(1000円)は、ビリリとした辛さにやみつきとなること間違いなし。同氏オススメの日本酒「山廃のにごり酒」を合わせる絶妙なマリアージュはここでしか味わえない。 「スタッフは自分ともうひとりだけ。人件費を押さえて、家賃も押さえられれば、その分原価をかけてお客様に還元できる」と探したのが西小山だった。駅前には商店街があり賑わうが、少し離れているのでその雰囲気を纏い過ぎないところが気に入った」と柘植氏。こだわりを持ちながらも新しいことに耳を傾ける柔軟な姿勢が、「かがた屋酒店」との出会いにより、中華料理と日本酒という新しい感動体験を生み出した。「料理人としてここに立ち、自分の料理は自分でお客様に提供し続けたいから同じ業態の店舗展開は考えていない。事業家として2年以内に他の業態を展開したい」と展望を語る。今後どんな新しいことを提案してくれるのか目が離せない。

店舗データ

店名 coQere(コクエレ)
住所 東京都目黒区原町1-16-17

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アクセス 東急目黒線西小山駅より徒歩3分
電話 03-6303-2543
営業時間 18:30〜26:00
定休日 月曜日・第三火曜日
坪数客数 10坪・14席
客単価 4500円
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※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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