昨年12月6日、神田西口の一画にオープンした居酒屋「焼鳥五郎」(運営:スマイルリンクル、代表:森口康志氏)。同社は神田で広島お好み焼き「Big Pig」を運営するほか、「春夏秋豚」(銀座、沖縄・那覇)、「すきしゃぶ食堂」(千葉・八千代)、「越後コメ本舗」(千葉・柏)と、同店を含め6店舗を展開する。また、「ホルモンバー東京」(葛西)、「壱鉄」(上野御徒町)の2店舗は、同社から独立開業した系列店舗。今回の出店は、20年前に出店した神田の「Big Pig」の上階に立地する、スマイルリンクルの新業態となる。 「わざわざ立地でもあるので、サラリーマンを惹き付ける商品力と、懐に優しい店を目指しました」と話すのは、営業企画部マネージャーの山田耕路氏。"打倒コンビニ"を打ち出した生ビールの価格は1杯250円、チュウハイで190円と手頃な設定。さらに、焼鳥は1本100円から、一品料理も250円から用意し客単価は2400円。圧倒的なコストパフォーマンスで集客を伸ばしており、連日満席を記録している。 100円からの焼鳥といっても決して利益追求に走らず、朝方に捌いた鳥取産の大山鶏を、昼には店内へ配送。捌いて24時間以内の新鮮な鶏肉だけを使用している。同店に来たら絶対食べて欲しいという「五郎の名物三銃士」は、「半生クリーミー白レバー」(200 円)、「幻のジューシーふりそで」(200円)、「ふわトロつくね」(200円)の3商品。希少部位の串を、数量を限定せずにいつでも提供できるところも、常連客を獲得する要因の一つだ。そのほか、「バカ盛りサラダ」(480円)、「バカ盛りポテトフライ」(480円、小390円)などの"バカ盛り"シリーズも人気メニュー。「僕は、筑前屋をプロデュースする山本浩喜社長の下で働いていたこともあるのですが、山本社長の"こぼれの美学"を当店でも参考にさせて頂いています。これが販促になって集客に結びつけば良いなとメニュー化しました」と山田氏は話す。 夜は焼鳥をメインとした居酒屋として集客する一方で、昼は濃厚白湯スープのラーメンを提供。ラーメンはコラーゲンたっぷりのスープに、自家製ダレを合わせた「濃厚鶏そば 塩」(750円)、スープにかつお節がきいた醤油ダレを合わせた「濃厚鶏そば 醤油」(750円)の2種の味を用意する。各メニュー、味玉(850円)、青ネギ増し増し(850円)、鶏チャーシュー増し増し(950円)と、トッピングの変更が可能だ。昼に来たビジネスマンが夜にも来店するなど、業態を変えることでの相乗効果を生んでいる。 「現在、焼鳥五郎ブランドでの次の出店も視野に入れています。3月には業態パッケージを固めて、4月からはライセンス販売を開始したいですね」と山田氏。また「業態開発が得意」という同社の特徴を活かし、50年から100年続く業態を今後も展開していく予定だと話した。
店舗データ
店名 | 焼鳥五郎 神田西口店 |
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住所 | 東京都千代田区内神田3-4-6 富士エレベータービル |
アクセス | JR神田駅より徒歩2分 |
電話 | 03-5256-2626 |
営業時間 | ランチ11:30〜14:00、ディナー16:00〜23:00 |
定休日 | 日祝 |
坪数客数 | 16坪・39席 |
客単価 | 2400円 |
運営会社 | 株式会社スマイルリンクル |
関連リンク | スマイルリンクル |