銀座エリアでカジュアルワイン業態をリードする安生氏が新店を「GINZA Termini」の2階に2012年9月オープン！極上肉の炭火焼きと価値あるワインの店「Brace e Vino Gigino（ブラーチェ・エ・ヴィーノ・ジジーノ）」に注目！

銀座エリアでカジュアルワインの店といえば、「Pont du Gard」（ポンデュガール）や「Gare de Lyon」（ガール・ド・リヨン）などを手掛ける、Lyen Blue lnternational（リヨンブルーアンテルナショナル 代表取締役 安生浩氏）が有名だが、そのリヨンブルーの6号店が2012年9月25日にオープンした「ジジーノ」である。 この店は、地下鉄東銀座駅から徒歩3分の場所にあるグループ店「GINZA Termini （ギンザ・テルミニ）」の2階に位置している。「テルミニが開店して2年余りが経ち、たくさんお客様にいらしていただいて入りきれないくらいになったので、この界隈で新たに出店しようと店舗を探していた時、このビルの大家さんから2階が空いたと聞いたんです。これはもう、ここに出店するしかないと思いました」と、この場所に決めたエピソードを語るのは、テルミニの店主でジジーノの共同経営者、矢沢大介氏だ。ジジーノの正式な店名は「炭火焼きとワインのジジーノ」という意味で、炭火焼きの店はリヨンブルーでは初出店となる。「ジジーノ」はニューヨークにあるイタリアンの繁盛店名であることと、スタッフが中年男2人だからという2つの意味をかけ合わせている。 メイン料理は店名の通り、こだわりの食材「尾崎牛」（もも150g・1680円）、「梅山豚」（ロース140g・1300円）、「近江黒鶏」（手羽先・手羽元・ももの盛り合わせ・1380円） を、各々塩コショウのみでシンプルに炭火焼きにしたものだ。テーブルに着くとまず目につくのが、世界に誇る宮崎県産の「尾崎牛」と希少種の「梅山豚（めいしゃんとん）」と大きく書かれたメニューブックのようなもの。実はメニューではなく、この牛や豚がどのような品種で、どのように育てられているのかという説明なのだ。絶品の「近江黒鶏（おうみこっけい）」についても、飼料や飼育環境にこだわって育てられたことが掲示してある。「料理を待っている間、これをじっくり読んでいる方もいらっしゃいます。美味しい肉なので、その良さをよりわかっていただこうと、この説明を作りました」という矢沢氏は、梅山豚を育てている牧場へも足を運んだという。「育てることの大変さや、命を食べているんだということがよくわかりました。良い肉でも、僕がそれをわかってないとお客様には伝えられないですからね」と、生産者とのつながりを話してくれた。 メニューはこの他、その日に築地から仕入れた新鮮な「野菜の炭火焼き」（各種・250円～）、「帆立とワイルドライスのミルフィーユ」（780円）、「牡蠣と白子のグラタン」（1100円）など、ワインに合う料理が並ぶ。ドリンクは、ワインを常時80種類そろえており（グラス700円～、ボトル3000円～）、客の好みによってスタッフが選んでくれる。「やっぱりリヨンブルーの自慢はワインです。カジュアルワインの店は増えてきましたが、ウチほど価値があるワインをより安く提供している店はないと思います」と、矢沢氏は胸を張る。この他に生ビール（460円）、スパークリングワイン（グラス600円～、ボトルあり）などがあるが、ソフトドリンクはない。これがこのグループ店に来る客のマナーであり、店側としてはコストパフォーマンスを維持できる秘訣でもある。 矢沢氏は、リヨンブルーの2号店「ガール・ド・リヨン」の立ち上げから同社スタッフとなり、6年目。グループ店の立ち上げや運営を通して、オーナーの安生氏の想いを学んできた。「ワインの売り方はもちろん、来店するお客様の喜ばせ方も全て学びました。喜んでもらうことが店の活力になりますし、それがないとサービス業をやってる意味がない。オーナーに出会うまでは、自分でお店を出すことがゴールだと思っていましたが、出会ってからはお店を出すことがスタートだと考えるようになりました」と、まさに飲食店経営に対する考え方が180度変わったのだそうだ。 ゆくゆくは安生氏に恩返しをしたいという矢沢氏の今後の目標は、「この店を1階のテルミニ共々、人気で予約の取れない店にしたい」、さらに将来的には、客から求められる店をもっと増やしたいという。「値段と価値を決めるのは、店側ではなくてお客様」という言葉の中に、リヨンブルーの精神がしっかりと受け継がれている。

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