サニーテーブル(代表:高橋滋氏)は、高いホスピタリティで有名な「レストランCasita(カシータ)」をはじめ、2011年3月には初のカフェ業態「C’s CAFE(シーズカフェ)」をプロデュースし、今度は初の居酒屋業態に参入した。新たなコンセプトで挑む「みんなでごはん 青山食堂」は、レストランCasitaがある同じビルの地下1階に位置し、「今までの常連のお客様達のような、大人の男性が女性を連れて行っても楽しめる店」をコンセプトにしている。 地下への階段を下りると、カウンター越しに元気のいい挨拶と共に料理人が数名、そして、ホールスタッフが出迎える。入口中央には大きな暖簾がかかり、低めの椅子とテーブルが置かれている。内装デザインはカゲン・中村悌二氏のプロデュースによるもの。オーナーの高橋氏がディレクションをしたと言う。安い価格帯の店だが、大人も楽しめる雰囲気を大切に、また、木のぬくもりで温かみを演出している。「“チェーン店でもないし、小料理屋でもないもの”がテーマ。飲食に11年携わっているが、初めて、対面の席を造った」と同氏は言う。 料理は、「定番メニュー」に加え、毎日手書きの「本日のおすすめ」メニューがある。高橋氏は「11年間、レストランに時間とお金を使った。アジのひものの美味しい店にはシャンパンとワインがない。シャンパンとワインの店には、アジのひものがない。それを一緒に出せる店をやりたかった」と話すように、メニューには「炙りもの」の「鮎の塩焼き」(950円)、「早坂商店のつぼ鯛」(1200円)にシャンパーニュを合わせる提案が書かれている。また、「今日のおばんざい」として、「釜揚げしらすとブロッコリーのアーリオオーリオ」(600円)、「タコときゅうりのポン酢和え」(600円)、さらには、つまみに合わせて、御飯、味噌汁、焼きのり、漬物を合わせた「夜なのに朝食セット」(650円)なども用意し、毎日通える、使い勝手の良い、お好み食堂をイメージし、近くで働いている人が定食屋のようにも利用できるメニュー構成となっている。 ドリンクメニューは、グラスワインが600円から、ボトルワインは2980円からと手ごろな価格から取り揃える。もちろん居酒屋ならではの焼酎などもあるが、「手酌ワインリスト」が別に用意され、シャンパンでは「Moet et Chandon」(6980円)、赤ワインでは、イタリアの銘醸Luceのセカンドワインとして知られた「Lucente」(7980円)など、手酌ワインと謳っているからこそ、価格を押さえた値付けがされている。 今後の出店計画については、未定のようだが、ファインダイニング発の同社の新たな業態の動向に注目していきたい。
店舗データ
店名 | みんなでごはん 青山食堂 |
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住所 | 東京都渋谷区神宮前5-51-8 ラ・ポルト青山地下1階 |
アクセス | 地下鉄表参道駅より徒歩6分 |
電話 | 03-6418-6421 |
営業時間 | 18:00〜翌1:00(L.O.24:00) |
定休日 | 日曜日 |
坪数客数 | 28.1坪・60席 |
客単価 | 4500円 |
運営会社 | 株式会社サニーテーブル |
関連リンク | 青山食堂 |
関連ページ | C’s CAFE(記事) |