飲食店・レストランの“トレンド”を配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム」

ヘッドライン

震災を機に東京への進出を決意、盛岡で月5000人を動員し話題の「NEUF DU PAPE(ヌッフデュパプ)」が六本木に1月11日、オープン!

六本木通りから1つ路地に入った、ガラス張りのビルの2階にある
新鮮野菜が自慢の「佐々恵農園のサラダ 雑穀のヴィネグレット」(900円)
岩手産の豚肉で加工する「自家製シャルキュトリーの盛り合わせ」(1800円)は人気メニューの1つ
16年前、東京から出店のために盛岡へ移り住んだ、オーナーの伊東拓郎氏

(取材=若山 弥生)


六本木通りから1つ路地を入った、六本木七丁目。出雲大社分祀の真向かいのガラス張りのビル2階に「NEUF DU PAPE(ヌッフデュパプ)」(代表:伊東拓郎氏)が1月11日オープンした。本店は岩手県盛岡市内一の繁華街である大通り沿いにあり、16年間続く地元でも有名な人気店である。オーナーは元々東京出身で、都内百貨店内の「酒蔵」に勤務していた。そこで出会った縁で、盛岡へと移ることとなった。岩手ではジャンルにとらわれず、「美味しい」ということにこだわってやってきた。誰が来ても、どんな好みがあったとしても、満足してもらえることを意識し、その結果現在では、月平均3000~4000人、年間約6万人の来客者数で、累計すると100万人にものぼる。「結局日々の積み重ねで、みなさんに信頼を得られるようになった」と伊東氏は言う。東京から岩手に移った16年間に出会ってきたものはたくさんあった。全国の野菜を見てきたが、近郊の畑で“トマトは樹上で赤く熟してから収穫したものが美味しいのは当たり前”ということに気づいてからは、現場に足を運んで、作り手と一緒に岩手周辺の畑に入った。また、ワイナリーの畑に行って、摘葉や収穫の作業を手伝ったり、地元の人の声もたくさん聞いた。このように、客に提供するものは、出会って繋がった生産者のものを極力使っている。その中で、「白金豚」の高橋誠氏にも出会った。「岩手で2000円もするような豚肉は高級で難しい」というまわりの意見もあったが、自分にもまわりにも言い聞かせ、本店で提供を始めた。高くて品質の良いものを使うと失敗できないため、スタッフも真剣に管理・調理をした結果、キッチンが変わった。「いい食材を使って一番変われたのはスタッフ、それが大きかった」と振り返る。使っているものに対して、真摯になれた。その結果「白金豚 骨付きロース肉のグリル」(2300円)は、ヌッフデュパプの看板料理と言えるメニューにまでなった。「岩手の人にとっては当たり前のことも、東京から来たよそ者の自分にとっては、逆に全てが新鮮だった。」と言う。震災が来て、考えられないことが起き、全ての価値観が覆された。それでも温かいものを食べて、生きる希望になることが真実なのだろうと感じ、だから、美味しいもの、本物を提供し続けたいと思った。「そして、ついに、やっと、とうとう、東京への進出となりました。東京の人に、岩手の肉や野菜が美味しいって感動してもらいたい。そして、生産者にその声を伝えたい。それが店のミッションです」(伊東氏)料理は、「岩手 清流鶏レバーのムース」(600円)や「花巻 石黒農場産 ホロホロ鳥とフォアグラのパテ・ド・カンパーニュ」(1400円)など、コンセプトはもちろん岩手の食材。店内には、熟成庫も置かれ、岩手の短角牛や岩泉の牛など、その時、状態のいいものを提供する。短角牛は、注目を浴びているようだが、経営難で生産者は減っている。サーロインなどの、買い手がすぐにつくようなわかりやすい部位ではなく、赤身の部分のランプや肩など売り先の少ないものを、どうやって美味しく食べてもらえるか、ということを考え、熟成された肉の繊維質が柔らかくなったものを提供するようにしている。岩手短角牛は自然交配が基本であるため月齢差や個体差が宿命的にあり、1つ1つの肉を触ってみないとその肉の個性がわからないからと、それをしっかりと扱えるシェフ、及川淳至氏に任せている。「肉の熟成庫よりの本日のおすすめ 山形村 短角牛 ランプ 炭火焼」(200g/2500円)は、噛み締めるほどに凝縮した旨味があり、赤ワインとの相性も良い。ドリンクメニューは、「いつでも美味しく手頃であり、そばにいてくれるようなワイン」を多く取り揃え、グラスワインは600円から、ボトルワインは3000円台からと手頃な価格から取り揃えている。敷居が高いイメージを外し、ワインを飲むことをブームではなく、文化にしたいという想いが込められたワインリストだ。世界中のワインが揃うなか、「くずまきワイナリー」「五枚橋ワイナリー」「紫波フルーツパーク 自園自醸ワイン」「エーデルワイン」など東京ではなかなか手に入らない岩手のレアなワインも数多く並ぶ。ワインだけでなく、「五枚橋ワイナリー 盛岡シードル 王琳」(750円)や「盛岡地ビール ベアレンクラシック」(600円)、ソフトドリンクでは、「完熟山の木ぶどうジュース」(500円)などもある。震災以来、東の食材は未だに風評被害を受けている中、岩手の風土を映した純正な食材を食べて欲しい。食べれば必ずその美味しさが伝わるはずだと信じている。そして、「岩手、盛岡は素晴らしいね!」というお客様の言葉を、地元に伝え返してあげたい。と熱く語るオーナーの今後の東京での展開に注目したい。

店舗データ

店名 NEUF DU PAPE(ヌッフデュパプ)
住所 東京都港区六本木7-17-19 FLEG 六本木Second 2階

 >> GoogleMap見る

アクセス 六本木駅より徒歩5分
電話 03-6459-2235
営業時間 ランチ月曜〜金曜11:30〜14:30、土曜11:30〜16: 00
ディナー17:30〜22:00(L.O.)
定休日 日曜日
坪数客数 33坪・40席
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

ヘッドライン一覧トップへ


飲食施設の分煙環境整備補助金の取り組み
Copyright © 2014 FOOD STADIUM INC. All Rights Reserved.