感度の高い人々が集まる恵比寿に“finetable=快食”をコンセプトに掲げる和食店「BeTTei finetable feat.HASHIN(ベッテイ ファインテーブル フューチャリング ハシン)」(運営:ケーツーシステム、代表:松島健二氏)が1月5日オープンした。同店は、正統派の和食で常連客を獲得してきた「恵比寿 くおん」の姉妹店。くおんに次いで、中目黒に「HASHIN」という名で「鴨しゃぶ」「鎌倉野菜」を売りにした店を営業していたが、閉店後に「BeTTei」として移転リニューアル。新しく掲げたfinetableとは「食へのこだわり、体へのいたわり、心のやすらぎ、ときめき…」などを表現した造語。近年の健康志向や食の安全に対する意識の高まりなど、現代社会における食へのストレスや、外食への対価の訴求に向けて、「愉しい食事」を提案したいとコンセプトを一新した。 同店の看板メニューである「極みの本鴨」には、皇太子ご成婚の際に供された実績のある、青森県で飼育された「銀の鴨」と呼ばれる本鴨を使用。柔らかな肉質と脂の旨味が特徴的なこの本鴨を「炭火焼き」(1400円)や「レバー入り粗挽きパテ」(1000円)などで提供。名物「本鴨しゃぶしゃぶ」は、手打ちの小蕎麦が付いて2人前3900円。また、肉だけでなく野菜もバランスよく味わってもらいたいと、「朝採れの鎌倉野菜」にも力を入れている。野菜は摘んだ直後から酵素が消失していくため、同店では、消化作用に欠かせない生きた酵素を摂取できるよう、朝穫れの野菜を扱っている。さらに、前菜は日替わりでタパスを用意し、お通し代わりに。「当たり前のようにチャージを取るお店も多いですが、チャージなしで前菜を選んだ方が楽しみがあります」と松島氏。 ドリンクは、厳選純米酒や本格焼酎、梅酒や果実酒など、多彩に用意。また、ビオワインも扱い女性客やワイン好きに訴求する。特筆すべきは、好きなドリンクに入れることができる「自家製酵素シロップ」(+100円)。酵素はアルコールの分解率を上げる役割も果たすため、酒に入れて飲むことで翌日に影響しない。さらに、「杜の蔵仕込み水」と、漢方スタイリストが監修したオリジナル漢方茶「BeTTei茶」をサービスで用意するなど、水とお茶にも気を抜くことがない。 “finetable”には、良質な素材を扱う「絶対的な美味しさ」はもちろん、作り手の顔が見える「食への安心感」、デトックスや機能向上作用のある食材や飲み物で図る「体との調和」、敷居を低くしメニューに選ぶ楽しさを与える「居心地の良さ、楽しさ」、さらに客単価6000円の「コストパフォーマンス」、この5つの要素を含ませている。「美味しい、コストパフォーマンスが高いというお店はありますが、それに加えて食の安全や健康など、すべてを備えたお店がないと思ったんです。当店の料理は、たくさん食べても次の日が違います。食べ過ぎ、飲み過ぎた感もないですし、“実は”身体にも良い。『あの店に行った次の日は何か違う』と、後で気づいてもらえるような食事を提供しています」と松島氏は言う。この“実は”身体に良いというのが、店のコンセプトを押し付けない謙虚な姿勢の表れだ。客は「お腹いっぱい美味しいもの、好きなものを食べたい」と来店し、良質な料理と酒を食し、満足する。そして、体調の変化に気づく。それが再来店の動機となり、常連客を生む要素の一つとなっている。安ければ美味しさは二の次、健康であれば愉しみは二の次…と、外食で我慢してきた消費者に訴える料理や空間が、BeTTeiにはある。
店舗データ
店名 | BeTTei finetable feat.HASHIN |
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住所 | 東京都渋谷区恵比寿南1-14-15 ラ・レンヌ恵比寿4階 |
アクセス | JR・地下鉄恵比寿駅より徒歩1分 |
電話 | 03-6412-7639 |
営業時間 | 18:00~24:30(L.O.23:30) |
定休日 | 日曜日 |
坪数客数 | 20坪・28席 |
客単価 | 6000円 |
運営会社 | 株式会社ケーツーシステム |