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独自の輸入ルートで仕入れるスペイン食材を、女性シェフが手がけるスペイン食堂タベルナ「La Oliva(ラ オリーバ)」3月2日、六本木にオープン!

女性が入りやすいことを意識した空間がつくられている。奥にはディスプレイを兼ねた生ハムの冷蔵庫がある
「いかすみのフィデワ」(1500円) シェフが現地で気にいった料理をアレンジしたスペシャリテの1つ
手前が「小イワシのビナグレッタ」(550円)、左奥「ハモンセラーノベジョータ」(700円~)と右奥「自家製ピクルス」(400円)
店長の山下新吾さんとシェフの三橋梨沙さん

(取材=若山 弥生)


外苑東通り沿い、東京ミッドタウン西交差点からすぐの路地を、星条旗通り方面に入ったところに、レンガの積み上がった入口が目を引く「スペイン食堂 La Oliva(ラ オリーバ)」(メイセイトレーディング、代表:長尾正太郎氏)が3月2日オープンした。同社は主に食品を中心に輸入を行なう商社だが、今回はその食材を生かした、アンテナショップとしての機能を持たせている。このプロジェクトは昨年の10月に出店を決定してから、現地への視察などを何度も重ね、オープンに至った。ワインバルのようにカジュアルに飲んで楽しめる店だが、スタイルは、スペインのレストランテ(Restaurante)とバルのちょうど中間ぐらいの、日本語では居酒屋や食堂と訳されることが多い「タベルナ」を意識している。内装は女性客を意識した色使いと、温かみのある木のテーブルを使っている。元は居酒屋の居抜きだったというが、以前小上がりだった席をテーブル席に変え、キッチンも客席もほぼスケルトン状態に戻してからの、大がかりな工事となった。そして、客席の一番奥には、生ハムをディスプレイした大きな冷蔵庫を設置した。カウンターテーブルは、少し奥行きのある幅の広い設計となっており、椅子はハイチェアーだが、長時間座っていても疲れることのないものが置かれている女性シェフの三橋梨沙氏もオープン前にスペインのマドリード、バルセロナで実際に食べ歩きをして、街で多く目にした「タベルナ」の業態にすることを決めた。料理は、女性らしいメニュー構成で、「ホタルイカと菜の花のアヒージョ」(750円)、「イベリコチョリソーの春キャベツロール煮込み」(750円)など野菜をふんだんに使った季節メニューが並ぶ。また、現地でシェフ自身が自分で美味しいと感じたものを再現した「いかすみのフィデワ」(1500円)は、フィデワというスペインではよく見かけるショートパスタを使った料理で、この店のスペシャリテの1つだ。また、36ヵ月熟成のイベリコ豚の生ハム「ハモンイベリコ ベジョータ」(M:30g 700円、L:50g 980円)は独自の輸入ルートを使ったからこそできる価格設定であり、上質の本物をより低価格でお客様のもとへ届けたいとの想いから来ている。ドリンクメニューは、国産のビールなどを一切置かず、「アルハンブラ・レゼルバ」(780円)や「モリッツ」(750円)などのスペインビール、カクテルもスペインで人気のある赤ワインベースにコーラを入れた「カリモチョ」(680円)やシェリーの産地ならではの、ドライシェリーとジンジャーエールの「レブヒート」(650円)といった「スペイン」にこだわった構成となっている。ワインはグラスで700円から、ボトルは2600円からと手頃な価格帯で揃えられている。スペインの土着品種である「ヴェルデホ」というぶどう品種から造られた「モンテ・ブランコ」(3800円)は、キリリとした酸と熟したフルーツの熟成感のバランスのとれたワインで、アヒージョなどに合わせたい。「良質を食卓へ」をコンセプトに、アンテナショップとして定着させ、多くの人にスペインの本物の食材を食べてもらいたいという同社。さらに多くのスペイン食材やワイン、ビールの輸入に加え、同店の店舗展開も考えているという今後に注目していきたい。

店舗データ

店名 スペイン食堂 La Oliva (ラ オリーバ)
住所 東京都港区六本木7-3-14

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アクセス 地下鉄六本木駅より徒歩3分
電話 03-6438-9897
営業時間 17:30~24:00(L.O.23:00)
定休日 日曜日
坪数客数 15坪・31席
客単価 4000円
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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