「横浜ビーチ化計画」と銘打って、横浜エリアに「Ginger’s Beach」、「Sens Colonial Beach」、「Oriental Beach Motomachi」の3店舗のリゾートレストランを展開するラックバッググループ(東京都港区、代表取締役:河本賢二氏)が、今度は「東京リゾート・プロジェクト」を展開すべく、2月5日、原宿に第一弾の「Loykratong Resort(ロイクラトンリゾート)」をオープンさせた。立地は、原宿のH&Mビル最上階という最高のロケーション。専用エレベーターにて8Fへ上がり、ドアが開くと、目の前にはタイの高級リゾートホテルのラウンジを思わせる空間が広がる。 同社が一貫してコンセプトに掲げるのは「訪れるのではなく“滞在するための”レストラン」~「リゾートという非日常を日常に変えるレストラン」である。今回オープンした「Loykratong Resort」は、タイで開催される光の祭典「ロイクラトン」にちなんで名づけられ、内装はタイの高級リゾートホテルをイメージして徹底的にこだわった。8~9Fの2フロアからなる贅沢な空間には、高さ12mという開放感溢れる吹き抜けの天井が設けられ、メインフロアには流れる滝があり、三面ガラス張りの店内からは、美しいネオンの夜景が見渡せる……。店内に一歩入った瞬間、原宿の喧騒をすっかり忘れて、肩の力を抜いてリゾート気分に浸れるのだ。 「この店の内装コンセプトを固めるために、まずデザイナーと共にタイに2週間滞在しました。家具はすべて現地オーダーで、小物や調度品などもすべてタイのアンティークショップなどを回って集めたものです。東京に戻ってから平面図を上げるだけでも400時間は費やしたでしょうか……」と、代表取締役の河本氏は内装にかけた想いを語る。 確かに、同店の細部を見渡してみても、いわゆる“テーマ系レストラン”にありがちなハリボテ感はここには一切ない。まさに本物のわかる大人が心からくつろげる空間作りが、完璧になされているといってよいだろう。また、何度も訪れたくなるような仕掛けが店内随所に見られる。8Fにある螺旋階段を上がった9Fは「エレファントルーム」と呼ばれるシークレットなラウンジバーとなっており、8Fとはまた異なった雰囲気が楽しめる。 「“リゾートレストラン”というコンセプトには、お客様に少しでも長い時間、ゆっくりと滞在してもらいたい、という気持ちが込められているんです。そのため、当店ではお客様滞在時間5時間!を目指しています」と同氏。 ハイクォリティーな空間で、ゆったり5時間滞在……となると、お値段の方が気になるところだが、同店の平均客単価はなんと4500円と実に良心的なのだ。料理は、タイ料理をベースにイタリアン&フレンチのエッセンスを加えた日本人好みの内容になっている。おすすめは「ブイヤベース風トムヤンクン」1200円、「ロイクラトン特製カーオマンガイ」950円、「小海老とレモングラスのカルボナーラ風」1100円など。同社のもうひとつのポリシーは、セントラルキッチン制を絶対に採用しないこと。料理はオーダーが入ってから、シェフが一品一品、丹精込めて調理をする。ドリンクは、タイのリゾート気分を盛り上げるトロピカルなオリジナルカクテルが800円から楽しめるほか、ビール650円~、グラスワイン600円~など、各種取り揃えられている。 最後に河本氏は今後の展望について、「横浜の3店舗による『横浜ビーチ化計画』はおかげ様でリピーターのお客様もしっかりついてくださり、順調な状況です。今後はぜひ『ロイクラトン』を皮切りに『東京リゾート・プロジェクト』を展開していければと思っていますが、まずはこの店をしっかり原宿~表参道の地に根ざしていきたいです」と語る。ラックバックグループは、一店舗一店舗を手作り感覚で、長い時間かけて育てていくことを主流にしているという。そして、今後は「ラックバッググループ」という社名自体をブランディングして、“リゾートレストラン”という独自のカテゴリーをより広めていきたい所存だという。
店舗データ
店名 | Loykratong Resort(ロイクラトンリゾート) |
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住所 | 東京都渋谷区神宮前1-8-10 ジアイスキューブス8・9F |
アクセス | 地下鉄 明治神宮前駅より徒歩2分、JR原宿駅より徒歩5分 |
電話 | 03-5772-6800 |
営業時間 | 11:00~23:30(L.O.22:45) ※金・祝前 11:00~24:00(L.O.23:00) |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 100坪・75席 |
客単価 | 昼1050円、夜4500円 |
運営会社 | 株式会社ラックバッググループ |
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