下北沢や中目黒においてカフェ・レストラン「まるさんフーズ」を経営してきたまるさん(東京都世田谷区、代表・川口裕彦氏)は、昨年9月、下北沢駅南口から徒歩2分の好立地に自家製果実酢に特化したバー「marusan dressroom(マルサンドレスルーム)」をオープンした。同店は、下北沢や中目黒の「まるさんフーズ」に続き、2003年、下北沢に出店した果実酢専門バー「まるさんドリンクBar」がビルの老朽化による建て壊しにより閉店したため、同じ下北沢エリアで新たに営業をスタートさせたもの。
メニューは、フルーツを酢に漬け込んだ自家製のフルーツ酢をソーダやサワーなどで割ったカクテルの数々がメインとなっており、「いちご酢」や「りんご酢」、「ラズベリー酢」といった定番果実酢に加え、今であれば「みかん酢」や「きんかん酢」といった、その時々の旬のフルーツ酢が常時15種類以上揃っている。スピリッツをフルーツ酢で割った「酢ピリッツ」(750円)などを筆頭に、「りんご酢と白ワインのスムージー」(800円)や、カイピリーニャ風テイストの「ココナッツにゃ」(750円)などのオリジナルカクテルも揃え、20種以上をラインナップする。果実酢ドリンク以外にも、焼酎や日本酒、シャンパンなどに加え、さまざまなカクテルを提供する。フードメニューは「ラズベリー酢としそ酢の紅白漬け」(400円)、「韓国風角煮」(650円)といったおつまみの他、「チゲぞう酢い」(980円)や「角煮温玉のっけごはん」(800円)など軽食も用意。果実酢同様、季節に応じたメニュー展開を考慮しているため、日替りでおすすめメニューが登場することもある。
移転前は5坪ほどの広さであったが、今回は4倍の広さの20坪となり、カウンター席に加え、ゆったりとしたソファ席を多数用意し、寛げる空間を提供する。元は事務所であった場所のため、新たに厨房設備や家具を入れ、内装にも手入れをしているが、初期投資は様々な工夫を凝らし400万円程度に抑えたという。赤いドレープカーテンにどこか懐かしい雰囲気を醸すシャンデリアやミラーボールが、煌びやかながらも妖しい空間を演出。川口氏いわく「その昔日本人がバロックやゴシックに憧れて真似をしてみたけれど、取り入れ方に失敗したイメージ。一昔前のスナックのような、和とバロックが調和したサーカス小屋の雰囲気」とのこと。
「果実酢は、以前の店舗から非常に人気が高く、健康を気にされる方はもとより、これまでに試したことのない方にも美味しく召し上がっていただけるドリンク。季節に呼応した果実酢を提供することで、美味しく健康的にお酒を楽しんでいただければ嬉しい」と川口氏は話す。オープンから5ヶ月が経過した今、リピート率は高いものの雑居ビルの3階にあるバーのため入りにくい雰囲気は否めない。同店がメインターゲットとする20代後半から30代の女性をなかなか呼び込めていないというのが現状であるという。夜とは違った形態での日中のカフェ営業を考慮しており、運営したいという人材を募集している。昼はカフェ、夜はバーの二毛作営業による口コミ効果により認知度アップを図りたいと考えており、魅力ある下北沢の街での浸透を目指す。今年は野菜ブーム到来の気配を感じるなど、「ヘルシー志向」がより強まる傾向にあるなか、同店の注目度もアップするはず。
店舗データ
店名 | marusan dressroom(マルサン ドレスルーム) |
---|---|
住所 | 東京都世田谷区北沢2-13-14 関根ビル3F |
アクセス | 小田急線・京王井の頭線下北沢駅 南口より 徒歩2分 |
電話 | 03-3414-2213 |
営業時間 | 20:00~翌5:00 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 20坪・30席 |
客単価 | 1500円 |
運営会社 | まるさん |
関連リンク | まるさんフーズ |
関連リンク | marusan dressroom(ぐるなび) |