楽コーポレーション(東京都世田谷区、代表取締役:宇野隆史氏)は、同社21店舗目となる「東京ワイン食堂・楽 RYUDOCHO」を、六本木のマンション1階、カフェの居抜きに11月15日オープンした。今回は、渋谷の“がぶ飲みワイン”の店「東京ワインクラブ 楽」を六本木の客層に合わせて、少し大人っぽくアレンジした業態だ。 同社は今年2月、18年間営業を続けきた渋谷の「くいものや楽」をワインが主体となる業態へ変更して成功。当初目標に掲げていた月商1,000万円の壁を見事に越えた。そして、“がぶ飲みワイン”業態2店目となる新天地を探していたところ、六本木の地でカフェの居抜き物件に巡り合ったという。 店内には、ワインボトルで出来た印象的なシャンデリアを新設。他にもカウンターを一列増やし、個室を設けてテーブルを追加するなど、内装をカフェから見事に生まれ変わらせた。店長の宇野雄大氏は、「友達とわいわいワインを楽しむ店というのがコンセプト。半年に1回ではなく週に1回は来られる、リピーターが集う店を目指します。気取らず、格好つけずに、イタリアやスペインのバルのように普段使いで利用してもらいたい」と語る。そのため、ボトルワインを1本2,800円からというお手軽な価格で提供。渋谷の店舗からは単価を若干上げて、食材にこだわることで料理のグレードをより一層上げているという。また、クオリティーの高いサービスを展開することで、同社におけるモデル店舗としてスタッフに刺激を与えていくことも狙いだ。 おすすめのメニューは、甘めの味噌に漬けた鰆をスモークしオーブンで焼いた「スモークした鰆の西京漬け サツマイモのピュレと一緒に」(880円)。全系列店舗で人気の「名物!牛すじの肉じゃが まるでビーフシチュー」(780円)で、こちらは同店と渋谷店のみ、赤ワインで煮込むことによって、ワインに合う風味を付けている。その他、3つの食材のマッチングが楽しめる「ネギトロ&岩のりディップwithアボガドフライ」や、築地の仲買さんから直接仕入れている新鮮な魚を使った「お刺身」、もしくは「カルパッチョ」(680円~)も自慢のメニューとなっている。ドリンクは渋谷店と同じく、赤ワイン12種、白ワイン9種、スパークリングワイン3種。提供価格は、市販価格に1,000円を足しただけの大変リーズナブルな値付けだ。 「今後どんどんリピーターを増やし、毎日予約でいっぱいにしていきたい」と話す。(宇野氏)そして、目指すは月商1,300万円。楽コーポレーションとしては、店舗数にはこだわらず、今ある店舗の向上を図りながら、人の成長を見て拡大していきたい構えだ。また、それと並行して「どんどん人材を輩出し、独立した人が成功していってほしい」とも宇野氏は語る。 創業から32年、一貫してその土地に合った居酒屋の店を作ってきた同社。現在はトータルで21店舗のオープンを達成。そのサービスレベルの高さからは、スタッフのマインドの高さも伺える。それには、“独立希望でないと入社出来ない”という同社独自の規定が存在する。そのため、洗い場に始まり、ドリンクやキッチン、ホール、レジ締めまで、全て1人で出来るようスタッフはすべて独立の練習を積み重ねる。 「自分で店を持ちたいと考える人は向上心があるし、お客さんについてもらおうという意識が違うんです」(宇野氏)。スタッフや卒業メンバーの共通項は、社長である宇野隆史氏へお父さんに対するような信頼と尊敬の念を抱いていること。現に、同氏の2人のご子息と1人のご令嬢も、一緒に現場で汗を流している。人材を育て、巣立たせていく。飲食企業の理想郷が、そこにはあった。
店舗データ
店名 | 東京ワイン食堂・楽 RYUDOCHO |
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住所 | 東京都港区六本木7-6-2 六本木MK ARTレジデンス |
アクセス | 地下鉄 六本木駅・乃木坂駅より徒歩6分 |
電話 | 03-5770-3900 |
営業時間 | 17:30~24:00 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 35坪・65席 |
客単価 | 4,500円 |
運営会社 | 株式会社楽コーポレーション |
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