千葉県柏市に、元メッドダイニングの統括営業部長として「鶏大名」や「東京鮪酒場」などの業態開発を担当した佐藤則裕氏が5月1日、独立後のオール マイ オウン(千葉県柏市、代表取締役・佐藤則裕氏)として初となる大衆鶏酒場「肉屋鶏男(にくやとりお)」をオープンした。コンセプトに“生産者と消費者の架け橋になる店舗”を掲げ、地鶏を中心とした全国からのこだわり食材に、昔懐かしい“酒場のつまみ”をラインナップしてあらゆるシーンで活用可能な飲み屋を目指す。看板を囲むように提灯を配した派手な外観にすることで、飲食店の少ないメイン通りで抜群の存在感を放ち、昔ながらの大衆酒場を再現する。店内の1~2階は、大衆向けの酒場スタイルで統一し、3階部分は家族連れでの来店にも応えられるよう落ち着きのある和室スタイルとするなど、TPOに合わせた使い方のできる店舗となっている。メニューには、こだわり食材の筆頭となる千葉県初進出の岡山県産銘柄鶏「桃太郎地鶏」が登場。岡山県鷹取醤油をベースに骨付きのまま照り焼きにした「鉄板骨付き鶏・タレ」(1280円)は、2~3人前のボリュームで提供し、客の目の前で切り分ける。もうひとつの看板メニューとして用意したのは讃岐うどん。麺は、香川のアイドル・讃岐うどんのカリスマなどさまざまな伝説を持つ、池上製麺所のるみばあちゃん監修による「さぬき麺心」の生原麺を直送。だし汁には、7時間以上かけて煮込んだ本格的な鶏ガラスープを使用し、「ぶっかけうどん」(378円)、「葱塩煮込みうどん」(651円)のほか、ランチ(360円~)でも提供する。全70種ほどのメニューのうち、「むね肉の葱まみれたたき」(714円)など鶏にこだわった20種の料理の他、一品料理には大衆酒場を意識したリーズナブルな酒のつまみを豊富に揃えた。大衆的なメニューとしながらも、「国産和牛の牛子袋スタミナ炒め」(630円)、「ぶっかけ豆腐」(441円)など、希少な素材やこだわった素材を何気なく取り入れているのも同店の特徴。また、コースメニューにも「質より量コース」と「量より質コース」(いずれも2500円)の2つを揃え、客の年齢層やTPOに合わせて、選べるよう配慮した。アルコールでも、柏地区初となる「ハイボールタワー」で入れるハイボールを主力アイテムとして導入。「ザ・角ハイボール」(330円)をはじめ9種類を用意している。女性を主力ターゲットとしていることから、ワイン(グラス400円、ボトル1980円~)やマンゴ系のカクテルの他、人気上昇がささやかれるマッコリまでを揃えた。同社では、2012年12月1日までにJR柏駅エリア内で3店舗の展開を目指す。柏エリアは東京都心並みに人が溢れているが、業態力が弱いために可能性を秘めた魅力ある街なのだとか。東京では当たり前のコアコンテンツのある大衆酒場もなければ、立ち飲み屋もこれからといった雰囲気で、ひと昔前のチェーン店ばかりが軒を揃える。「場所の確保と資金がクリアできれば挑戦したい業態は山のようにあるので、これまで実績を積んできた店長クラスのスタッフそれぞれに店を任せたいと思っています。最初から店舗展開を意識したシステム化された業態とはひと味違い、店舗展開を意識しながら提供方法やネーミングを考慮したり、設備を変化させたりしながら、作り上げていきたいと考えています」と佐藤氏。柏エリアは男女ともに幅広い層の顧客が期待できる小さな新宿といったイメージで、まだまだ飲食店の需要は伸びると見ている。3店舗を実現したその後は、2015年までに20店舗を目指したいと語る佐藤氏の今後の快進撃に期待したい。
店舗データ
店名 | 肉屋鶏男 |
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住所 | 千葉県柏市3-6-16 ワールドスタービルディング |
アクセス | JR柏駅から4分 |
電話 | 04-7157-2836 |
営業時間 | ランチ 11:30~14:00(平日)、11:30~16:00(土日祝) 夜 17:30~25:00(月~木) 17:30~27:00(金土祝前) 17:30~23:00(日祝) |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 39坪80席 |
客単価 | 3200~3500円 |
運営会社 | オール マイ オウン |