1997年、東京・荻窪に「ワインレストラン ドミナス」を開業。その後、神田にて「ワインレストラン ミュードミナス」を3年5ヵ月営業した後、銀座へと移転。さらにステップアップしたワインと料理の楽しみ方を提案して魅力強化を図ったのが、3月2日開業の「ワインレストラン ドミナス」である。 「ドミナス」は日本ソムリエ協会認定シニアソムリエにして、ワイン入門書の「ワイン完全バイブル」(ナツメ社)で監修を務めるなどワインの普及に余念のないオーナーソムリエの井手勝茂氏がワインを担当。そして、30年以上のキャリアを誇り、クラブ・ミストラルの会員でもある料理長の中村伊伸氏が料理を担当する。以前から“ワインと料理のマリアージュ”を親しみやすく提案してきた同店だが、銀座という“食の晴れ舞台”に立ったことから更なる進化に挑戦。それが“お客の好みに合わせたワインと料理のマリアージュ”である。それが、今回の一番の売り物とも言える料理とワインがセットになった“マリアージュセット”(2人前から注文可)だ。 オープン月の3月は「梅グラス セット」(7000円)、「桜グラス セット」(9500円)と名づけた2種のセットを揃える。「梅グラス セット」は本日のスパークリングワイン、本日の白ワイン、本日の赤ワイン、お好みのグラスワインの計4杯を、「桜グラス セット」は本日のスパークリングワイン、お好みのグラスワイン3杯の計4杯がセットになったもの。ワインは“3月のグラスワイン”と命名する3種の日替わりワイン、10種の月替わりワインの計13種の中から組み合わせて構成。ワインは産地も品種も変化を持たせ、例えば白ワインは、ドイツ・モーゼルのリースニング、フランス・ブルゴーニュのシャルドネ、赤ワインはチリのピノノワール、アメリカ・メンドシーノのシラーといった具合にバラエティーに富んでいる。料理は本日のオードブル盛り合わせ、シーザーサラダ 赤ワイン風味、熟成チーズの自家製シューパン、ピサラディエール ナチュレ、スープドポワソン マルセイユ風、バケット、ドミナス風カスレ、〆のあめ色玉ねぎの赤ワインカレーライスといった内容。「この料理にはこのワインが合いますよ」と提案するのが一般的なマリアージュだが、同店の場合、お客の選んだ好みのワインに合わせて料理の味つけを合わせる逆転のマリアージュを提唱。味つけは決め手となるソースなどで調整することで、こうした斬新な試みを可能としている。 これ以外にも一般的なコース料理やアラカルト料理を提供し、ボトルワインを豊富に揃える。ワインに造詣の深いお客だけでなく、「ワイン1杯からでも気軽に楽しめます」とアピールすることで気軽な利用も促している。同店は姉妹店としてワインや輸入食材などを扱う専門店を手がけており、こうした利点も生かし銀座という立地においてお値打ち感の高いワインと料理の提供を実現。サービス料、チャージを取らないのも差別化の大きな武器に据える。3月いっぱいの営業状態を見て定休日を決める予定で、目標月商は800万円に。銀座に新風を吹き込む、いま注目の“次世代レストラン”だ。
店舗データ
店名 | ワインレストラン ドミナス |
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住所 | 東京都中央区銀座6-12-2 |
アクセス | 東京メトロ 銀座駅から徒歩3分 東京メトロ・都営地下鉄 東銀座駅から徒歩2分 |
電話 | 03-6228-5903 |
営業時間 | 17:30~22:00(ディナータイム) 22:00~24:00位(バータイム) |
定休日 | 未定 |
坪数客数 | 21.5坪・30席 |
客単価 | 8000円 |
運営会社 | 有限会社ケイ井手商事 |