創心(神奈川県川崎市、代表・嶋田順二氏)は漢方専門の一心堂薬局監修で、商標登録のヘルシーラーメンの「やくめんカフェ一(はじめ)」を駒沢大学前に4月4日オープンした。嶋田氏は外食一筋、大手チェーン数社15年の経験を経たのち、飲食のコンサル会社として、前述の会社を設立。独立前も、後も数々の店の立ち上げに関わってきたが、自社経営の店舗は初めて。
かつて同氏もアレルギー体質になってしまったこともあり、外食の楽しみと健康を両立させたいという想いで、漢方専門一心堂薬局をアドバイザーに迎え、「血液循環・美容&美肌・現代ストレス」の3つ効果をテーマにした薬膳料理の店をオープンさせたもの。
看板商品で登録商標済の“やくめん”のスープは、一見は普通のラーメンだが、無化学調味料で、豚骨や鶏がらなどの動物性のダシを一切使わず、漢方の高麗人参、ナツメ、ボレイなど数種の生薬を使用するほか、自家製ガーリックオイルで風味をつけるのも特徴。麺も、改良に改良を重ねたオリジナルで、北海道産の小麦100%で無添加、カンスイもモンゴル産の天然物を使用する。具は、水菜、もやし、ねぎの野菜のほか、他のメニューにも登場する神川薬膳の手練薬膳刺身こんにゃくや、「麦豚」を塩茹でにし、余分な脂を十分に抜いた角煮をチャーシュー代わりに載せるなど、すべてにおいて通常のラーメンとは一線をかす、こだわりがうかがえる。
漢方というと、苦い、不味いといった先入観がありがちだが、試行錯誤の研究のすえ薬臭さをまったく感じさせず、無化調にありがちな物足りなさもなくて想像以上に美味しいと客の評価は上々だ。
一番人気の胡麻みそ、塩、醤油をはじめ、「坦々やくめん」など味のバリエーションも豊富。「かけやくめん」(500円)、スタンダードが780円、定番(〜1,150円)まであり、半熟たまご(80円)など追加のトッピングも可能。また「冬虫夏草やくめん」(1,480円〜)は、15種類の栄養素を持つキノコの仲間で、免疫力を高めたり、精力増強効果もある漢方の冬虫夏草を使った、ここだけでしか食べられないスペシャルメニューだ。
また、新鮮な生野菜を練りこんだ「薬膳うどん」(1,380円)や、薬膳スープを使って炊き上げた国産十六穀米の薬膳ごはんを使った「薬膳石焼ビビンバ」(1,080円)「薬膳石焼ステーキ丼」(1,980円)「薬膳石焼キムチ丼」(1,080円)「薬膳石焼角煮丼」(1,000円)など石焼メニューのほか、アラカルトは自家製豆冨で毎日5食限定「薬膳スープ豆冨」(980円)、手練「薬膳こんにゃく」(780円)、点心各種(450円〜)、セイロ蒸し(800円〜)、陶板焼き料理(780円〜)、薬膳鍋(1,180円)、「薬膳麦豚しゃぶしゃぶ」(1,480円)など、豊富なメニューを揃えた。コースも「薬膳スープ豆冨コース(マクロビ)」(2,200円)から、「薬膳スープ鍋コース」(2,480円)「麦豚の薬膳しゃぶしゃぶコース」(2,880円)の3種あり、宴会や貸切パーティも可能だ。
ドリンクはハトムギ、麦芽、ハブ草、クコ、柿の葉、陳皮、青ジソ、クマ笹、天草などノンカフェインの健康茶の10種が入った「一心茶」450円。不老長寿の願いをこめて体のバランスを補う12種類の薬草をブレンドした「皇帝茶」(520円)、「美肌茶」(580円)、「解糖康茶」(650円)など、独自のスペシャルブレンド健康茶も充実で、コーヒーやジュース、ワインもオーガニックのものを取り扱うなど徹底している。
また、お箸は割り箸ではなく、島根県の出雲大社の箸を使用。出雲大社は縁結びの神社として有名で、“人と人とのご縁”と共に、環境も大切にしたいという想いで導入した。
薬膳料理の店というと、高級な店がほとんどだが、同店は客単価が昼1,000円を切り、夜も2,000円前後という敷居の低さ。現在は女性客が約8割で、すぐそばの駒沢大学の学生から、近隣に就労もしくは居住するオフィスワーカー、子供づれの主婦やお年寄り、また駒沢公園を訪れる散歩客など、美容や健康を気遣う幅広い層から注目され、早くも支持を受けている。
店舗データ
店名 | やくめんカフェ一(はじめ) |
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住所 | 東京都世田谷区駒沢5-18-7 ビラ・ラモーヌB1F |
電話 | 03-5706-2949 |
営業時間 | ランチ11:30~15:30 ディナー18:00~深夜2:00 土11:30~深夜2:00 日11:30~22:00 |
定休日 | 第2・第3月曜日 ディナー月曜日・第2第3火曜日 |
坪数客数 | 24席(カウンター4席・テーブル席20席) |
関連リンク | やくめんカフェ一[閉店] |
関連リンク | 漢方専門一心堂薬局 |