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編集長コラム

GD卒業生たちの新たな挑戦!

飲食業界の圧倒的な勝ち組"といわれるGD(グローバルダイニング)卒業生たちの活躍が注目されているが、ここにきて出店を加速する動きや新たな卒業生たちの店が話題を集めている。その動きをまとめてみた。"

PROFILE

佐藤こうぞう

佐藤こうぞう
香川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、日本工業新聞記者、雑誌『プレジデント』10年の編集者生活を経て独立。2000年6月、飲食スタイルマガジン『ARIgATT』を創刊、vol.11まで編集長。
その後、『東京カレンダー』編集顧問を経て、2004年1月より業界系WEBニュースサイト「フードスタジアム」を自社で立ち上げ、編集長をつとめる。


GD卒業生たちのスポークスマン的な役割を担っているのがオリエンタルビストロ「アガリコ」を展開しているビッグベリーの大林芳彰さん(「モンスーンカフェ」系出身)。現在、池袋「アガリコ」(20坪弱で月商1000万円)、中野「アガリコ」、北千住「アガリコ1/3」の直営店のほかに、独立支援型の「和ガリコ」(池袋)、「亜ガリコ」(北千住)、「アガリコサユール」(札幌)、FC加盟店舗の「串カツ田中」(西池袋店)を運営。さらに、プロデュース店舗として、町田に「アガリコタラート」、静岡に「アガリコターブル」をオープン、9月には沖縄にプロデュース店舗「NIKUBARU」もオープンする。さらにFCの「串カツ田中」北千住店を9月4日にオープン。「オープン10日間で600万円を売る!」と豪語する。大林さんは8月26日、旭屋出版から初のレシピ集『魔法のおいしさ オリエンタル×ビストロ』を出版、一経営者からプロデューサー、カリスマシェフへと知名度上昇とともに活躍の場がスケールアップしてきている。企業マネジメントの面でも、店長に店舗経営を権限移譲し、高額の基本給とインセンティブで「20代女性店長で月額60~70万円台の報酬」を提供するなど、GD方式の成果報酬主義を受け継ぎ、進化させている点でも注目される。

9月に話題の新店をほぼ同時オープンするとして注目を集めているのが、東急田園都市線、東急東横線、小田急線沿線の神奈川県新興タウンに「アジアンビストロ」、「ワインビストロ」、「炭焼き」の3ブランド8店舗を展開するプレジャーカンパニーの望月大輔さん(「モンスーンカフェ」系出身)と、六本木に「東京バル アジト」「クッチーナ イタリアーナ アリア)」を展開するライブクリエイトの高瀬篤志さん(「ラボエム」系出身)。望月さんの新店は9月8日オープン、、都内初進出となる「アジアンビストロ Dai」駒沢店。総投資7500万円を投じてスケルトンからつくり上げる“勝負店”だ。40坪、店内66席、テラス18席、天高5メートルを活かし、4つの高さの客席を設けるという。22坪の新百合ヶ丘店がこれまでの最高売上げ(月商1350万円)をあげているが、駒沢店の目標は当然2000万円超えだ。一方、高瀬さんは9月9日に3号店となる「グリル&パスタ【ES】」麻布十番店をオープンする。38坪66席のイタリアンをベースにしたインターナショナルキュイジーヌ。高瀬さんにとって、麻布十番は「どうしても出たかった場所」だ。なぜなら、高瀬さんがいまあるのは「ラボエム」麻布十番店で鍛えられ、学び、お客さんとのネットワークを築いた場所だからだ。そのため、3店舗を出せる余裕はじゅうぶんにあったのだが、麻布十番に物件が出るまで満を持して待ち続けてきた。9月は望月さんと高瀬さんのニューオープンが大きな話題になるだろう。

グローバルダイニング卒業生の間で“目黒の奇跡”といわれているのが、やはりグルーバルダイニング卒業生の一人、吉田裕司さんの「大衆ビストロジル」。22坪で平均1200万円を売る(マックスは1300万円)お化け繁盛店だ。“奇跡”といわれる理由は、その立地。1階路面ならわかるが、駅から近いとはいえ、古ぼけたスナックビルの地下だからだ。吉田さんはグローバルダイニングのあとミュープランニングに移り、そこで同僚だった仲間と起業した。2号店は学芸大学の2階11坪の「大衆ビストロ 煮ジル」。手間をかけたコンフィ料理や煮込みメニューが大人気。この「煮ジル」業態を暖簾分け的に展開していく方針で、次の物件を探している。これから法人化して企業体質を強化する。来年からの多店舗展開が楽しみだ。ニューカマー注目組としては、赤坂に「ワイン食堂 パスターズ」をオープンした宮澤康一さんと福嶋啓二さんコンビと「Pizza&Wine stand BOTTONE(ボットーネ)」の作島武さんと遠藤元樹さんコンビ。「パスターズ」は店名通り、生パスタが売り。夜はラムチョップや肉系の料理も人気だ。ボットーネは“業界最小6インチ”のナポリピザが売り。二つとも悪立地、悪物件だが、もともと「売る力」と「客を喜ばせる力」という“GD遺伝子”を持つ彼ら。いずれ“勝ち組”の名乗りを上げてくることは間違いないだろう。

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