飲食店・レストランの“トレンド”を配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム」

編集長コラム

新しい街と人と、そして店と

この秋は東京周辺の都市型再開発エリアで大きな商業施設オープンが相次ぐ。すでに横浜駅東口で開発が進んでいる「ヨコハマポートサイド」(総面積 25ha、住居総戸数3,950)の一角に8月24日、「横浜ベイクォーター」(延床面積50,900㎡、店舗数75)が開業した。

PROFILE

佐藤こうぞう

佐藤こうぞう
香川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、日本工業新聞記者、雑誌『プレジデント』10年の編集者生活を経て独立。2000年6月、飲食スタイルマガジン『ARIgATT』を創刊、vol.11まで編集長。
その後、『東京カレンダー』編集顧問を経て、2004年1月より業界系WEBニュースサイト「フードスタジアム」を自社で立ち上げ、編集長をつとめる。


ポートサイドは三菱グループの倉庫や工場の跡地。横浜ベイクォーターも 三菱倉庫の倉庫跡地だ。それが歴史ある「横浜そごう」とデッキ通路でつながった。下を流れる帷子川は横浜港に出る。文字通りポートサイドにはタワーマン ションや高層オフィスビルが立ち並ぶ。横浜ベイクォーターをプロデュースしたのはライフスタイル提案型商業施設開発を得意とする北山創造研究所である。浜 野商品研究所の流れをくむという。新しい街でどんなスタイルを提案するのだろうか、それを期待して現地を訪ねた。なるほど、彼らがターゲットとしたのは、 このエリアに定住する「新住民」それはおそらくこれまでの「ハマッコ」とは異なる東京志向の団塊ジュニアニューファミリーとその予備軍たちではないかと感 じた。横浜の中の「ミニ東京」。飲食テナントもクリエイト・レストランツ、ヒューマンウェブ、柿安、ゼットンなどの新業態。トウキョウ・トレンドの風が吹 く。ここではスペインバルやグルメバーガー店でさえ見事にファミリーレストランに進化していた。 ファミリーレストランといえば、いま気を吐く元気企業のダイヤモンドダイニングの“初のファミレス”となる「ファミレス キャンディ」などが登場するのが、10月5日東京・豊洲にオープンする「アーバンドック ららぽーと豊洲」(延 床面積165,037㎡、店舗数183)である。こちらは三井不動産とこの地域に巨大な工場群をもっていた石川島播磨重工業。ヨコハマポートサイドの三菱 重工と対照的だ。ダイヤモンドダイニングの松村厚久社長は「ホールスタッフのコスチュームがいいですよ」と自信をみせる。錦糸町で「ベルサイユの豚」をブ レイクさせただけに鼻息は荒い。ほかにはイタリアン・ジェノバからの日本初上陸フォカッチャ&ベーカリー「レヴェッロ」(木村屋ワーキング)、シンガポー ルのソフルフード日本初「ヤクン・カヤ・トースト」(マルハレストランシステムズ)など、東京湾を展望できるロケーションを活かしたリゾートレストランや フードコートが多数出店する。 9月28日には東芝、東芝不動産、三井不動産の三社がJR川崎駅前の東芝川崎事業所跡地で開発を進めてきた大規模商業施設「ラゾーナ川崎プラザ(LAZONA Kawasaki plaza)」(敷 地面積72,000㎡、店舗数287)がオープンする。飲食・食物販テナントが86店舗出店する。「横浜ベイクォーター」「アーバンドック ららぽーと豊 洲」そして「ラゾーナ川崎プラザ」に共通するのがこれまで開発に取り残されていた工場や倉庫の跡地に生まれた“新しい街”である。ロケーションはベイサイ ドや交通至便の好立地。そこに住むのは根のない“新しい人たち”。そして新しく生まれる飲食店たちがその街でどんな機能を果たし、進化を遂げていくのか。 大きな意味で新時代の飲食テナントのポテンシャルが問われるのではないだろうか。

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