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コラム

「渋谷肉横丁」若者パワーの可能性!

渋谷に来たら肉横丁!"というムーブメントを起こすべく、国内最大級270坪、全16店舗が集結した「渋谷肉横丁」が9月1日オープンした! 場所は井の頭通りの交番前の「ちとせ会館」2階だ。果たして、ビルイン型の超大型横丁は成功するだろうか...。"

PROFILE

佐藤こうぞう

佐藤こうぞう
香川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、日本工業新聞記者、雑誌『プレジデント』10年の編集者生活を経て独立。2000年6月、飲食スタイルマガジン『ARIgATT』を創刊、vol.11まで編集長。
その後、『東京カレンダー』編集顧問を経て、2004年1月より業界系WEBニュースサイト「フードスタジアム」を自社で立ち上げ、編集長をつとめる。


「ちとせ会館」といえば、80年代後半から90年代、2000年代と渋谷族をけん引してきた飲食ビルである。ハチ公前ではなく、“ちとせ会館前”という待ち合わせも頻繁に行なわれていた。合コン、打ち上げ、宴会、すべてに対応する飲食店の殿堂。そんな渋谷にとっては、ランドマーク的な場所だが、飲食業界関係者の間では、その箱の大きさ故に「簡単な場所ではない」と見られている。そこに「恵比寿横丁」「神田ミートセンター」など横丁ブームを牽引してきた仕掛け人グループが乗り込んできた。横丁プロデューサーの浜倉氏は今回関わっていないが、設計施工を担当するスパイスワークスの下遠野氏、リーシングを担当する店舗流通ネットのコンビががっちりと手を組んで「渋谷肉横丁」をつくり上げた。 全16店舗は、牛肉料理店、豚肉料理店、馬肉料理店、鳥肉料理店、海鮮料理店、韓国料理店、台湾料理店、イタリア料理店など、主に街場の個店を経営する若い飲食オーナーたちを誘致した。全店舗が横丁初出店である。全店舗参加の商店会を結成、長屋の助け合いをしつつも、良きライバル同士として切磋琢磨していく仕組み。商店会の会長を務めるのは「馬か門(馬肉料理)」を出店した女性店主。自ら立候補して会長に就任。「この横丁を自分たちの手で盛り上げていく」という熱意にあふれている。横丁内には、地方の畜産応援プレイスも登場する。全国の地方自治体と連携し、またNPO法人との協力により、定期的に各地の名品、特産品を紹介。地方の畜産業をも応援していく。また、缶バッチを発売し、利益の一部を全国の畜産家を応援するために使うというチャリティーアクションもスタートする。 「渋谷肉横丁」の経営にあたるのはプロキューブという飲食には初参入の企業。今回、総合プロデューサーをつとめた同社の安藤氏はオープニングイベントで、塩田社長のメッセージを代読した。そこに今回の横丁に賭ける思いとコンセプトが凝縮している。「なぜいまこの不況のときに渋谷のど真ん中で店を出すのか。私は逆にこんな時だからこそ、この16店舗のパワーあるメンバーと力をあわせて頑張れば、高度成長期に明日を夢見た昭和30年代のように、向こう三軒両隣支えあえる場所であれば絶対に成功する自信があります。そして、この渋谷肉横丁は、渋谷に来る若者にやる気、元気を与える場所にしていきます。夢や希望や志の持てる世の中へ変えていきます。明日の日本をつくる場所にしたい。戦後日本が横丁から復活したように、頑張ったら夢がかなうような日本に我々の手で変えていければと思います」。まさに、この理念を貫けるかどうか、それがテーマパークではなく、渋谷に根付いた若者による若者のための横丁として定着する鍵になる。 

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