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高円寺、中野の人気ワインバー「アッカ」の新店舗、「神楽坂アッカ」が開業。大人の街・神楽坂に合わせた、既存店舗とはひと味違うスタイルに注目

神楽坂のメインストリート、神楽坂通り沿いに立地。一見、ワインバーとはわかりにくい外観。元洋服店だった2階建ての古民家を解体し、改装した
1階はカウンター席がメイン。スタッフに相談すれば、好みのワインを提案してくれる
2階はテーブル席。このほか、2階には座敷の部屋も配備
「20種彩り野菜のサラダ」(1200円)。野菜をふんだんに取り入れたイタリアンベースのワインに合う料理を多数用意。和の雰囲気漂う神楽坂に合わせ、料理には和素材も取り入れることも
ワインはイタリア産のものにこだわり、グラスで14品(900円~3000円)。ワインリストはないが、スタッフと相談すればボトルワインも用意する
写真左から、オーナーの林 憲二氏、スタッフの柴田崇八氏、宮崎 礁氏

石畳の路地裏がモンマルトルの街並みを彷彿とさせ、フランスゆかりの施設が点在することなどから、「東京の小さなパリ」の異名を持つ街、神楽坂。一方で、古くは花街として栄え、江戸や昭和の情緒が色濃く残る。洋と和が交錯し、艶のある雰囲気を醸す、大人の街だ。そんな神楽坂に、2017年12月16日、「神楽坂アッカ」が開業した。運営は、高円寺と中野でワインバー「アッカ」を展開するアッカ(東京都中野区、代表取締役:林憲二氏)。現在、「神楽坂アッカ」を含め、3店舗を運営する。

既存店舗の「高円寺アッカ」と「中野アッカ」は、イタリア産ワインと野菜を中心とした料理をウリに、地元住民を中心に支持を得ている人気ワインバーだ。しかし、今回の「神楽坂アッカ」では、イタリアワインと野菜料理というコンセプトはそのままに、大人の街、神楽坂に合わせたスタイルにバージョンアップしているのが特徴だ。既存2店舗は客単価3000~3500円、地域密着色が強いのに対し、「神楽坂アッカ」では客単価5000円と想定し、集客面では、既存店舗よりも高めの40代~50代をメインターゲットとして設定。住民以外にも遠方からの目的客や、海外からの観光客も取り込こみたい意向だ。「3店舗目は、既存2店舗とはひと味違う店にしたいと考えていました。昨年、私自身が40歳になってこともあり、 “大人の街”に挑戦したくて。また、スタッフは30歳前後の者が多いのですが、彼らが40歳になった10年後にも、楽しく働ける店にしたいと思いました。神楽坂は、まさに“大人の街”というイメージにぴったり。既存店舗の距離もほどよく、この地で開業することに決めたんです」とオーナーの林氏は話す。

同店が居を構えるのは、味のある古さが情緒を感じさせる、2階建て古民家。1階はスタッフと対面できるカウンター席が中心。2階はテーブル席を多く配置するほか、ちゃぶ台を置いた座敷の部屋を用意する。さらには、1階奥にはお忍び業界人にぴったりな、裏口から入ることができる隠し個室も備えるなど、1つの店でさまざまな表情を見せる席配置で、多様な利用ニーズに対応する店づくりとなっている。内装は、木の温もりなど、古民家ならではのよさを生かしながらも、壁にはモルタルを使用するなど無機質なテイストを織り交ぜ、アクセントとしている。

「イタリアワインの魅力は、何といってもその多様性。イタリアは南北に長く地形もさまざまなので、そこで育まれるブドウ品種の個性も多様。ゆえに味わいの幅が広いので、柔軟な対応ができる」と話す林氏。ワインはイタリア産にこだわり、グラスでは日替わりで14種類を900円~3000円で用意する。既存2店舗のグラスワインの価格帯は500~1500円と、比較してワンランク上のラインアップとなっている。「価格帯は上ですが、品質に対し可能な限りリーズナブルな値段にしています。わかるお客さまからすると、この値段でこのワインが飲めるなんて!と驚いてもらえるはずです」と林氏。とくにおすすめするのが、「コルソ・ディ・ヴィーノ」(5000円)。シニアソムリエの資格を持つ林氏が厳選する、4杯程度のワインコースだ。

料理は、「20種彩り野菜のサラダ」(1200円)、「冷前菜の盛り合わせ」(1500円/2名分)などの前菜から、「下仁田ねぎと蒸し鶏の和風ソース」(1200円)などのパスタ、「短角牛サーロインの低温調理 グリル野菜添え」(2500円)などの肉料理までがそろう。旬の野菜を主体に、イタリアンをベースとしながらも、和の雰囲気漂う神楽坂に合わせ、和の要素を散りばめた品々だ。ワインバルらしくチーズも充実。イタリア産のものを中心に約10品を用意し、「チーズ盛り合わせ(4種)」(1500円/2名分)などで楽しめる。また、同店ではコースにも注力。ワインコースに合わせた料理コース3500円や、飲み放題付きのパーティコース(5000~7000円)などを用意。これらのコースで宴会需要を取り込み、単価アップに貢献している。

林氏の目標は、「45歳までに6店舗」。そもそも林氏は、飲食店の経営を目指し、2005年、27歳のときに3年ほどシステムエンジニアとして勤めたシンクタンクを辞め、飲食業界へと転身した経歴を持つ。グローバルダイニング(東京都港区、代表取締役:長谷川耕造氏)や、レインズインターナショナル(神奈川県横浜市、代表取締役:根本寿一氏)などで経験を積み、2009年3月に西荻窪に「ベジバール アッカ」(「中野アッカ」のオープンに伴い、合併し現在は閉店)を開業し独立を果たし、現在に至る。

「45歳で6店舗という計画からすると、思ったほどのスピードでは出店を進められていないのが現状です。しかし、『神楽坂アッカ』では既存店舗とは違うスタイルを試みているので、私自身も1年ほどはこの店に立って、じっくりと店を確立していきたいですね」と話す林氏。その後はまた目標に向け、店舗展開を進めていく予定だ。柔らかな物腰で話す姿とは裏腹に、経営者として目標に向けてダイナミックかつ着実に歩みを進める林氏。次の一手にも注目が集まる。

(取材=大関 愛美)

店舗データ

店名 神楽坂アッカ
住所 東京都新宿区神楽坂6-65
アクセス 神楽坂駅から徒歩2分
電話 03-6280-8096
営業時間 【火〜金】17:00〜24:00(LO23:00)【土】15:00〜24:00(LO23:00)【日】15:00〜22:00(LO21:00)
定休日 月曜、第2火曜
坪数客数 25坪53席
客単価 5000円
運営会社 株式会社アッカ
オープン日 2017年12月16日
関連リンク アッカ
関連リンク 神楽坂アッカ(FB)

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