テレビや雑誌などのメディアに度々取り上げられるラーメン店「肉玉そばおとど」、ステーキとハンバーグ専門店「肉の村山」、貸し切りになることもある「もんじゃ・お好み焼 もんちっ家」など幅広くフードビジネスを展開するプロジェクトM(東京都中央区、代表取締役 村山有志氏)。同社が展開するブランドで、1番の店舗数を誇る「大衆酒場 酔っ手羽横丁(よってばよこちょう)」が、2月23日、五反田駅東口から徒歩2分の場所に11店舗目をオープンした。同社ジェネラル・マネージャーで五反田店の店長も務める橋本慎吾氏が「山手線沿線への出店は当社の念願でした」と語る通り、同店はこれまで小岩や錦糸町、六本木などの東京の東エリアを中心に出店を行なってきたため、山手線沿線に開店するのは初めてである。
同店は桜田通りから一本入った路地に面した場所に立地しており、レトロな看板と赤提灯が大衆居酒屋ならではの親しみやすさを放つ。一方で、店内には趣向を凝らしたポスターが一面に貼られていて、にぎやかさを演出している。「大衆店というイメージを覆す居心地の良さや従業員の接客レベル、そして料理へのこだわりなどを追求し、楽しい時間を過ごせる店舗になっています」と同氏。客層は30代のビジネスマンをメインに、女性客の来店も多くあり男女比は5対5。また24時間営業の同店には同業者の客も多くいて、店舗へのデリバリーにも対応するなど、幅広い層から支持を受けているのが特徴だ。
メニューには100種類以上のラインナップを用意している。同店一押しの「酔っ手羽手羽先」(380円)は創業者の村山氏が300軒以上の手羽先屋を周り、6年もの歳月を費やし完成させた逸品だ。また、系列店の「肉玉そばおとど」が餡を考案し、タレなしでも食べられる「おとど餃子」(390円)や、肉の甘味が凝縮された「熊本直送 霜降り馬刺し」(1280円)、半熟卵が乗っている「名物もつ煮込み」(450円)、女性客の人気が高い「梅水晶」(550円)など、こだわりの料理を取りそろえている。ドリンクも料理と同じく個性豊かなメニューが揃い、エビスの「生ビール」(390円)をはじめ、ジョッキと焼酎そしてドリンクを冷やした「3冷ホッピーセット」(390円)、スッキリとした喉ごしの「樽詰スパークリングワイン」(400円)などを提供。このほかにも、焼酎やカクテル、日本酒などを豊富に取りそろえており、「季節に合ったものを随時、取りそろえていく予定です」と同氏は話す。
現在、五反田店では11時30分から14時30分までランチタイムの営業も行なっており、1日限定10食の「日替り定食」(500円)や、その日仕入れた鮮魚を店舗でさばいた「刺身定食」(700円)などが人気だ。また同店では、曜日ごとに内容の変わる日替りイベントを開催している。例えば、水曜日は「ワンコインで飲み放題」(500円)、木曜日は、通常なら1490円の「馬刺盛り合わせ」が980円、そして金曜日は「本鮪の日」になっているなど、同店一押しの逸品の数々をお得に楽しむことができる内容だ。
「新しいことにも、どんどんチャレンジしていきます。五反田で一番支持されるお店を目指して取り組んでいきたいです」と橋本氏は語り、大衆居酒屋がひしめく五反田での存在感を増していくため、どんどん施策を打ち出していくそうだ。また新宿など山手線沿線の他の駅への出店も計画しており、五反田店のマネジメントが一つの試金石になるという。山手線沿線に初出店し、勢いを増す同社の動向から目が離せない。