飲食店・レストランの“トレンド”を配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム」

ヘッドライン

東京マーケットニーズに応える、広島・江田島のブランド化計画発足! 江田島のPRイタリアンバル「Paccio(パッチョ)」が銀座一丁目に7月16日オープン!

青と白の爽やかな店内環境は、海をテーマとしている
窓を飾るのはアンティークなオール。江田島は「海軍の島」として知られる
江田島めばるのフィッシュ&チップス
オーナーの江口慶氏。ウェアもキュートなマリンセーラー柄

(取材=西山 登美子)


7月16日オープンした「Paccio(パッチョ)」は、渋谷、神泉で人気のイタリアン「MERI PRINCIPESSA(メリ プリンチペッサ)」、渋谷の隠れ家イタリアン「TOM TOKYO(トム トーキョー)」を経営するビッグスマイル代表の江口慶氏、期待の3号店となる。場所は、外堀通りから中央通りへと抜ける銀座一丁目通りに同日オープンした、広島県のアンテナショップ「tau(タウ)」の3階。3号店の出店を、渋谷エリアで考えていた江口氏が選んだのがこの銀座。広島県がアンテナショップを開業するにあたり「広島食材にこだわったバル業態を」と、県からの出店依頼があったという。東京で2軒の話題イタリアンを経営するオーナーとして江口氏は、地元江田島はもとより、広島県でも知られる存在。江口氏の実力と、地元への強い思い入れを請われての依頼であった。
同店は、広島県の食材に加え、自らの出身地・江田島産の食材をメインコンテンツにしたご当地PRのイタリアンバル。コンセプトは“江田島、広島の魚を使ったバルで、瀬戸内の魚介を味わう”。瀬戸内海に面した広島県は、カキで有名であるように海鮮の宝庫。しかし、江田島には、さらに豊富な魚介があるという。なかでも、江口氏おすすめは活け〆され空輸されてくる、漁師の釣り江田島めばるだ。このめばるは、漁協組合長とタッグを組んで固有ブランド化のプロジェクトを進めているという。地元、同級生のカキ養殖業を営む水産会社のカキから、こだわりの放し飼いで育てる鶏、農業が難しい江田島で生産する野菜など、江田島の生産者から届く食材が多く揃う。なぜなら、江口氏自身、「江田島カプリ島化計画」というコンセプトで、町起こしを進めているからだ。
ユニークでやや突飛な印象ではあるが、彼は真剣なのである。江田島は、かつて海軍の島であったという以外には、広島県内の観光地や名産品に比較して、知名度が今ひとつのため、今後の島の行く末を憂いている。実は江口氏、東京での飲食事業に加え、昨年末、江田島の家業を継ぐこととなり、島の次世代育成や地場産業活性化の必要性を実感したという。そんなことから、MBA取得のために9月から大学院へも通う。合わせて三足のわらじをはくことになる江口氏。江田島のブランド化と地場産業の活性化を生涯事業として、取り組み始めている。
メニューは、江田島食材を中心に、広島県人なら誰もが知る、広島レモン、なかやま牧場の広島牛、花ニラやアスパラガス、穂苅の藻塩、瀬戸内の海鮮で作る南イタリアをベースにした料理が並び、PR業態らしさを見せている。江田島めばるは、「甘夏西京味噌ヴィネグレットのカルパッチョ」(500円)、「アクアパッツァ」(M 980円、L 1200円)、「タイムとにんにくの香りで楽しむパッチョ焼き」(M 980円、L 1200円)など、変化のある調理スタイルで楽しめる。ほかにも、「瀬戸内たことオリーブのマリネ」(500円)、「さざえのコルットゥーラ焼き」(780円)など充実の品揃え。魚介類は客席まで運んで料理を決めるパフォーマンスでお客を楽しませている。肉類では、鶏もも肉を穂苅の藻塩と瀬戸内レモンで味わう、広島らしい一品に仕上げて提供。前菜には「江田島盛り」、「広島盛り」(各1000円)もあり、そのユニークなこだわりが、広島県出身者から喜ばれているようだ。
ドリンクは、グラス、カラフェ、ボトルと選べるワインをメインにして、「瀬戸内名産の甘夏サングリア」(400円)をはじめとした、カジュアルに楽しめるカクテル類、ハイボールを揃え、気軽なバルらしい構成となっている。
「tau」は地下1~3階まで広島県のブランドと文化、情報に触れることができる。地下は瀬戸内海ダイニング、1階は物産品ショップ、2階はセレクトショップと情報発信スペースにお好み焼き店、3階に「Paccio」とイベントスペースからなる、典型的な地域発信のPR施設である。しかし江口氏、地元からの発信と共に、東京目線からの新鮮で刺激的な情報を地域に発信することが、地域活性、ローカルブランド化を促進するには必要だと語る。東京マーケットニーズに応える江田島ブランド化は、今、スタートしたのだ。ちなみに「tau」主催のイベントがある時には「Paccio」は休業となる。

店舗データ

店名 Paccio(パッチョ)
住所 東京都中央区銀座1-6-10 上一ビル3階

 >> GoogleMap見る

アクセス 東京メトロ銀座駅より徒歩2分、都営地下鉄銀座一丁目駅より徒歩2分
電話 03-5524-5560
営業時間 11:30〜23:00(カフェタイム15:00〜17:00)
定休日 tauイベント開催時
坪数客数 30坪・70席
客単価 4000円
運営会社 株式会社ビッグスマイル
関連リンク ビッグスマイル(Face Book)
関連リンク Paccio(ぐるなび)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

ヘッドライン一覧トップへ

Uber Eats レストランパートナー募集
Copyright © 2014 FOOD STADIUM INC. All Rights Reserved.