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昭和初期の古書店を改築、これぞ古民家再生居酒屋!水道橋三崎町「炭火焼の家 冨田書店」に注目!

書店の入り口を開けると、一階はバリリゾートのダイニングのアイテムを取り入れた幻想的なカウンター席が広がる
ライトアップされた階段を登ると、二階は昭和の時代の雰囲気漂う座敷。戦前から昭和初期の卓袱台を並べ宴会に対応している
炭火焼き料理をはじめ、お酒と合う料理が並ぶ
宴会料理は、「源氏物語コース」(3,500円) 8品、「平家物語コース」(4,500円) 10品

外観は書店のまま、ドアを開けるとビートのきいた現代的音楽が流れ、奥に長く伸びたカウンター席。内外のギャップに驚く和モダンな酒場が広がる。ここは2010年12月20日にオープンした、水道橋三崎町の書店を再生させた「炭火焼の家 冨田書店」だ。運営は那須屋(東京都千代田区 オーナー:光藤 公久氏)。会社名は、光藤氏の家系が御殿場で旅籠を営んでいた家号が「那須屋」だったことに由来する。そして同氏が生まれ育ったのが三崎町。子供の頃から祭りなどへ積極的に参加し、熟知した土地の中で3年前にIT企業から転身し「もつDining うまか門 水道橋」をオープンした。難しいといわれている土地ながら驚異的な繁盛ぶりをみせた。 3年前の創業より那須屋を支える店舗開発部長、白土 直樹氏は、今回の出店について「三崎町は、飯田橋と秋葉原の中間的な位置づけで穴場だと思っています。そのため今後も水道橋近辺にドミナント戦略で展開していきたいと思っていました。かつ『もつDining うまか門 水道橋』の次の展開は、一軒家でやりたいと思い、100件は一軒家の物件を探したと思います。ちょうど三崎町で富田書店に出会えたので、ここに決めました」と話す。 店のコンセプトは、「楽しく過ごせる空間」。「面白い店があるから行ってみよう!と思ってもらえるような空間をつくることを心がけました。店中へ入ったときのギャップを楽しんでほしいから、外のファサードはいじっていません。設計図はなくスタッフの意見を出し合いながら作りました」と白土氏。 「長屋のように奥に長い作りから、一階はカウンターにしようと決まりました。また監修は、光藤オーナーの友人でバリのコテージなどのプロデュースをされている方にお願いし、バリリゾートのダイニングの雰囲気を取り入れています」と同氏。バリから買いつけてきた絵を飾ったり、珊瑚礁を敷き詰め、ライトで照らしたワイドカウンターは、異国っぽいモダンな空間を演出している。ライトアップされた階段を登ると、二階は昭和の時代の雰囲気漂う座敷が広がる。宴会ができるように絨毯を敷き詰め、戦前から昭和初期の卓袱台を並べ、靴を脱いでくつろいでもらうような作りである。工事の途中で立派な柱が出てきたので、そのまま柱のみを残し、古民家の空間を盛り上げる。 料理は炭火焼がメイン。光藤氏は、「もつ鍋の次は季節感に左右されない料理を考えていたこと、素材にあまり手を加えずそのまま食べてほしいこと、かつ家庭では食べれないようなものを提供したい」という思いから、炭火焼に決めた。メニュー開発は白土氏が担当。土地柄、洋のメニューに行き過ぎると人気が出ず、どこか居酒屋のような素朴感のあるメニューを残す必要があると考えている。 料理のお薦めは、必ずといっていいほど注文がある富田書店名物「牛すじ焼きのたっぷりネギのせ」(630円)。じっくり煮込んだ牛すじをさっと炙って、たっぷりのネギとポン酢でいただく一品。あるいは、牛テールの輪切りそのままの形で炙られた一度食べたらやみつき「牛テールのスライスうす焼き」(680円)、強めのスモークで仕上げたコクのあるベーコン「男のベーコン厚切り」(580円)、独特な風味と香りが楽しめる「条ねぎの塩こんぶ和え」(480円)など一味変わったメニューの品々が並ぶ。 アルコールはビール(480円~)をはじめ、ワインも気軽に注文してもらいたいとの思いから、ボトルは2900円から用意する。また、ランチは600~700円というお手頃な価格で、魚二種・肉二種の炭火焼定食を提供。特に魚の炭火焼(600円)が好評。カウンターでは2回転、2階席は1回転する好評ぶりである。 水道橋近辺のサラリーマン男性が中心層でありつつも、最近は50~60代以上の客や、女性が増え、ワインを楽しむシーンを多くみかけるようになった。カウンター席に並んで座りしっぽりとお酒を飲んだり、2階であぐらをかいて家のようにくつろぎながらグラスを傾けるなど、シーンに合わせてうまく使い分けられているようだ。 今後の展開としては、同じく三崎町に3階建ての古民家で「新業態」としてオープンを予定している。“三崎町エリアナンバー1のお酒を楽しむ古民家居酒屋”を目指し、業態を変えて出店していく予定だという。 「地元のお客様に食べたいものを聞いて、それに応えられるような店を出すことで、リピーターのある店づくりができる。今後も半径300m以内に出店し、日々自分の見える中で、何かあったらすぐに助けあえる関係の店を作っていきたい」と光藤氏。 着実に利益を作って、地に足をつけた経営のスタイルを貫いていきたいと意欲を見せる那須屋の今後の展開が楽しみである。

(取材=麻生 怜菜)

店舗データ

店名 炭火焼の家 冨田書店
住所 東京都千代田区三崎町2-21-9
アクセス JR水道橋駅より徒歩1分 、都営三田線水道橋駅より徒歩3分、
地下鉄半蔵門線・三田線・都営新宿線 神保町駅より徒歩8分、
電話 03-6272-9758
営業時間 ランチ11:30~14:00、ディナー17:00~24:00(L.O.23:30)
定休日 日曜
坪数客数 30坪・50席
客単価 3500円
運営会社 株式会社那須屋
関連リンク 冨田書店
関連リンク もつDining うまか門 水道橋
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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