人気の点心は1個単位から。バリエーションが楽しめる小皿料理
料理の方向性が決まると、安部氏はさまざまな店を食べ歩き、スパイス使いや中華メニュー作りの勉強に励んだ。「和食では使わない香味野菜やスパイス、ニンニクなどを意識して料理に効かせていますね。配合のバランスを考えながら、しっかりと香りや辛みが感じられるメニュー作りを心掛けました」(安部氏)。小皿料理で料理のバリエーションを楽しむのが「Tefu」のスタイル。点心は1個単位で頼むことができ、多くのメニューが約一人前。メインでも2、3名ぐらいのボリュームになる。
メニューの主軸となるのがオリジナルの点心類。「豚と山椒 焼き餃子」(150円/1個)「ラムとフェンネル 水餃子」(180円/1個)「筍と蕗の春巻き」(180円/1個)など意外な組み合わせに思わず食べてみたくなるようなものが並ぶ。「1個単位の注文だとオペレーションは煩雑になりますが、いろいろなものが楽しめた方が嬉しいと思って」と安部氏。
それ以外のつまみには「酒をガンガン飲んでもらいたい」と青山氏が語るように酒のアテにぴったりなものがそろう。安部氏が得意とする魚系のつまみなら「蛍烏賊と菜の花の青唐オイル」(780円)やフルーツを使った自家製マヨネーズソースの「海老マヨ」(800円)など和食と違ったソースで楽しめるものが人気だ。季節によって使用する素材が変わるため、メニュー内容はその時々で変わる。同じ調理でも素材が変われば味わいが変わり、常連になっても飽きない楽しさがある。〆には「汁なし担々麺」(600円)「小さな冷麺」(600円)などが用意されており、こちらもご飯茶碗一杯分ぐらいなど少量で、〆に少しだけ食べたいときなどにぴったりだ。
ドリンクはビールや紹興酒、焼酎などと共に力を入れているのがラムやジンなどの国産スピリッツや割り物。オリジナルでは安部氏が開発した「特製スパイスハイボール」(680円)。焼酎にシナモンやクローブなどのスパイスを漬け込んだもので、クセのない爽やかな味わいでアルコールが苦手な人も飲みやすい。ワインは「本日のグラスワイン」(赤、オレンジなど)(各600円)。ボトル(3,800円~)を頼むなら、「ゴッチス」のワインのラインナップから選ぶことができる。

1個から頼める点心は春巻き、焼き餃子、水餃子と種類も豊富。季節の食材を使うため、そのときどきで内容は変わる

「胡麻坦々さば」700円。魚は季節によって変わる。鮮度の良い魚をゴマの風味豊かなピリ辛ダレでいただく、酒がすすむ一品。人気も高い
店舗データ
店名 | Tefu(テフ) |
---|---|
住所 | 東京都豊島区南池袋2-10-3 齋藤ビル1F |
アクセス | 各線池袋駅東口から徒歩7分 |
電話 | 03-3971-8155 |
営業時間 | 17:00~23:30(LO料理22:00、ドリンク22:30) |
定休日 | 日、月(不定休) |
坪数客数 | 15坪31席 |
客単価 | 5000円 |
運営会社 | 株式会社青山商店 |
オープン日 | 2025年3月1日 |
関連リンク | Tefu(Instagram) |