「スタンドギオット」は仕込みは平沢氏が行い、営業はアルバイトスタッフが中心
3月、先にオープンした「スタンドギオット」は毎日でも立ち寄れる気軽な大衆酒場だ。コの字カウンターを中心とした、コミュニケーションが生まれる立ち飲み。大きく間口を取って入りやすい開放的な雰囲気で、コの字カウンターのほか店内奥とテラス部分にテーブルも配置する。その裏でテーマとなっているのは、“アルバイトで回せる店”であるということだ。時間をかけて料理人を育てずとも、ある程度慣れればアルバイトでも回せるメニュー構成、オペレーションを組み立てた。
名物の「おふくろの焼売」は「生姜焼売」「海老入り焼売」(各2ケ380円)の2種類。平沢氏が実家で家族と食べた思い出の焼売を再現したものだ。そのほか、「ghiotto」時代に人気だったハンバーグを酒が進む味わいにバージョンアップした「ギオットのハンバーグ煮込みました」(690円)、大阪の立ち飲みの味を思わせるという「牛すじ煮込み」(650円)、昔懐かしい喫茶店の味「ナポリタン行っときますか?」(700円)などを用意。仕込みは平沢氏が行い、営業時は盛るだけ、蒸すだけなどの工程で提供が可能で、アルバイトスタッフを中心にまわしている。「イタリアンの品は料理人の技量によるところが大きいものが多いですが、大衆酒場のおつまみであれば、仕込みをしっかり行えばブレにくい品を揃えることができる」と平沢氏は話す。
ドリンクも大衆酒場的ラインナップを揃える。大衆酒場らしく瓶ビールの「赤星 中ビン」(750円)が特に人気だそう。その他、「レモン」「梅干し」といったサワーやお茶割り、ハイボールなど1杯580円~。グラスには懐かしいTV番組をオマージュしたロゴを印刷。BGMには懐メロを流すこともあり、「懐かしい気持ちになってもらい、話が弾んだら」と話す。
その一方で、平沢氏がやりたい料理を提供するのが「ghiotto」だ。「スタンドギオット」から2か月ほど遅れて5月にオープンした。「スタンドギオット」の横奥にある扉から入店し、「ニューヨークのアパートの一室をリノベーションした隠れ家レストラン」をイメージした店内は、カウンター6席とテーブル1卓を配置。8000円と1万2000円のおまかせコースを提供する。内容は月替わりで、平沢氏が畑で自ら育てた野菜やハーブや、得意とする和牛なども取り入れたイノベーティブイタリアンだ。
店舗データ
店名 | スタンドギオット |
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住所 | 東京都世田谷区奥沢5-12-3 1F |
アクセス | 奥沢駅から徒歩1分 |
電話 | 03-6421-3875 |
営業時間 | 17:00~LO23:00、土日は16:00~ |
定休日 | 月曜 |
坪数客数 | 10坪スタンディング約15人+テラス、テーブル約15席 |
客単価 | 2000円 |
運営会社 | 株式会社AWK |
オープン日 | 2024年3月15日 |
関連リンク | スタンドギオット(Instagram) |
関連リンク | ghiotto(Instagram) |
関連リンク | ギオットのまかない飯(youtube) |