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川崎に「ぬま田食堂」が開業。「もつ煮込み専門店 沼田」による、居酒屋使いも食事使いもOKな食堂業態。もつ焼きや煮込み、ラーメンなど多彩な業態を展開する「沼田」の総合力が生きる商品構成に注目!

10月7日、川崎に「ぬま田食堂 川崎チネチッタサイド店」がオープンした。新宿の繁盛店「もつ煮込み専門店 沼田」などを展開する沼田慎一郎氏の新業態だ。今回は「酒場」ではなく「食堂」の切り口に挑戦。もつ煮込み以外にもつ焼きやラーメン、定食など、幅広い業態を手掛ける「沼田」グループの各店の商品を集結し、定食やラーメン、かすうどん、つまみになる一品料理までを揃え、居酒屋使いから食事利用まで幅広い利用動機を吸収する。テイクアウトにも力を入れ、時代に合わせた業態づくりを実践する。

街の賑わいから1本入った細い路地に立地。テイクアウト用の小窓を設けて、今後は惣菜や野菜の販売を行う予定だ
40年以上続いた小料理屋だった物件を全面改装。もともと同社の人気業態「もつ煮込み専門店 沼田」をやろうと思っていたが、コロナ禍の状況を鑑みて食堂業態でオープンすることにしたという
居酒屋使い、食事使いのどちらにも対応するメニュー構成。既存店のメニューを集結させたラインナップで、幅広い業態を展開する「沼田」の強みが生きている
写真左から佐々木証氏、沼田慎一郎氏。「ぬま田食堂 川崎チネチッタサイド店」は、佐々木氏が代表のANCHOR GROUNDが運営する独立支援店舗。同社では12月に四ツ谷でスパイスカレー店の開業も予定しているという
ほぼ同時期に相模大野にも「ぬま田食堂」がオープン。こちらは内装をややオシャレに仕立て、規模は川崎と同じ14坪、メニュー構成も9割同じ。沼田氏の有限会社珈琲新鮮館が運営する

同社の喫茶店業態はコロナの影響ナシ。食事業態に目を付け、「食堂」の切り口で訴求

川崎駅東口に広がるラ チッタデッラ。映画館やイベントホール、飲食店などが立ち並ぶ川崎有数の複合施設だが、その近くの1本入った細い路地の先に「ぬま田食堂 川崎チネチッタサイド店」はひっそりと佇む。10月7日にオープンしたものの積極的な販促等は行わず、今はまだ通りがかりの人の来店が中心だ。「食堂」と謳うように、定食やラーメン、かすうどんといった食事になるメニューを取り揃え、一方で酒のつまみになる一品料理も充実させ、居酒屋としての利用も可能な間口の広い店づくりとなっている。

同店を手掛けるのは、「もつ煮込み専門店 沼田」、「肉酒場 沼田」などの居酒屋をはじめ、喫茶店「Coffee Shinsenkan」、ラーメン店「肉屋的濃厚そば 麺屋 沼田」など幅広い業態を展開する珈琲新鮮館(神奈川県相模原市)の沼田慎一郎氏。今回は新業態の「食堂」に挑戦しているが、沼田氏は同店について「実は何も新しいことはやっていないんです」と言う。というのも、「ぬま田食堂」は、既存店で人気のメニューをピックアップし集結させたメニュー構成となっており、いわば同社の総合力を生かした業態だという。

「もともと『肉酒場 沼田』でも定食を提供して食事使いもOKとしていましたが、メインは居酒屋使いで、店としては『酒場』としての切り口でした。今回は『食堂』として、食事もできる店であることを強く打ち出しています。新型コロナで居酒屋は打撃を受けましたが、食事業態はあまり影響がなく、実際、当社の喫茶店『Coffee Shinsenkan』は、コロナの中でも売上が変わらなかったんです。酒場に行ってお酒を飲むのは心理的に抵抗がありますが、食堂なら……という、人々の気持ちに沿う店にしようと思いました」と沼田氏は話す。

既存店の人気メニューがずらり。炭焼き台も導入し、本格派の品を豊富に用意!

メニューを見てみると、まずは「沼田」グループではおなじみの名物、「ねぎれば」(230円)や「つくP」(430円)に、「もつ煮込み」(味噌、醤油、塩が選べて各390円)が大きく並ぶ。さらに、「もつ煮込み専門店 沼田」などでおなじみの炭火で焼くもつ焼きや焼鳥もずらり。「炭焼きを入れることでオペレーションは重くなるが、当社の強みである炭火で焼くもつ焼きは入れたかった」と沼田氏。「しろ」「れば」「がつ」(各150円)、「大山鶏もも」(250円)など。

相模大野のラーメン店「肉屋的濃厚そば 麺屋 沼田」を運営していることから、「中華そば」(680円)、「チャーシュー麺」(880円)も。とんこつとカツオのスープに高加水のもちっとした中太麺を使用している町中華的な味わいだ。同じく麺類では「かすうどん」(550円)も用意。以前、新宿の「もつ煮込み専門店 沼田」で提供していたもので、大阪の味をシンプルに再現した一品だ。ごはんものは「炒飯」(680円)、「ルーロー飯」(700円)、「ミニカレー」(450円)など。

定食も用意する「肉酒場 沼田」からは、「ジューシー唐揚げ」(2個250円、4個500円)、「アジフライ」(1枚300円、2枚600円)、「レバニラ炒め」(600円)、「サバの塩焼き」(500円)も用意し、これらは単品でつまみとして楽しむほか、+300円でごはんとみそ汁、小鉢が付き、定食としても楽しめる。

ドリンクには「生ビール」(550円)、「ホッピー」(白・黒、各セット550円、中220円、外330円)、「ハイボール」(450円)、「レモンサワー」(490円)など定番が中心で、日本酒は一合450円~、本格焼酎500円~も揃える。

自粛期間中の焼鳥テイクアウトが大好評につき、今後テイクアウトにも注力

店の通りに面した部分には小窓とショーケースを設け、テイクアウト販売に活用する予定だ。「自粛期間中に『Coffee Shinsenkan』で焼鳥を販売したら、1日5万~6万円と思った以上に売上があり、これから力を入れていきたいと思っています。実は『ぬま田食堂』でもオープン当初に3日間ほど洋風総菜を販売したのですが、人通りが少ないこともあってか売上が振るわず……。まずは店内利用で店の認知を広げてから、今後テイクアウトは本格着手したいと思っています」と沼田氏。

固定費を下げた運営で、時間をかけて店を立ち上げる「焦らない」戦略

オープンから1か月ほど。「予想通りのスロースタート」と沼田氏。「いきなり大きな売上を上げるつもりはなく、焦らず3か月くらいでじわじわ軌道に乗せることができれば。家賃など固定費を低く設定し、その分を原価や人件費にかけて無理のない経営をしていきたい」と話す。現在の客層は地元民から買い物帰りの人などで、利用方法はさまざまだ。定食やラーメンだけを食事として食べる人、定食に酒を1杯という人、居酒屋として利用する人など。昼からホッピーを嗜む人も多いという。

ほぼ同時期となる10月16日には、相模大野に同業態の「ぬま田食堂」も開業。同店も同じく「食堂」として、食事利用と居酒屋利用の両面から訴求し、テイクアウトも想定。ニューノーマル対応業態を2店舗同時オープンとなった。

また、同社では社員の独立支援にも力を入れている。同店は、「もつ煮込み専門店 沼田」などで9年にわたって勤務し、沼田氏の右腕として活躍する佐々木証氏を代表としたANCHOR GROUNDが運営する。「まずは10人の社長を輩出するという目標があります。スモールビジネスでしっかりと商売をしていけるような体制づくりを支援していきたい」と沼田氏は話す。

(取材=大関 まなみ)

店舗データ

店名 ぬま田食堂 川崎チネチッタサイド店
住所 神奈川県川崎市川崎区小川町2-11
アクセス 川崎駅から徒歩5分
電話 044-589-8233
営業時間 12:00~22:00(LO21:00)
定休日 無休(12/31~1/1は休み)
坪数客数 14坪29席
客単価 定食のみ利用700~800円、定食+ドリンク1杯利用1800円、居酒屋利用3000~4000円
運営会社 株式会社ANCHOR GROUND
オープン日 2020年10月7日
関連リンク もつ煮込み専門店 沼田2nd(記事)
関連リンク 珈琲新鮮館(HP)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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