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GEMS茅場町に「真不同 飲茶倶楽部」が開業。本格派広東料理をバルスタイルに凝縮、飲茶を美酒とともに楽しむ新提案

野村不動産が展開するGEMS茅場町の3階に立地。1970~80年代の香港をイメージしている店内
奥の個室は12名が収容可能。高級感ある設えで、接待にも利用可能
ウォークインセラーには紹興酒、日本酒、ワインなどがずらりと並ぶ
看板商品の飲茶・点心は、「頂湯焼売」をはじめ約10品を用意
西麻布本店でも人気の「北京填鴨(北京ダック)」
写真右から、代表の野本肇宗氏と、厨房責任者の関 永真氏。野本氏はコンピュータ関連の仕事を経て、同社の店舗展開を進めるべく代表に就任

(取材=大関 愛美)


3月16日、野村不動産が展開する飲食ビル「GEMS」シリーズのGEMS茅場町が開業した。地上10階建てのビルには各フロアに1店舗ずつ、計10店舗の飲食店が入居するが、その3階にオープンしたのが「真不同 飲茶倶楽部(シンフドウ ヤムチャクラブ)茅場町店」だ。運営は真不同(東京都港区、代表取締役:野本肇宗氏)。同社では、西麻布の「西麻布 真不同」、恵比寿の「真不同 飲茶倶楽部 恵比寿店」の合計3店舗を展開している。

創業店の「西麻布 真不同」は、2006年3月にオープン。本場・香港の味をベースに日本人の繊細な味覚に合わせた広東料理が、白を基調としたホテルのような高級感ある空間で楽しめる人気レストランとして知られている。同店は客単価12000円ほどで推移するが、そのクオリティはそのままに、よりカジュアルに楽しんでほしいと、姉妹ブランドとして、2016年9月、恵比寿に「真不同 飲茶倶楽部 恵比寿店」を開業した。同店は客単価8000円程度、飲茶を主体とした中華バルの業態だ。「西麻布の店舗では、『中華料理は量が多く、2名で来店する場合は食べきれない』という声をお客さまからいただいていました。そこで、多種類の料理を少量ずつ楽しめる、“飲茶”というアイテムに着目。一般的に飲茶というとランチやお茶として女性が楽しむもののイメージがありましたが、『飲茶倶楽部』では、どちらかというと30代~60代の男性をメインターゲットに、バルのようにお酒を飲みながら飲茶を楽しむという業態を考えました」と語るのは、同社代表の野本肇宗氏。前代表から店舗展開を見据えて同社を受け継ぎ、約2年前に同社代表に就任した人物だ。恵比寿店は、視認性の悪い雑居ビル内に立地し、目立つ看板もない控えめな外観ながらも、そのコンセプトが受け入れられ満席となる日も少なくないという。そこで次の展開として、30代~60代のサラリーマン層をターゲットとし、オフィス街である茅場町で「真不同 飲茶倶楽部 茅場町店」を開業する運びとなった。

茅場町店のメニューは恵比寿店とほぼ同様で、看板商品の飲茶・点心は「頂湯焼売」(3個660円)、「鍋貼餃子」(3個540円)など約10品をそろえる。単価アップの試作として、西麻布本店で人気を博す「北京填鴨(北京ダック)」(1ピース550円、注文は4ピースから)も用意する。「まだオープンしたばかりですが、店の運営が落ち着いたら、そのときどきの旬の食材を使用した季節の点心も打ち出したい」と野本氏。ドリンクは、紹興酒、日本酒、ワインなどをラインアップ。「甕出し紹興酒」(グラス500円、デキャンタ1500円)、「本日の日本酒」(580円)、ワインは赤・白・スパークリング各700円などがそろう。このほか、サワーやハイボール、ビールなど豊富な品揃えとなっている。紹興酒やワインのボトルは2500円~10000円。店内にはウォークインワインセラーも配備し、お客はずらりと並ぶボトルを眺めながら選ぶことができる。

本格派の中華料理とは一転、内装は“中華色”を強調しすぎない、カジュアルな内装も同店の魅力。茅場町店では1970~80年代の香港をイメージしながらも、西欧のテイストを絶妙に織り交ぜた空間に仕上げた。店内奥には12名が収容可能な個室も配備し、カジュアルなメインフロアとは一転、高級感ある中華料理店テイストの部屋で、ビジネスの接待ニーズにもこたえる。

「飲茶や点心は、製造には非常に手間や技術が必要なアイテム。店舗展開も見据えていますが、そのためにはまず点心師をしっかり育てることが先決です」と野本氏は話す。「さらに、品質を安定させるためセントラルキッチンの開設も検討しています。点心の製造を一カ所で行い、店舗では、焼く・蒸すなどの最終工程を行うようにすることで、商品のクオリティのブレをなくし、安定したオペレーションで現場の負担を減らせれば」とも。今後は、スタッフの成長に合わせ、1~2年に1店舗のペースで店舗展開をしていきたい意向だ。「立地としては、日本橋、渋谷、六本木、目黒、赤坂あたり。ネームバリューのある場所に出店し、当ブランドの価値を高めていきたい」と野本氏。本場・香港のハイクオリティな広東料理を、飲茶というアイテムで気軽なバルスタイルに凝縮した「真不同 飲茶倶楽部」は、これからも新たな中華のスタイルを提案していくだろう。

店舗データ

店名 真不同 飲茶倶楽部(シンフドウ ヤムチャクラブ) 茅場町店
住所 東京都中央区新川一丁目1-7 GEMS茅場町 3F

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アクセス 茅場町駅から徒歩2分
電話 03-6262-8218
営業時間 【月~金】11:30~14:30 (LO14:00)、17:00~23:00(LO22:00)、【土】12:00~22:00(LO 21:00)
定休日 日曜、不定休
坪数客数 45坪80席
客単価 5000円
運営会社 株式会社真不同
オープン日 2018年3月16日
関連リンク 真不同
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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