感度の高い人が多く集まっていて、トレンドの発信地としても知られている六本木。マーケティングを兼ねて、海外からの日本上陸店が一号店を出店させるケースも多い。高いレベルでの競争が必要なため圧倒的なクオリティが求められる六本木に、5月23日、また新しい飲食店がオープンした。それがプレコダイ二ングラボ(東京都品川区、取締役社長 大内勇一氏)が運営する「とりや幸(こう)」だ。プレコダイ二ングラボは、総合食品卸企業グループが、お客様である飲食店のビジネスサポート事業構築を目的に設立された会社。同社が、研究開発やマーケティングを行うラボとして初めに運営した店舗が「とりや幸 銀座店」で、それ以降もラボという社名の通り、新しい挑戦にトライし続け、ノウハウを蓄積している。現在、同社では「とりや幸」と「ご馳走 たか波」、「肉 LABO」の3つのブランドを展開しており、「とりや幸」ブランドの運営は2店舗目。「普段使いの最高峰」のコンセプトのもと、新しいエリアで勝負を挑む。
銀座に店を構える一号店は、2012年7月30日にオープン。2016年と2017年には2年連続で「ミシュランガイド東京」のビブグルマンも獲得しており、リーズナブルな価格で質の高い料理を提供している。カウンターだけの店内で、職人が備長炭で仕上げる焼鳥が楽しめるとあって、多くのファンを持つ。二号店目の六本木店は、駅から外苑東通り沿いを東京タワー方面に3分ほど歩いた場所にある。今回、六本木に出店した経緯について、店長の佐藤善之氏は次のように話す。「ビジネスニーズもあるエリアを探した結果、六本木の出店を決めました。銀座で5年間培ってきたカウンターでの接客にプラスして、六本木では接待やパーティーのニーズも取り込んでいくつもりです。エリアに合わせた店舗運営を通して、さらにブランドを進化させていけるように取り組んでいきたいと考えています」。
同店のキラーコンテンツである焼鳥には、主に比内地鶏を使用している。メニューはコースとして、「串5本(もも、むね、さび、つくね、血肝)」(2100円)と、「串7本(もも、むね、さび、つくね、砂肝、手羽先、血肝)(2500円)」、「比内地鶏串7本」(3300円)、「幸コース(前菜2品、焼鳥6本、野菜串1本、お食事、デザート)」(4800円)の4つを用意。また、京鴨や京水菜、泥牛蒡、葱などが入った鍋を中心とした「京鴨と妻有そばのお鍋コース(比内地鶏もも、さび、つくね、血肝、野菜串、名古屋コーチンの厚焼き玉子、京鴨鍋、妻有そば、甘味」(1人前4980円)も、六本木店のキラーコンテンツとしてメニューに並ぶ。この他にも、「京都宇治 鴨の炙り焼き」(1500円)や「名古屋コーチン 厚焼き玉子」(800円)、「比内地鶏の親子丼(数量限定)」(1600円)、「そぼろ丼」(890円)といった一品料理やご飯ものもそろう。
ドリンクは「エビス マイスター」(650円)や「サッポロラガービール“赤星”」(中瓶 950円)をはじめ、スパークリング日本酒「水芭蕉スパークリング」(180ml 1400円)や「泥亀(麦)」(650円)などをラインアップ。ワインも和にこだわった構成で「エスプリ・ド・ヴァン・ジャポネ 泉~SEN~」(グラス 900円)や「エスプリ・ド・ヴァン・ジャポネ 絢~AYA~」(900円)などが楽しめる。
質が高くて、おいしいのは当たり前。「とりや幸」では、それを出来る限りリーズナブルに提供することで、多くのリピーターを獲得してきた。「とりや幸」を含めた3業態を展開している同社は、これまでの業界の軌跡を踏まえた上で、新しいアイデアを提案しているため、革新性が高い。今後、さらなる実験を通して業態を進化させながら、新しいエリアでの展開も検討している。そのための試金石ともなりえる「とりや幸」の六本木店で、どのようなストリームを作り出すか目が離せない。
店舗データ
店名 | とりや幸 六本木店 |
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住所 | 東京都港区六本木3-14-14 六本木314ビル2F |
アクセス | 東京メトロ日比谷線・都営大江戸線 六本木駅から徒歩3分 |
電話 | 03-5413-6601 |
営業時間 | 17:00~23:00 |
定休日 | 日、祝 |
坪数客数 | 36坪 40席 |
客単価 | 7500円 |
運営会社 | 株式会社プレコダイ二ングラボ |
オープン日 | 2017年5月23日 |
関連リンク | プレコダイ二ングラボ(HP) |
関連リンク | とりや幸(HP) |