板橋区を中心に、人気大衆酒場「やきとんひなた」やイタリアン居酒屋「君想ふ暮らし」などをドミナント展開するひなた株式会社(東京都板橋区、代表取締役 辻英充氏)が7店舗目となる大衆イタリアン「日々是君想」を東武練馬に9月27日オープンさせた。前菜、メイン、パスタ、ピッツアまで充実したイタリアン料理に、同エリアで初の樽生6種類の国産クラフトビールとハイクオリティのワインを揃え、本格的でいながらも気軽に飲んで楽しめる大衆ポジションのイタリアン業態だ。
今では珍しい木製の屋根裏。天井まで4メートルは超える倉庫のような空間に、H鋼や鉄筋といったハードな素材にナチュラルな木の素材を組み合せた環境は、同社初のデザイナーの手によるもの。ガラスのウィンドー越しに、ライブ感あるオープンキッチまでもが透けて見える同店の存在は、元スーパーであったというが、その印象を見事に一新している。
日本有数のターミナル駅の池袋から埼玉県北西部を繋ぐ東武東上線。その東武池袋駅から7つ目、各駅停車で15分と至近距離にある東武練馬駅は、一日の乗降者数が約6万人(2014年)と、沿線でも上位に入る利用者数の多い駅となる。東武練馬は陸上自衛隊駐屯地、国交省関連機関をはじめとした事業所に加え、駅の北側にはイオングループのGMSがある。かつて練馬区唯一の宿場であった駅の南側・北町エリアには、数多くの商店が軒を連ねる3つの商店街がある。この住宅地であると共に、商業地として多数の人口が流動する潜在ニーズの確信と、大箱サイズの店造りを視野に入れていたことから、同エリアの出店を決定したという代表の辻氏。同エリアで働くビジネスワーカーをターゲットとした「日々是君想」のコンセプトは、日常使いながらもハレを楽しめる、都心の店にも負けないクオリティの高い店造りだ。
同エリア初となる「樽生クラフトビール」は、「君想うピルスナー」、「毬花:コエドブルワリー」、「ネストホワイトエール:常陸野ネストビール」、「ブランウンポーター:サンクトガーレン」、「ライジングサン:ベアードブルーイング」、「独歩ピーチピルス地ビール:地ビール独歩」と国産のものを6種類を揃える。初心者も馴染みやすい特徴的なテイストタイプを3サイズ、均一価格(180m450円/l310ml650円/415ml850円)で、選びやすい構成にしている。フードメニューには、料理の脇にマッチするタイプのクラフトビールのグラスマークを記すといったように、クラフトビール啓蒙へも力を入れている。
ワインはイタリアを軸にニューワールドを含め40種類以上で、価格はボトルオーダーも気軽に出来る2500円〜。グラスは日替わりスパークリングを含め7種類、500円〜700円での提供となる。そのほかにビールカクテル、スピリッツベースのカクテル、ウイスキーを揃えるが、敢えてサワー類などは置かずにアルコールラインナップからもイタリアンとしての専門性に一貫している。
メニューブックは「君想風パテドカンパーニュー」(500円)のアペタイザーから始まり、「本日鮮魚のアクアパッツア」(1300円)などの魚介料理に続き「骨付きロースのミラノ風カツレツ」(800円)などの肉料理に、「自家製厚切りベーゴン」(700円)といったスモーク料理。そして、トマト系「マリナーラ」(700円/1050円)やチーズ系の「4種類のチーズクアトロフォルマッジ」(950円/1500円)など10種類、M、Lの2サイズのピッツア。「しらすのペペロンチーノ」(700円)など7種類のパスタ、デザートまでわかりやすくカテゴリー分類されているほかに本日のおすすめまで数多く揃えている。さらに、赤や青のヨーロッパテイストの模様入りのオリジナルの美濃焼の取り皿や厳選したカトラリーなどまで、細部まで気配りされているのも、飲食を楽しむために器も大事と考える辻氏のスタンスが反映されている。
最寄りの東武練馬駅南口から1分の至近距離にある同店。この一角のみ、住所が板橋区ということも出店を決めたポイントだったと辻氏が話すように、今後も板橋区を軸としたドミナント展開を目指すという。なかでも、自家醸造所を併設した店造りや、日常からハレの間にポジションするような店を考えているという辻氏。今後も同氏の個性豊かな感性としっかりとした事業性を見据えた店造りに期待である。
店舗データ
店名 | 日々是君想 |
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住所 | 東京都板橋区徳丸2-1-7 |
アクセス | 東武東上線 東武練馬駅南口より徒歩1分 |
電話 | 03-6906-9611 |
営業時間 | 月〜金 17:00〜24:00 土日祝 16:00〜24:00 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 35坪 65席 |
客単価 | 3500円 |
運営会社 | ひなた株式会社 |
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