飲食店・レストランの“トレンド”を配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム」

ヘッドライン

ダルマプロダクション・古賀慎一氏の新業態、展開型和甘味カフェ「雨時々小豆(あめときどきあずき)」が地域最大規模で注目の新商業施設「グランツリー武蔵小杉」1階に2014年11月22日オープン

テイクアウト(左)とイートイン(カウンター席とテーブル席)の店内
カウンター席のほかに、奥にはゆったり寛げるテーブル席も完備されている
人気ナンバー1の「北條製餡ゆであずきと深緑抹茶パフェ」
特製 ゆであずきの餡団子(1本150円)は、1本からイートインスペースで食べることが可能
代表取締役 古賀慎一氏(左)とスタッフのみなさん

(取材=下前 ユミ)


武蔵小杉は、相互乗り入れ路線が増えたことにより、乗り換えなしで渋谷・新宿・池袋・品川・東京・川崎・横浜といった主要駅へ短時間でアクセスが可能となった。ますます交通の利便性が向上し、新時代のベットタウンとしても注目が高まっている。駅周辺には、次々とタワーマンションが立ち並び、複合施設の開業も相次いでいる。今もっとも成長している注目の街である武蔵小杉に、2014年11月22日開業した地域最大規模の商業施設「グランツリー武蔵小杉」の1階・物販ゾーンに、和甘味カフェ「雨時々小豆(あめときどきあずき)」がオープンした。経営は、渋谷の「Osteria Urara(オステリアウララ)」などを展開するダルマプロダクションの子会社「おも茶株式会社」(東京都渋谷区、代表取締役:古賀慎一氏)。

同店は、対面販売のテイクアウトコーナーに、オープンキッチンを囲むカウンター席と、ゆったり落ち着けるテーブル席のイートインスペースで構成される。兵庫県姫路「北條製餡」のゆであずき(あんこ)を使用したパフェやあんみつなどの和スイーツを主力商品とし、自家製おこわやうどんなどの食事を提供する新業態だ。代表の古賀氏は、新業態の開発背景を「初めから展開型となる和スイーツで考えていました。そのために、会社も分社化しました。歴史のあるもので、日本らしい“和”を感じるもの。新規参入も難しく考えないで、ノウハウを持っている人と組むことに目を向けました。今回、ご縁があった北條製餡さんは、創業100年を誇る老舗です。伝統を受け継ぐために料理人の自分ができることはジャパンブランドを新しい形にすることだと考えています。今ではあまり家でつくられなくなってしまったが、昔は食べ慣れていた“あずき”を掘り起こすことで、新しく“あずき”を知る機会にしたいです」と話す。

北條製餡のゆであずきの特徴である、しっかりした品の良い甘さとの相性を考えて選んだという抹茶は、1キロ1万円を超えるものを使用しているという。火を一切使わないオープンキッチンには、スチームコンベクションや冷凍粉砕調理機「PACO JET(パコジェット)」が備えられ、高級レストランさながら。妥協のない食材選びや充実した厨房設備には、古賀氏の料理人気質が現れている。「抹茶のアイスクリームは、抹茶のクオリティだけでなく、滑らかさを追求し、PACO JETを導入しています。あらかじめ食材を仕込んでフリージングし、必要なときに必要な量だけ使うことができるので、食材のロスもなくせ、スタッフの誰が対応しても無駄なく調理できます」と古賀氏。

本格的な小豆の美味しさを手軽に楽しめるようにと、イートインとテイクアウトで見せ方を変えているのも古賀氏らしい。新大久保を歩いていてヒントになったという容器を採用した「カップ・DE・アズキ」(480円)は、斬新な発想のテイクアウト商品。アイス(3種)と甘味(3種)、ドリンク(6種)を客が好きなようにカスタマイズできることから、無限の組み合わせる楽しさを与えるとともに、ドリンクとデザートが片手で持ち歩けるという新しいスタイル提案になっている。イートインスペースでは、大きなパフェグラスに盛られる「北條製餡ゆであずきと深緑抹茶パフェ」(980円)のほかに、足し湯がもらえて2煎飲める「伊勢 かりがね茶」(450円)。店頭で毎日炊上げる自家製おこわもテイクアウトだけでなく、惣菜とひとつになった「和デリプレート」(980円)や「自家製おこわと選べるうどんのセット」(980円)としてイートインスペースで食べることが可能だ。

「今回イートイン席をしっかり設けることで、物販との棲み分けをしています。今後3年経ったときに、常連さんがつけられるかどうかが課題です。店舗展開は、2坪あればできますし、火も使わず、オペレーションも簡単なので、駅ナカのジューススタンドでも出店できます」と古賀氏。今後は、イタリアンのルーツを伝えると同時に和のルーツを伝えて行きたいと、デベッロパーノ絡みの参入や東京オリンピックに向けたジャパンブランドとして店舗展開にも意欲的だ。商業施設にありながらも、近隣の人々がひと休みしに立ち寄る、新たなシーンを生み出す甘味処になるだろう。

店舗データ

店名 雨時々小豆 グランツリー武蔵小杉店
住所 神奈川県川崎市中原区新丸子東3-1135-1 グランツリー武蔵小杉 1F

 >> GoogleMap見る

アクセス 武蔵小杉駅から徒歩3分
電話 044-948-5056
営業時間 10:00~21:00
定休日 施設休館日に準ずる
坪数客数 10坪 18席
客単価 イートイン 980円
運営会社 おも茶株式会社
関連リンク GRANDTREE MUSASHIKOSUGI
関連ページ アカベコ(記事)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

ヘッドライン一覧トップへ

Uber Eats レストランパートナー募集
Copyright © 2014 FOOD STADIUM INC. All Rights Reserved.