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全国47都道府県の日本酒を結集させた専門店「かもすや酒店 荏原中延駅前店」が1月24日開店!精米歩合の違いを味わうセットメニューも!

テーブルセットにもこだわり、三三九度の盃を取り皿として利用
炙りメニューより「朴葉の木の子葱みそ焼き」(480円)。西京味噌をベースにコチュジャンを利かせた一品
味噌仕立ての「馬すじ肉の煮込み」(550円)。柔らかでクセのない馬肉は病み付きに
左から「ふたエゴの鮮馬刺し」(650円)、「馬ヒモの叩き刺し」(680円)
空間建築ファクトリー代表の豊島氏。唎酒師の資格を持っており、自身が店に立つことも

(取材=虻川 実花)


品川区にある荏原中延駅は、JR山手線五反田駅から東急池上線で3駅。駅前のアーケード商店街が下町の風情を残すエリアだ。改札を抜け、右に目を向けると日本酒専門店「かもすや酒店 荏原中延駅前店」(運営:空間建築ファクトリー、代表:豊島光則氏)がある。オープンは1月24日。全国47都道府県の日本酒をメインに扱う居酒屋だ。牛丼チェーン店の2階にあり、黒塗りされた壁面と大きな看板が目を引く。経営するのは不動産業を営む空間建築ファクトリー。飲食事業は初となる。代表の豊島氏が日本酒好きだったことや、自身も唎酒師であることなどから出店が決まった。荏原中延という場所は、豊島氏の住まいが周辺にあり、知人や友人が集まりやすいことが決め手となったという。 全国47都道府県すべてを網羅する日本酒を揃える同店。1都道府県で2~3種類は用意しているため、故郷の日本酒を探す楽しみもある。例えば山口県・旭酒造の「獺祭」や新潟県・朝日酒造の「久保田」、同じく新潟県・八海醸造の「八海山」などの有名なものから、地方の小さな蔵元で作られるまだまだ無名な日本酒までを揃えている。1杯、各種90ml(半合)で提供するため少しずつさまざまな種類を楽しむことが可能。メニューは1杯からの注文もできるが、おススメは「きき酒入門4種セット」「日替わり4種セット」などのセットメニュー。店に2名いる唎酒師が選んだ日本酒を味比べできる。また「久保田」や「八海山」などのセットもあり、これは一銘柄で精米歩合の違う4つを飲み比べることができる。仕入れ先は品川区・大田区4店の酒屋から。豊島氏が師と仰ぐ日本酒コーチ陣が、無名でも美味しい日本酒の情報を提供してくれるという。 日本酒のアテとなる料理は、熊本県でフードコンサルティング事業や飲食店を経営する明治屋の代表・大塚長務氏がプロデュース。“飲ませる”ことを意識したメニューは、全国から仕入れる食材で作られる。中でも「ふたエゴ(三枚バラ)の鮮馬刺し」(650円)、「馬びんた(ほほ肉)のシチュー」(680円)など、熊本県から直送する馬肉を使った料理が特長。また、一人用の小さな焼き台で、自分の好みで焼きながら食べる「炙りメニュー」は、エンターテイメント性がある一品。「千葉県房州産 ウルメ丸干し」「北海道産サケトバ」「京生麩のステーキ」(各420円)など、焼きながら味わえるメニューを6種類用意する。一人で訪れたお客に対応できるよう、料理は一人前が基本。「小さな牛もつ鍋」(680円)など、鍋も一人で楽しめるように工夫された。 豊島氏は福島県の出身。昨年の大震災により、今まで以上に重要視されている“絆”をテーマにした店を作りたいと「かもすや酒店」が誕生した。「47都道府県の日本酒を集めたのも、田舎のお酒を飲みながら地方の人が集まれるような所にしたかったからです」と豊島氏。同店では、Facebookのアナログ版とも言える「同窓会ノート」を用意する。これは、出身校別に用意があり、各ページで簡単な自己紹介ができる。同じ高校の人こそいなくとも、同郷の高校のノートがあるだけで「同郷の人が来店した」という記しになり「かもすや酒店に行けば同郷の誰かに会える」という期待が、来店動機の1つになるのだ。こだわりの日本酒を置くことで日本酒愛好家が集い、同窓会ノートを置くことで地方人が交流できる“新たなコミュニティスポット”として、今後も注目したい一軒だ。

店舗データ

店名 かもすや酒店 荏原中延駅前店
住所 東京都品川区中延2-8-2 国見ビル2階

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アクセス 東急池上線荏原中延駅より徒歩10秒
電話 03-6426-2341
営業時間 17:00〜翌3:00(L.O.翌2:00)
定休日 不定休
坪数客数 27坪・46席(カウンター6席、個室1室8名まで)
客単価 3500円
運営会社 空間建築ファクトリー
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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