渋谷駅ハチ公口から徒歩1分、文化村通り入り口に新しく立った「アディダス」が入居した複合ビル6階に、2月11日、"一人一鍋"をコンセプトにした「鍋選人」がオープンした。店名のとおり、同店のウリは自分だけの鍋が用意され、好きなスープや具材、タレを選んで作る「じぶん鍋」のスタイルにある。業態を生み出したきっかけは、中国で一人一つずつ火鍋を食べる光景を目の当たりにしたことだが、本場を上回る美味しさを追求し、鍋のスープや具材、タレを独自に開発している。ここでしか味わえない、自分だけの極上鍋が楽しみながら作れることで、これまでにない新しい鍋のジャンルが確立しそうだ。 鍋のベースとなるスープは12種類。和風だしベースの「田舎風きのこ鍋」「北海の味噌鍋」「鶏つくね水炊き風鍋」「海鮮塩鍋」、鶏がらベースの「豆乳グリーンカレー鍋」「豚キムチコチュジャン鍋」「揚げにんにく麻棘鍋」「薬膳鶏ガラ鍋」、とんこつベースの「海鮮とんこつ鍋」「牛すじカレー鍋」「白濁手羽先コラーゲン鍋」「もつ味噌とんこつ鍋」と、和風あり、韓国風あり、薬膳ありなど・・・全種類制覇したくなる充実のラインナップ。 メインのお肉は10種類。中でも、しゃぶしゃぶと相性抜群の「ラムロース」(620円)や山芋がたっぷり入った自家製の「竹筒入り鶏つくね団子」(720円)、ぷりっぷりの食感「牛もつミックス」(620円)は必ず食べたい品だ。魚介類は、海老、鱈、つぶ貝、ベビー帆立、あさりがセットになった「海鮮盛り合わせ」(1,680円)や、鱈の身を袋から搾り出して作るオリジナルの「すり身素麺」(750円)、「野菜盛り合わせ」(980円)や「えび入り水餃子」や「ニラ入り水餃子」(各300円)などをお好みにあわせてオーダーできる。選んだ具材によって、スープの味が複雑に変化していくのも楽しみのひとつ。 もう一つの特徴がタレと薬味の品揃え。店内に用意された「つけたれカウンター」には、ベースとなる"ポン酢"と"ゴマだれ"の2種類のベースたれをはじめ、自家製の"ニラペースト"や"大葉ペースト""ナンプラー"や"ネギオイル"などの約30種類のオイルと薬味が所狭しと並んでいる。ここで、各自がオリジナルのソースを作り、自分だけの味わいの鍋が完成するというわけだ。ちなみに店がおすすめする何にでも合う「万能タレ」は、ベースの"ポン酢"に"ゴマだれ""XO醤オイル""自家製辛旨ラー油""万能ネギ"と"刻みネギ"を加えたもの。 梅酒やワインなど約100種類揃う各種ドリンクと一緒に鍋の前後に楽しめるのは、充実したサイドメニューの数々。和風にアレンジしたという「フォアグラの塩漬けコンフィー」(1,380円)は、濃厚なバルサミコソース、洋梨のコンポートと一緒に頂くと、こってりとしたフォアグラがマイルドに味わえる。その他厳選素材を使った「自家製日南鶏の生ハム」(880円)や、「特大えびの岩塩&レモン焼き」(2本980円)。食後のデザートにおすすめなのが「とろけるマンゴープリン」(550円)。その名のとおり、口の中に入れるととろける食感で絶品だ。 「一人一つの鍋のため、マイペースに最後の〆まで自己流で楽しむことが出来る。自分好みのタレを見つけて、ぜひ鍋本来の楽しさ、美味しさをカジュアルに味わってほしい」と語るのは、チーフプロデューサーの松野氏。オープン後間もないが、すでに約3割がリピーターという同店。今後さらに業界の注目を集めそうだ。
ヘッドライン
[ニューオープン]
2009.03.11
ついに出た“一人一鍋”。自分だけのオリジナル鍋を楽しめる「鍋選人」が2月11日、「アディダス」の入った渋谷の新しい複合ビル6階にオープン!
(取材=編集部)