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コラム

「中央線エリア」がいま熱い!

かつては近郊住宅地としての機能が高かった中央線沿線に注目飲食店が増えている。とくに再開発が進む中野、飲食激戦地の吉祥寺はいま、続々と話題の店が登場している。

PROFILE

佐藤こうぞう

佐藤こうぞう
香川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、日本工業新聞記者、雑誌『プレジデント』10年の編集者生活を経て独立。2000年6月、飲食スタイルマガジン『ARIgATT』を創刊、vol.11まで編集長。
その後、『東京カレンダー』編集顧問を経て、2004年1月より業界系WEBニュースサイト「フードスタジアム」を自社で立ち上げ、編集長をつとめる。


まずは各駅で大久保から。昨年9月にオープンした「ビーボデイリースタンド大久保店」。地域密着型のマイクロバルを展開しているVIVO PRODUCTION TOKYO(鈴木健太郎社長)の最新店。本店となる中野の1号店を2007年にオープンして以来、着実に店舗数を増やし、代々木、高田馬場、新橋、江古田に続く6店舗目。世界からバックパッカーが集まるゲストハウスの1階。旅行者と地元客とのコミュニケーションバルとして定着した。東中野には日本ワインを専門としたワイン食堂「ヴァンチョウ」が11月にオープンした。オーナーシェフはグローバルダイニング出身の柏雄司氏。老舗醸造所から第三世代と呼ばれる良質な造り手の醸造所までの厳選した日本ワインと、手間を掛けたシェフ渾身の料理が楽しめる。奥さんのきめ細かなサービスもあって、地元ではもう予約の難しい店となっている。駅前再開発が進み、今春にキリンビールグループがセントラルパークに移転してくる中野。同敷地には「明治大学」と「帝京平成大学」がやはり今春、「早稲田大学」が来年春に開校する。そんな注目の中野北口に昨年10月オープンした地酒屋「常笑(ときわらい)」。焼鳥「十七番地」をはじめ、居酒屋「赤燈」などを中野、下北沢エリアで7店舗展開しているJOHコーポレーション(常田利幸社長)の新店だ。昨年2月、中野北口に立ち飲み地酒屋「常蔵」をオープンし、北口エリアで2店舗目。日本酒ブームに乗って、早くも人気店になっている。レアな銘柄も含め、クオリティの高い日本酒と本格和食の職人が造る料理がリーズナブルに味わえる。日本酒の店といえば、南口レンガ坂通りに日本酒バル「中野青二才」が1月、オープンした。阿佐ヶ谷でダイニング「青二才」を6年前に開店、待望の2号店だ。オーナーはまだ30代の小椋道太氏。ワインバルのようなカジュアルなスタイルで日本酒を提供する。料理も500円からの日本酒に合うタパスが中心。このエリアには、大林芳彰氏の3号店「アガリコタラート」、それに鈴木氏の「ビーボデイリースタンド」中野本店もあり、活気が漲っている。中野南口の新名所といえよう。飲食激戦地の吉祥寺。最近、ワインバルやビストロ業態が数多く出店。そんな激戦区の裏路地に昨年8月にオープンし、大人気になっているのが中道通りに12坪30席のフレンチ「Bistro Hutch(ビストロ ハッチ)」。グローバルダイニング、サイダブリアで修業を積んだ高島巨房氏がオーナー。決して好立地ではないが、連日満席状態となっている。日本酒もキテいる。吉祥寺駅北口サンロードのビルの地下に2月7日オープンしたのが「Plat Stand Moto(プラットスタンド酛)」。新宿の「日本酒スタンド 酛」の2号店だ。吉祥寺店も完全立ち飲みで、しかもセルフスタイル。最近ではメディアにもよく登場している日本酒の名店とあって、吉祥寺でも人気化しそう。3月には、「魚金」の洋業態「ビストロ UOKIN」吉祥寺店が登場する。やはり、ワイン業態、日本酒業態のニューオープン対決が、中央線沿線エリアを盛り上げることになりそうだ。

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