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編集長コラム

いま「手作りビール」が面白い!

地ビールが解禁されたのが1995年。その勃興ブームとサバイバル競争が一巡し、再び盛り上がりの兆しが出てきた。加えてベルギービールを始めとするヨーロピアンビアブームが台頭、今年の夏は「一味違うビール」がブレイクしそうだ。

PROFILE

佐藤こうぞう

佐藤こうぞう
香川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、日本工業新聞記者、雑誌『プレジデント』10年の編集者生活を経て独立。2000年6月、飲食スタイルマガジン『ARIgATT』を創刊、vol.11まで編集長。
その後、『東京カレンダー』編集顧問を経て、2004年1月より業界系WEBニュースサイト「フードスタジアム」を自社で立ち上げ、編集長をつとめる。


7月初旬、天王洲アイルにユニマットキャラバンがオープンしたヨーロピアンビアテラス「SPIBBLE(スパイブル)」。ベルギーを中心としたヨー ロッパビールが楽しめる。ベルギー中心にドイツ、イギリスなど50種のボトルビールと日本初となるドラフトタワー(ゴールデンゲート・イタリア製)を装 備。常時9種の輸入樽生ビールが楽しめる。9月にはあのダイヤモンドダイニングが川崎に出来る新商業施設「ラゾーナ川崎プラザ」にベルギービアレストラン をオープンする。 日本の「クラフト(手作り)ビール」の提供者たちも元気だ。マニアの殻を破り、もっと幅広く普及させようと「グッドビアクラブ」なる消費者団体も誕 生した。今年は設立3年目になるが、このクラブが火をつけた「リアルエール」(イギリスの伝統的な手法で作られた樽生)は確実にマーケットに浸透しつつあ る。 TVドラマ「下北サンデーズ」のスタートで盛り上がる下北沢の本多劇場近くに3月オープンしたBeer-bar「USHI-TORA」。オーナーの 吉田伸右さんは、西荻窪で「Manna」という洋酒バーをやっていたが、クラフトビールに目を付けて転身、下北にビアバーを開いたのだ。「洋酒やワインよ り簡単で面白そうだったから」と吉田さんは転身の理由を語るが、実際にビールの世界に入ってみると、その奥の深さに驚いている。エールビールを中心に20 種類の樽生(タップ)と3台のハンドポンプを提供している。ハンドポンプを操作しながら、「この感触がいいんですよ…」と嬉しそうだ。 吉田さんによると、クラフトビールの世界には3者の「先達」がいるという。その先輩達は吉田さんのような若手新参者が戸を叩くと、快く迎え入れて 「技術と情熱」を吹き込んでくれるという。3者とは、両国「ポパイ」店主の青木辰男さん、「よなよなエール」ブランドで知られるヤッホーブルーイングの石 井敏之さん、そして2000年に沼津で生まれた「ベアードビール」のベアードブルーイングカンパニー創業者夫妻。9月17日には彼ら業界の先達が一同に会 する「Nippon Craftbeer Festival 2006」(すみだリバーサイドホール)で開催される。こうしたムーブメントの中から、ヨーロピアンビアパブでもなく、ベルギービール専門店でもない、日 本発の「クラフトビアバル」といった新業態が生まれるかもしれない。 マスメディアは大手ビール4社の横並び新商品開発競争を“ビール戦争”として面白がって取り上げるが、こうした“インディーズビア戦争”こそビール文化底上げにつながるのではないか。

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