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スペシャル企画

フースタM&A×インクグロウ特別連載【vol.2】飲食店オーナーはなぜM&Aをするのか?会社の成長加速やオーナーのリタイア、後継者不在だけではないM&Aの目的


<株式譲渡>

さて、続いて株式譲渡です。これまでに様々な目的の株式譲渡をお手伝いさせていただきましたが、まとめると、
⑴オーナー経営者の(その会社からの)リタイア
⑵会社の成長速度を速めるため
のどちらかに集約できるかと思います。

⑴オーナー経営者の(その会社からの)リタイア
ⅰ.高齢化して後継者がいないので、社外の誰かに会社株式と経営の両方を引き受けていただく場合。このパターンが国内の全産業でM&Aが増えている要因となっている
ⅱ.経営者が高齢化せずとも、例えば「他にやりたい事業がある」「ライフスタイルを変えたい(海外移住したい等)」というような理由で、その会社からのリタイアを考える方もいらっしゃいます。
この場合、
①株式は手放さずに、社内から社長を抜擢する、社外からプロ経営者を連れてくるなどして、経営からのみ引退する(配当などで引き続き継続収入を得る)
②株式も譲渡し、対象会社から完全に身を引く
という選択肢があります。①は継続収入、②は一括収入というような違いになろうかと思います。

⑵会社の成長速度を速めるため
譲渡=経営者から退く、というイメージをお持ちの方が多いと思いますが、そうではありません。また、株式を全て手放さないといけないかというと、それもそうではありません。M&Aを、自身の会社経営のために活用することもできます。

例えば、全国展開できるような有望な業態を開発したとき。これを一気に全国へ広げようにも、中小企業の資金力や組織力では限界があります。ゆっくりしていると、大手に真似されて、先に全国展開されてしまう可能性があります。そこで、スピードを上げる一つの方法としてはフランチャイズの仕組みを用いて、他社の資本でもってして一気に展開すること。「牛角」は7年で1000店舗展開しましたが、フランチャイズならではの展開スピードです。もう一つの方法としてはM&Aが考えられます。自己資本で難しければ、資本力のある企業の傘下に入り、その資本力や組織力を活用してスピード展開することが考えられます。例えば、「磯丸水産」を展開するSFPダイニングは、2013年にクリエイト・レストランツ・ホールディングスの傘下に入りました。傘下に入る前は年間10店舗以内の出店ペースでしたが、M&A以降、出店ペースは急速に上がり、2015年度は42店舗もの出店を実現し同年東証2部に上場しました。

ヒト・モノ・カネ以外にも、例えば上場経験のある企業や子会社を上場させたことのある企業の傘下に入ることで、そのノウハウの修得や実務面での支援をしてもらえる可能性があります。ファンドの多くは投資先の上場を経験していますので、上場に向けて力を借りる、という目的でファンドの資本参画を目指すこともあります。

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