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目からウロコの「分煙術」 タバコの匂いがすっきりキレイに! 「屋内排気」が可能な新分煙スタイルとは?


近年、喫煙マナーは劇的に向上し、飲食店でも分煙環境を整えるのは当たり前になりつつある。しかしながら、テナント物件や商業施設内の店などには分煙に必要な排気設備を得るためのダクト工事が許されず、分煙の取組みが難しい店も多かった。そんな問題を解決する画期的な新製品が日鉄鉱業(東京都千代田区丸の内・代表取締役社長松本六朗氏)より登場。高性能空気清浄機「プラズマダッシュ シグマ」だ。昨年12月、東京・入谷にあるゴルフ練習場「トーキョージャンボゴルフセンター」内レストラン&カフェに初めて導入され、注目を集めている。ダクト工事不要ながら理想的な分煙ができる新製品とは、いったいどのようなものなのか?

導入事例から学ぶ!
「分煙したいけれど、排気設備はいじれない」
トーキョージャンボゴルフセンターの場合・・・

東京都足立区・入谷にある都内最大級のゴルフ練習場「トーキョージャンボゴルフセンター」。3月にリニューアルしたばかりのこちらは1階から3階まで全打席オートティーアップのゴルフレンジが揃う本格派で、館内には洗練されたホテルのような落ち着いた雰囲気が漂っている。施設内2階には自家農場「岩井牧場」のSPF豚「岩井愛情豚」をメインに提供するグリルレストラン「クレセント」やゆっくり寛げるカフェ「エントラータ」も併設。特に、グリルレストランで提供されるボリュームたっぷりのランチは大人気で、地元客から周辺で働く会社員、遠方から訪れるゴルフ練習場利用客まで、連日多くの客で賑わう。

トーキョージャンボゴルフセンター内のレストラン

こちらのゴルフセンターだが、リニューアル工事に入る前の2011年、一足先に改修工事を行ない、全打席を禁煙にした一方で全フロアに喫煙専用ブースを設け、タバコを吸う人も吸わない人も寛いで過ごせる空間を作り上げた。

このとき、同じタイミングで分煙を考えたのが施設内のレストラン&カフェだ。天井が高く、広々とした開放感が気持ちいい店内は、ひとつの空間にレストランとカフェが隣り合っていて、入口で利用目的を聞いて振り分けるスタイル。「レストランでは中央の間仕切りを境に分煙を行なっていましたが、完全な遮断ではなく、オープンな空間なのでタバコの煙が店中に流れてしまう状態でした。うちの店はファミリー客も多く、食事を楽しんでいただく場ということもあり、頭を悩ましていました」と店長の平山さん。

タバコの煙をどうにかしたい。しかし、ゴルフセンター併設という立地柄、男性客が多く、タバコを吸う客の割合はなんと7割強という状態。禁煙にするわけにもいかず、さまざまな分煙スタイルからベストな方法を探していた。 「なにより難問は、ダクト工事が非常に簡単だったゴルフセンターとは異なり、店の方は,建物の強度の問題などもあり、”ダクト工事”が難しかったこと。”排気”をいじらないで済む方法はないかと考えあぐねていた状態でした」(同)

救世主!”屋内排気”が可能な空気清浄機

そこで白羽の矢が立ったのが、日鉄鉱業で開発された業界でも新しい試みとなる喫煙室用プラズマ脱臭機「プラズマダッシュ シグマ」だ。一般的な空気清浄機機能に加え、タバコの匂いや成分をしっかり浄化する機能が付随していて、しかも排気設備は一切いじる必要がない。100V電源コンセント1つで置く場所も限定されず、しかも半日と短期間で設置ができるのも魅力だった。

「これはいい!と、早速、ゴルフセンターの分煙改修工事でお世話になったテラモトの営業の方に、日鉄鉱業のプラズマダッシュ シグマを活用した分煙環境作りの設計をお願いしました。店の一角にパーテーションで囲いを作り、そこにこの新型空気清浄機を設置。すると、機械が作動し、喫煙ブースの壁面(装置裏側)から、まったくタバコの匂いのしない、きれいな空気が禁煙エリアに吐き出されるというもの。最初は信じられませんでした。なんせ、”タバコの煙の再利用”、つまり”屋内排気”という発想がなかったものですから」(同)

レストラン内のブース

2011年9月より3月までリニューアル工事に取りかかったゴルフセンターに合わせて、飲食店でも2011年12月中旬に導入工事を実施。”店の雰囲気を壊さないように”という内装オーダーにもこだわり、メーカーと協働して設置に至ったという。仕上がってみると、全7席からなる喫煙ブースは、全面ガラス張りで閉塞感がなく、ライティングのおかげで店の雰囲気に馴染んだ居心地の良い空間に。カフェ側の一角に設え、レストラン客ももちろんフリーで利用できるようにした。

「常連のお客様からの反応は非常に気になっていましたが、いざ導入してみると、子連れのファミリーやタバコを吸わないお客様は一様に喜んでおられましたし、喫煙するお客様も、吸いたくなったらブースにいけばいいし構わないよ、と快く応じてくださいました。新規客のほか、リピートしてくださるお客様の数も増加傾向にありますので、総じて満足いただけていると感じています」(同)

タバコの匂いや煙といった分煙問題はクリアになったが、ひとつだけ、運転音をもう少し小さくできれば、と話す平山さん。その点についてもメーカーがすぐに改良に取りかかってくれたそうで対応にも満足しているという。

プラズマダッシュ

同分煙環境を設けるのに掛かったコストは合計350万円(内訳:プラズマダッシュΣ150万円、ガラスパーティション及びカウンター等の工事200万円※テラモト販売価格)。ほか、年間のメンテナンス費として、20万円前後がかかる見込みだという。

まだまだコストの問題などで躊躇する店も多いとは思うが、この新たな分煙スタイルは厚労省が努力義務として示している「非喫煙場所から喫煙場所方向に一定の空気の流れ(0.2m/秒以上)があること」という要件をクリアしている。”ダクト工事”が問題で分煙に踏み切れないでいた飲食店にとっては、”屋内排気”の可能な新たな分煙スタイルの一つが登場したというニュースは注目すべき話題であり、快適な飲食店の分煙環境を整えていく上で、また1歩大きく前進したと言える事例だろう。

【店舗データ】

  • Grill Dining CRESCENT(クレセント)
  • Cafe ENTRATA(カフェ エントラータ)
住 所: 東京都足立区入谷9-26-1トーキョージャンボゴルフセンター内 2F
電 話: 03-3896-3839(直通)
営業時間: 11:00~23:00 (22:00L.O.)
定休日: 無休
客単価: 昼1100円、夜1800円、カフェ200円

 

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