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ビー・ワイ・オーとBigBelly・大林氏のコラボレーション 「アジアンバル サワディスマイル」が石神井公園に誕生

店内の様子を窺える開放的な作りのため、雰囲気に惹かれて入店する客も多い
オープンカウンターでライブ感を演出するとともにスタッフの活気も伝わりやすい作りになっている
ランチだけでなくディナーでも人気を集める「鶏肉のガパオライス」(830円)
本格的なアジア料理をリーズナブルな価格で楽しめる同店のメニューの数々
店長の本多圭介氏(前列右から2番目)と同店のスタッフの方々

(取材=三輪ダイスケ)


池袋駅から急行に乗って10分ほどでたどり着く西武池袋線・石神井公園駅。同駅は豊かな自然を誇る石神井公園の最寄り駅として知られており、駅前のパークロード石神井という商店街には個性豊かな店がひしめき合っている。アクセスの良さから一人暮らし世帯の流入が増えている一方、都内屈指の高級住宅街が広がっているなど古くから住む住民も多い。こうした特徴を持つ石神井公園駅に3月1日、ビー・ワイ・オー(東京都豊島区、代表取締役社長 楊文慶氏)が運営する「アジアンバル サワディスマイル」がオープンした。同エリアになかった業態であるだけでなく、駅から徒歩30秒の立地ということもあって、早くもリピーターが付くほどの人気を集めている。

1991年の設立以来、同社は「和」を追求した店作りを行っており、「手作り料理とお酒 えん」や「和食 えん」、「おぼんdeごはん」、「おばんざい・炙り焼き 菜な」といったブランドを展開してきた。現在、関東・関西・中部を中心に16業態・108店舗を運営し、台湾などの海外展開も積極的に行う。「和」に軸足を置いてきた同社にとって、アジアンバルは新しい挑戦となるが、新業態の開発には理由がある。それを読み解くキーワードが“路面店”と“住宅地”だ。これまで同社では、ターミナル駅でビルイン型の店舗を展開してきた。総合居酒屋のように幅広いニーズを汲み取れる大箱の店舗も少なくない。ただ石神井公園への出店が決まった際、これまでの業態では最適な展開が難しいと考えた。住宅地で路面店の展開の経験が少なく、地域住人のニーズともギャップが生じる恐れがあったからだ。そこで新業態として、「アジアンバル サワディスマイル」を開発することになった。

同店のコンセプトは「オールアジア」で、同社が得意としてきた和の調理法とアジア・エスニックの調理法を融合させた料理を提案していく。メニューをプロデュースしたのは、オリエンタルビストロ「AGALICO(アガリコ)」を運営するBigBelly(ビックベリー、東京都豊島区、代表取締役社長 大林芳彰氏)の大林氏だ。もともと同社の常務取締役の中野氏と大林氏が知り合いだったため、以前からコラボレーションの話はあったという。今回、地域住人に愛される店作りの実現に向けて、料理はもちろん値決めや接客、情報発信などの大林氏が持つノウハウが必要であったため、満を持してコラボレーションが実現。2016年末に連携が決まって以来、大林氏とサワディスマイルの料理担当者が互いのノウハウを結集して、「オールアジア」という新しいカテゴリーの料理へ結実させていった。

同店では330円と480円の価格帯で用意されたタパスを中心に「サワディ リコメンド」や「オリエンタルアペタイザー」とカテゴライズされた料理が楽しめる。「鶏のから揚げ レモングラス」(680円)や「トムヤムクン」(880円)、「ハモンセラーノとオリーブ」(630円)、「ハモンセラーノとチーズの盛り合わせ」(800円)などの本格的なアジア料理がリーズナブルな価格でそろう。ドリンクは「シンハー」(600円)や「青島プレミアム」(600円)といったアジア各国のビールをはじめ、「チリトマトハイ」(550円)や「とうもろこしひげ茶ハイ」(390円)、「モヒート」(550円)「パクチーモヒート」(580円)などがラインアップされている。また同店はディナーだけでなく、ランチ需要も高い。中でも「鶏肉のガパオライス&パッタイ」(950円)や「海南島 チキンライス&パッタイ」(980円)、「台湾 ルーローファン角煮丼&パッタイ」(1100円)などが人気を集めている。

現在、同店は、居酒屋として利用する層だけでなく、ファミリーレストランとして利用する層も多い。料理や価格帯、サービスはもちろん、神奈川県鎌倉市に本社を置く設計事務所ハコが施工した内装などがシナジー効果を発揮して、着実に地域に愛される店になっている。店長の本多圭介氏も「グループ客やカップル、家族連れなど、幅広い層のお客さまを獲得できています。リピーターもたくさんいて、お客さまを名前で呼ぶケースも珍しくありません。地域密着店のため、口コミで評判が広がる傾向が強いのではないでしょうか。石神井公園で長く愛されるお店に育てていきたいですね」と話す。和という絶対的に強みに加えて、アジア料理という新しい武器も手にしたビー・ワイ・オー。業態に厚みが生まれて、出店の選択肢も増えた同社の今後の展開が、外食市場に新しい波を作っていく。

店舗データ

店名 アジアンバル サワディスマイル
住所 東京都練馬区石神井町3-23-10 エミオ石神井公園 1F

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アクセス 西武池袋線・石神井公園駅から徒歩30秒
電話 03-6913-4896
営業時間 11:00~23:00
定休日 施設に準じる
坪数客数 35坪 54席
客単価 ランチ 1000円、ディナー 2500円
運営会社 株式会社ビー・ワイ・オー
オープン日 2017年3月1日
関連リンク アジアンバル サワディスマイル(FB)
関連リンク 株式会社ビー・ワイ・オー(HP)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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