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大衆酒場業態を牽引するひなた株式会社の辻英充氏が新たに挑戦する日常使いの割烹「雨ニモマケズ」が2014年12月15日、池袋にオープン

ガラリの引き戸に白いノレン。静かで凛とした佇まいの隠れ家が路地に潜む
昭和の空気も残した店内。じっくりと和食を楽しむに相応しい環境だ
左「旬の魚の盛り合わせ」、右はおすすめの「すっぽん小鍋」、奥は「からすみそば」
左より店長の麻生氏。スタッフの牧野氏。そして、代表の辻氏

(取材=にしやま とみ子)


板橋区エリアで大繁盛店、大衆酒場業態5店舗を運営するひなた株式会社(東京都板橋区、代表取締役 辻英充氏)が池袋に2014年12月15日オープンさせた6店舗目「雨ニモマケズ」は、たまの贅沢を楽しむハレの割烹業態。本格的な和食の世界をもっと身近に感じ、楽しんで欲しいと、今までの大衆路線、ケの業態から離れての新たなステージでの挑戦となる。とは言え、敷居の高い店ではなく、酒も揃え、日常使いのなかでちょっとした贅沢を楽しめる店、大人仕様に仕上げている。
誰もが知る大規模ターミナル駅であり、オフィスビルや商業ビルが建ち並ぶ一大繁華街である池袋。そのような駅前の賑わいも通り過ごし、ごく日常的な生活をかいま見せる大通りから一歩入った路地に同店は構える。白のノレンと季節の枝一本を生けた静かな佇まいが落ち着いた和食の店、割烹らしさを印象づける。元寿司屋であったという昭和の面影を残した店は、長い時間の経過が醸す独特の空気感を放つ。カウンターバッグに設えた水屋やカウンターに並べられた朱塗りのお盆などなど、アンティークの家具や器が一層雰囲気を引き立てる。
きちんとした和食を知って欲しい、日本独自の食文化、和食の世界をもっと気軽に体験してほしいとの想いで新しい業態に挑戦した辻氏。日本が育む季節感豊かな糧、伝承される知恵と技が生み出す和食の価値の高さをもっと身近に知って欲しいからだ。しかし、伝統に基づく和食、割烹料理は格式も価格も高く、気軽とは言いがたい非日常的なポジションにある。だからこそ彼が描いた割烹はあくまで日常の延長戦上にあり、本格的であっても肩の凝らない日常のハレを味わう店にした。そして、ゆっくりと味わう時間を楽しんで欲しいと、6店目として初の予約可能な店にした。
そのような店で味わうのは、季節感を大切にした旬の素材を中心に丁寧に作られた、見た目も美しく仕上がっている料理の数々。旬の魚介のお造りは、約10種類以上が600円前後からで「旬の魚の盛り合わせ」(1800円)も。本日のおすすめには、旬魚の焼き物や旬野菜の天ぷらなど500円~1000円台の約20種類前後が並ぶ。「和牛たたきの冷製トリュフのせ」(700円)や「蚫と大根のおわん」(1000円)といった高級食材の一品も揃える。おすすめはすっぽんとふぐで「すっぽん小鍋」(2300円)、「とらふぐ小鍋」(2300円)といったように手軽な一品料理として提供している。勿論コースもあり、それぞれ5800円とリーズナブル。4800円の「風コース」では、しっかりと割烹スタイルの和食が堪能できる。
飲み物は、冷と燗に適したタイプ、季節タイプと揃えた20銘柄近い日本酒(一合600円~)と、国産銘柄を含めた10銘柄以上のボトルワイン(3000円~)に、その日のグラスワインも揃え、料理と共にじっくりと味わう酒のスタイルを造っている。他に本格焼酎、割りもの類(500円~)もある。
1号店を出店してから6年目、同業態でありながらも常に個性的で新しい店を創り出す辻氏。宮沢賢治の代表作「雨ニモマケズ」の表題に由来する同店は、新しい業態への挑戦を反映したものであるが、常に明日、先へと向かう同社の姿でもある。

店舗データ

店名 雨ニモマケズ
住所 東京都豊島区池袋2-19-9

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アクセス JR、地下鉄 池袋駅C1出口より徒歩1分
電話 03-5950-7500
営業時間 月~金 17:00~24:00
土祝  16:00~24:00
日   16:00~23:00
定休日
坪数客数 12坪 17席(カウンター9席、座敷4席×2)
客単価 5000円~6000円
運営会社 ひなた株式会社
関連リンク ひなた
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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