中目黒の焼肉＆しゃぶしゃぶの人気店「焼肉 びーふてい」が8月14日にオープンした新店舗、“ワイン片手に最高ランクの和牛を気軽に楽しむ”「ワイン＆キッチン びーふてい」に注目！

国産黒毛和牛を一頭買いし、激安価格で提供することで知られる中目黒の焼肉＆しゃぶしゃぶ専門店「焼肉 びーふてい」（東京都目黒区、代表取締役：遠藤泰子氏）が、一風変わったワインバル「ワイン＆キッチン びーふてい」をプロデュースし、8月14日にオープンさせた。
東急東横線中目黒駅、中目黒GTタワー側に向かって徒歩3分、ほどなくして「和牛一頭買いの店 びーふてい」本店の目立つ看板が現れる。階段を上がった2階にあるのが今回ご紹介するお店だ。入口ドアは茶色の木目調。ドアガラス部分に刻印されている牛とワイングラスをミックスさせたマークが当店のトレードマークで、「ワインを楽しめる焼肉店」ということをさりげなくアピールする。中は、オープンキッチンの前にL字型のカウンター席（10席）があり、他にテーブル席が4つ。壁の白色と、テーブル、カウンターなどの茶色のコントラストが落ち着いた雰囲気を醸し出す。大衆的な焼肉店が営むワインバルということで、家族利用をも想定してか、照明は暗く落とさず、明るい雰囲気に。ワインバル特有の“飲み屋感”はほとんどなく、むしろカジュアルなカフェのイメージに近い店だ。
人懐っこい笑顔が印象的な店長の遠藤光明氏は、祖父が始めた90年近くもの伝統がある精肉店から数えた3代目。和牛一筋20年のキャリアを誇り、「ビーフマイスター」の資格を持つ和牛目利きの達人で、本店を含めた全体の肉の仕入れと、同店の店長を兼務する。
オープンまでの経緯について遠藤氏は、
「『びーふてい』は、焼肉、しゃぶしゃぶの専門店として、皆様に大変ご愛顧頂いてきたのですが、最高の和牛に一番合うのはワインだという思いが自分自身の中にずっとあった。本店さながらの庶民的な価格、そして、和牛をつまみにしたワインバルという新業態のプランをずっと温めてきましたが、たまたま『びーふてい』2階にあった居酒屋店舖が今年に入って撤退するという情報を聞いて、渡りに船とトントン拍子に話を進め、本店オープン20周年にもあたる本年8月にオープンまでこぎ付けることができました」と語る。
料理への思いについては、「特にこだわっているのは、やはり、ワインに合った肉料理を提供すること。また、和牛に自信がある当店ならではのオリジナルメニューを提供すること！」と熱く語ってくれた。遠藤氏によれば、今までの焼肉、しゃぶしゃぶ店での経験では、最終段階での「焼く」or「湯に通す」という作業がお客様に全面的に委ねられているため、その加減一つで、最高ランクの肉の美味しさが時として損なわれてしまうことがある。しかし、同店では、調理の最終段階までをスタッフが担当し、完璧な状態で最高のお肉をお客様に食べていただくスタイルになっているため、肉料理のクオリティについては、揺るぎない自信があるとのことだ。
遠藤氏が力説するだけのことはあり、全国各地から厳選した和牛を使ったメニューの数々は趣向が凝らされた自信作ばかり。何と言っても目玉は、「霜降りサーロイン ガツン焼き（ステーキ）」（100g 1,980円）と「特ヒレ ガツン焼き」（100g 2,200円）。A5ランクの黒毛和牛が、この価格で堪能できるというのは驚異的としか言い様がない。
「他店で食べれば、数万円は下らないお肉が、このお値段でご提供できるのは、一頭買いを続けてきた当店伝統の賜物です」と遠藤氏。
また、ワインのお供として最初にオーダーされることが多いのが、和牛串の炭火焼き（380円）、牛タン串の炭火焼きジュノベソース（480円）、中落ち肉の和牛串炙りにんにく醤油（480円）などの串焼きメニューだ。焼き鳥感覚で串をつまみながら、ワインがドンドン進む。他、霜降りと赤身の2色を同時に楽しめる「黒毛和牛2色のカルパッチョ」（1,260円）、「びーふてい」本店で大人気だったユッケをタルタルステーキ風にアレンジした「ユッケdeタルタル」（980円）、スペイン在住経験のあるお客様から「本場スペインの味だ」と絶賛されたという「マッシュルームのアヒージョ（ガーリック風味のオイル煮）」（680円）、「上ミノのアヒージョ」（780円）、肉料理の合間につまむのに丁度良い「彩り野菜の大盛りグリーンサラダ」（980円）など、バラエティ豊かなメニューも脇を固める。締めには、和牛がタップリと入った「特製ハヤシライス」（980円）で、お腹は大満足に。
もう一方の主役のワインは、ボトルで2,000円～5,000円台と、お値打ちの価格帯のワインが赤、白、スパークリングとバランス良く並ぶ。中でも一番の目玉は、オーストラリア産赤ワイン「ディーキン エステート2008」で、グラス500円、ボトル2,500円というお手頃価格で堪能できる。こちらはワイン初心者にはうってつけの飲みやすさがウケている。他、フランス産赤ワイン「トリエンヌ2007」（グラス900円・ボトル4,500円）、オーストラリア産白ワイン「ディーキン エステート2009」（グラス500円・ボトル2,500円）、スペイン産スパークリングワイン「ラヴェントス2007」（グラス700円・ボトル4,000円）など、遠藤氏がこだわったというワインセレクションも是非試したい。ワインの他、生ビール（550円）、ハイボール（500円）、ウーロンハイ（500円）などの各種アルコール類やソフトドリンク類も充実の品揃えだ。
昨今、ワインと手作り料理を売りにした店が都内で乱立状態にあるが、ここ「ワイン＆キッチン びーふてい」では、信じられない良心的な価格で、最高の和牛料理で腹一杯になりながら、美味しいワインが十分に満喫できる。これだけのコストパフォーマンスを誇る店は、都内広しといえどもなかなか見かけられないかも……。絶好のロケーションもあり、オープン以来、リピーターが続出しているというのもうなづける。

店舗データ