神保町駅のA3口から徒歩二分。靖国通り沿いのビルの一階に「うなぎ専門店 うなどん丼」が6月7日オープンした。同店を運営するプロジェクトM(東京都中央区、代表取締役 村山有志氏)は、大衆酒場「酔っ手羽(よってば)」をはじめ、「肉玉そばおとど」や「蕎麦・酒肴 百景」、「肉の村山」、「ピザ&オイスターバー」、「ムラバル」など多彩な業態を運営しているが、同ブランドの展開は初めてとなる。現在、500円でうな丼が食べられるとあって早くも評判となり、連日行列が絶えない。
これまで牛丼チェーンがうな丼を提供するケースはあった。しかし同店では、うな丼に特化して、専門性を極めて勝負に挑む。今回、新ブランドを設立した狙いについて、店舗開発部部長であり、うなどん丼事業部部長でもある伊藤穣二氏は次のように話す。「うなぎと言うと、どうしても高いイメージが付きまとうため、日常的に食べる方は少ないのではないでしょうか。飲食店でも老舗のうなぎ屋が提供しているケースが多くて、リーブナブルにうなぎを楽しめる店はほとんどありません。ただ日本で古くから食べてこられた食材であるため、うなぎが好きな人はたくさんいます。そこで、もっとカジュアルにうなぎを食べられる店を作りたいと考えて、ブランドを設立しました」。
1号店を神保町にオープンさせたのにも理由がある。そもそも神保町は、都営地下鉄三田線と都営地下鉄新宿線、東京メトロ半蔵門線が走っているので、多摩地区をはじめ、神奈川県や千葉県、埼玉県方面からも人が来やすいエリアだ。また、古本街という顔以外にも、明治大学や専修大学、共立女子大学などの学校が点在していたり、出版社や教育関連会社、メーカーなどが本社を置いていたりするため、街を歩く方々の年齢層や職業は幅広い。うなぎは万人に愛される食材であるからこそ、多様な人が集まる神保町でブランドがどこまで受け入れられるか探っていく。
メニューはキラーコンテンツの「うな丼」(500円)や「うな丼ダブル」(980円)、「特上うな丼」(1500円)、「丸ごと一匹うな丼」(2000円)などが並ぶ。また毎月10日は“サンキュー価格”と題して500円の「うな丼」を390円で提供したり、5ポイントで「うな丼」(500円)が一つ無料になるポイントカードを用意したりして、積極的な販促で一気に知名度の向上を目指す。さらには「サッポロラガー中瓶」(590円)や「角ハイボール」(400円)、「レモンサワー」(390円)などのアルコールのほか、「厚焼玉子」(190円)や「ポテトサラダ」(190円)、「おいしいキムチ」(190円)といったサイドメニューもそろえて、チョイ飲みニーズにも対応していく。
今後、1年あまりで5店舗の展開を行い、2年後には20店舗まで広げていく予定だ。その後、フランチャイズ展開や海外展開も見据えている。今回、低価格でメニューが提供できるのは、海外にも輸出を行うなぎ業者の協力があったからだという。その協働を実現に導いたのはビジョンへの共感だ。カジュアルにうな丼を楽しめる新しいスタイルでグローバルなステージへ。プロジェクトMの「うなぎ専門店 うなどん丼」が業界を驚かせて、世界を変えていく。
店舗データ
店名 | うなぎ専門店 うなどん丼 神保町店 |
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住所 | 東京都千代田区神田神保町2-2-38小林ビル |
アクセス | 都営地下鉄三田線・都営地下鉄新宿線・東京メトロ半蔵門線神保町駅から徒歩2分 |
電話 | 03-3556-0710 |
営業時間 | 11:00~23:00 |
定休日 | なし |
坪数客数 | 10坪 10席 |
客単価 | 700円 |
運営会社 | 株式会社プロジェクトM |
オープン日 | 2017年6月7日 |
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