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スペシャル企画

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雲海酒造が、イメージキャラクターに女優の吉田羊氏を起用した「そばソーダ」のテレビCMを放送開始。そば焼酎の新しい楽しみ方を提案し、その魅力を関東圏に広めていく。


昨今、若者のアルコール離れが叫ばれている。後期高齢化社会を前に、どのようにマーケットを確保していくか。多くの酒造関係メーカーが、生き残りをかけた施策を行っている。こうした状況の中、雲海酒造(宮崎県宮崎市、代表取締役 中島美幸氏)が、4月1日から関東エリアで、テレビCMの放送を開始した。イメージキャラクターに女優の吉田羊氏を起用。「そりゃソーダ」のフレーズとともに、そば焼酎「雲海」を炭酸水で割る「そばソーダ」を打ち出して、新しい焼酎の飲み方を提案していく。

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吉田羊氏主演の「そりゃソーダ」編のCMカット

 

もともと同社では、2011年頃から福岡県を中心とした九州一円で、そば焼酎「雲海」の「新しい飲み方」の研究を行ってきた。その結果、誕生した楽しみ方こそ、「そばソーダ」である。そば焼酎の甘味とフルーティーな味わいが、炭酸水で引き立つため飲みやすいと、瞬く間に九州で話題を呼んだ。その勢いを踏まえて今回、テレビCMも活用しながら、「そばソーダ」の魅力を関東圏でも広げていく。

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テレビCMで流れている「そばソーダ」を楽しむ店内の様子

 

テレビCMの放送に先立って、3月末には東京都内でメディア向けの制作発表会が行われた。会場となったエスニックレストラン「Monsoon Cafe(モンスーンカフェ)麻布十番」では、本格そば焼酎「雲海」、「雲海 黒麹」、「那由多の刻」の3種類のソーダ割りを試飲することができた。

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制作発表会で用意された3種類のそば焼酎

 

「フルーティーな味わいだから、何杯でもいけそう」「ほのかな甘味があるので、焼酎を飲まない層にも受け入れられそうだ」。実際に試飲した方からは、そのような声が聞こえてきた。

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「そばソーダ」のオーダーが次々と入る

 

しかし、なぜ「そばソーダ」では、フルーティーな味わいや甘味が楽しめるのだろうか。その謎を解くには、そば焼酎の成分を理解する必要がある。実は、そば焼酎は麦焼酎や芋焼酎と比較した場合、バナナ・メロン・リンゴなどの香り成分が多く含まれているという。そのため炭酸水で割ると、そば焼酎の果実香の成分が引き立てられて、フルーティーな味わいを楽しめるのだ。

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しっかりと香りを楽しめるように専用タンブラーも作られている

 

また当日は、「そばソーダ」に合う料理も9種類用意された。ラインアップは、「ベトナム風生春巻き」をはじめ、「四川風よだれ鶏 ピリ辛胡麻ソース」、「スパイシーつくね レモングラスソース」、「有頭海老のブラックペッパーソース」など、ハーブとスパイスが効いたメニューが中心となっている。

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会場に用意されていたメニューの一部

 

グローバルダイニング(東京都港区、代表取締役 長谷川耕造氏)の総料理長・小林庸麿(こばやし・つねまろ)氏は、料理の狙いについて「『そばソーダ』には、スッキリとした味わいとキレがあります。そのため、爽やかな酸味や辛味があるタイ料理や、ハーブを使用したベトナム料理などとも相性がいいと感じました。食中酒として、『そばソーダ』を飲むことで、エスニック料理の魅力もさらに引き立つのではないでしょうか」と話す。

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グローバルダイニング総料理長の小林庸麿氏

 

そもそも焼酎は、単式蒸留焼酎(焼酎乙類)と連続式蒸留焼酎(焼酎甲類)に大きく分類される。自然の原料を使用して、昔ながらの製法で一回のみの蒸留で製造されるのが、いわゆる乙類と呼ばれる「本格焼酎」だ。本格焼酎には糖類が含まれておらず、血栓を溶かす効果がある。一方で、炭酸水には、食欲増進やダイエット効果、アンチエイジング、疲労回復などが期待できるという。そのため本格焼酎と炭酸水は相性がいいだけでなく、ヘルシーに食事を楽しめるのである。

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そば焼酎と炭酸水の相性について説明する同社・研究開発部の福田氏

 

現在、同社では、都内を中心に居酒屋やダイニングバーをはじめとした1000軒の飲食店で「そばソーダ」が楽しめるように提案を行っている。飲食店にとっては、「そばソーダ」で本格焼酎に馴染みのある層に加えて、若者や女性なども惹きつけることができるだろう。また、エスニック料理はもちろん、和・洋・中と幅広い料理との相性がよく、食欲増進効果もあるため、料理のオーダーが増えることも期待できそうだ。

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行きつけの店には「雲海」のボトルをキープしているという吉田羊氏

 

これまで、何度か焼酎ブームが到来している。2003年の本格焼酎ブームでは、森伊蔵などの銘柄がプレミアとなったり、多くの焼酎バーが誕生したりして、本格焼酎が大きな人気を集めた。しかし最近は、ハイボールやクラフトビールなどの勢いに押されて、影を潜めている。その状況が一新するかもしれない。テレビCMの制作発表会では、本格焼酎の新しい可能性を感じさせられた。

 

(取材=三輪大輔)

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