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スペシャル企画

お客の奪い合いが激しい激戦区、ビジネス街では 女子のホンネから考える店作りでリピーター客獲得
東京のOLに質問!
「一服したい時、どんな基準でお店を選ぶ?」


不況の今、ランチに社外会議、接待と需要が多いビジネス街は飲食店にとって魅力的なロケーションだ。もちろんライバル店の数も多いので、客が望んでいる空間を作り出し、選ばれる店にならなければならない。料理、空間など差別化には様々な要素があるが、喫煙環境もそのひとつ。タバコを吸わない客に好まれる全面禁煙の店もあれば、逆に愛煙家に憩いの場を提供する喫煙OKの店で売上を伸ばしている店もある。特に最近は、丸の内や西新宿といったビジネス街で受動喫煙防止の取組みが活発化し、全面禁煙を導入する会社が激増。喫煙所がなくなったため、社外に一服する場所を求める愛煙家は増えているだろう。その際、どのように店を選んでいるのか。価格、空間、サービスなど、果たして実態は!? 今回は、ビジネス街で勤務する人々の中でも、お金やサービスに厳しいスモーカー女子に現在の状況や店選びの基準について聞いた。

–オフィスの喫煙空間状況を教えてください。

オフィスの喫煙空間状況:円グラフ

12階建てのビルの10階で勤務。数年前より完全分煙になり、タバコを吸いたくなると4階フロアにある喫煙所にいくのですが、なんとなく肩身が狭いです(金融・29才)

昨年、時間帯分煙が導入され、今春より全面禁煙になりました。なので、ちょっとした打合せもつい外出してしまいます。一日中内勤の時は辛い(コンサルタント・35才)

完全分煙です。10階建ての1階と5階に喫煙所があるのですが、男性ばかりでむさ苦しいうえ、もの凄いタバコ臭くて行く気にならない。昼まで我慢(広告営業・31才)

–主に、どの時間帯にタバコを吸う?

タバコを吸う時間帯:円グラフ

会社が全面禁煙。しかも、ランチは基本社食なので、昼食後に近くのマクドナルドで一服。あとは、会社帰りに喫茶店へ(銀行員・40才)

タバコは気分なので特に時間帯は決まっていない。しいていうなら、ランチの後(制作・32才)

なぜか午前中はあまり気にならないのですが午後になると途端に増える。残業ともなると、帰る時間もおしいのに、ストレス解消とばかりに吸ってしまう(IT営業・30才)

会社帰りに駅までの間にあるカフェで。ほっとひと息ついて、その日一日に起こったことを考えたり、読書をしたり。予定までの時間つぶしにと頻繁に行く(受付・27才)

–出勤帰宅の際も含め、一日、何回くらい吸いにいく?

勤務中の喫煙回数:円グラフ

もともとリラックスするために嗜む程度なので、ランチと帰宅時の2回くらい。それに早朝出勤の時にも、たまに・・・(銀行員・40才)

だいたい4、5回。あまり頻繁にいくと仕事が進まなくなるので本当に吸いたい時だけに限定している。これも習慣で、慣れれば大丈夫です(広告営業・31才)

1日箱半は吸っているので、軽く6回以上は・・・。社内にタバコが吸える場所があるので、そこに足繁く通っている感じです。(編集・40才)

ランチミーティングなどの社外会議も含めたら、6回以上いくかも。でも、内勤時に純粋にタバコを吸いにいく回数だけでみると、3から5回くらいかな(金融・29才)

–徒歩にして何分ほど離れた喫煙所までいく?(ランチ/休憩時)

タバコを吸うために歩く距離(ランチ時):円グラフ タバコを吸うために歩く距離(休憩時):円グラフ

ランチなら5分以上歩いてもまったくOK。タバコを吸う吸わない問わず、離れていても好きなものを食べにいくし。逆に休憩程度なら2ブロック程度が限界(広告営業・31才)

タバコが吸いたいがためだけに5分離れた場所まで行く勇気はない。今は、ビル内に喫煙所がありタバコが吸えるので、気分転換にぱぱっといくには助かる(金融・29才)

オフィスの通りを挟んだ反対側に喫茶店が数軒あるのに、禁煙だったり、タバコが吸えても全然寛げない空間だったり。1軒くらい居心地のいい店が欲しい(受付・27才)

「本屋に資料を買いに」など、なんだかんだ理由をつけて外出。ちょっと遠くても、構わずタバコを吸いにいく。気分転換になって、仕事もはかどります(制作・32才)

–一服したい時に支払う1回の金額は?

タバコを吸うために出せる1回の喫茶代:円グラフ

100円程度。ヘビースモーカーなので安ければ安いほど助かる。最近は、マクドナルドの常連。騒がしいのでランチはしないけど一服なら気にならない(銀行員・40才)

毎日のことなので金額重視。200円台でコーヒーが飲めるとうれしいです。最近、風当たりが強いので隣の席の人に気を使わないでいい分煙の店に通ってます(制作・32才)

400円未満ならOK。タリーズやドトールに行くことが多いです。ただ、席が密集している店は行かない。「匂い」が付くのが嫌なので。空気がキレイなのが条件(IT営業・30才)

500円以上でもOK。一服は考えをまとめたり癒しの意味もあるので雰囲気重視。珈琲がおいしくて寛げる空間。ミーティングができるなら尚更いい(コンサルタント・35才)

基本、お金は払いたくないです。今は、探せばどこかしらに無料喫煙所があるので…。もし街中が禁煙になってオフィスで吸えなくなったら500円でも行くかも(編集・40才)

–最後に、喫煙者に質問。あなたにとって、オフィス街での一服できる店の存在は?

お茶をしながら、一服するのは安らぎの時間なので必要(公務員・34才)

カフェでコーヒー片手にタバコ。仕事がはかどる(コンサルタント・35才)

全面禁煙の喫茶店&無料喫煙所のカフェは使用しない(受付・27才)

丸の内は、最近、ビルが全面禁煙だったりと、まったく喫煙所がない。なのでゆっくり吸える通い着けの店は喫煙者の休憩所のようになっている(銀行員・40才)

今は会社が分煙だし探せばどこかしらに無料喫煙所があるので一服できる店の重要性は低い。もし無料喫煙所がなくなったら吸える店を本気で探す(編集・40才)

以上が、東京OLの喫煙事情。この結果によると、オフィスフロア内どこでも喫煙OKという会社は、ほぼ皆無。約75%が完全分煙となっており、残りの約25%は全面禁煙という結果に。タバコを吸うタイミングとしては、最も多いのがランチ時で31%、次いで会社帰り27%という回答に。回数としては3~5回が最多。距離については、昼食時なら離れていてもOKという人が大半の一方、休憩ならビル隣接が限界という人が75%となった。価格帯は、出せても300円前後という人が圧倒的。日々のことだしタバコの値上げもあり安ければ安い方がと100円程度を支持する人が20%。逆に居心地のよさを優先し、500円以上でもいいという人が20%はいるようだ。
こだわりの強い女心を捉えるには、喫煙OKの場所とはいえ、空気のクリーンさといった店内環境に配慮するとともに、ランチや帰宅時など頻度が高い時間帯にハッピーアワー等や割引回数券を取り入れるなど、適切な価格やタイミングを狙うことも重要だ。

 

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