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インタビュー

株式会社ワインカフェカンパニー 代表取締役 東浦眞也氏


【Interview】2011年3月大森に『あなたの街のワインカフェ・・・』をモットーにオープン以来、ソムリエセレクトの均一料金のワインとこだわりの煮込み料理、世界のチーズを気軽に楽しめるお店としてFC展開を中心に急成長を見せる株式会社ワインカフェカンパニー代表 東浦眞也氏のインタビューを公開!

同社は「気軽に安心してワインを楽しんでほしい」と厳選してセレクトしたボトルワインを2980円均一という破格の値段で提供をし、全国各地にFC展開している。直営店5店舗、ライセンス18店舗と急成長中。

―まずは東浦さんが飲食の仕事に就くことになったきっかけを教えてください。-

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ホテルの専門学校を卒業後、大阪ヒルトンホテルに就職したんですね。本当はドアマンを希望していたんですが、ルームサービスの仕事に回されたんです。ただその後、エグゼクティブラウンジやスカイラウンジ、ホテル内のカフェテリアで仕事をしていくうちに、料理を提供するのが楽しくなっていったんです。思えば飲食にのめり込むきっかけはこの時期ですかね。このホテルマン時代にワインの勉強も始めました。

 

―東京に来るきっかけは何だったのですか!?-

ヒルトンで5年働いて、先輩の誘いでアミューズメント企業の飲食部門に転職したんです。カフェやイタリアンなどのお店を運営する会社だったのですが、店長として何でもやりましたね、皿洗いもトイレ掃除も…。そののち、先輩が独立するからと、上京して出てきたのが大森だったんです。なので大森には愛着があるんですよね。直営店をやっているのもそんな理由もあるんです。
この上京したくらいの時期も大変でしたね。新店舗のオープン一週間で料理長がとんじゃって、 ちゃんと料理やったことないのに、料理をやったり…必死でした。 ソムリエの資格取ったのもこの時期ですね。

―ワインカフェと立ち上げたのはいつですか?-

その会社で飲食店の運営の仕事をしながら、求人サイト「求人JP」の事業を立ち上げて運営もしていたんですね。そののち、その事業を私個人で買い取って、独立したのがフードループ(リンクhttp://foodroop.com/)という会社なんです。この会社で求人サイト運営事業の他に、ビジネスコーチングや、ソムリエ資格を活かして資格取得講座の事業を行っていたんです。で、たまたま事務所として借りようと思って契約したのが、今のワインカフェ大森の場所なんです。その物件を見て、「駅からも近いし、店にしようか」ってそんなノリでオープンしたのが始まりです。笑ですが、開店して直ぐに、東日本大震災が来て…。ただ3月末くらいから徐々にお客様が来始めてくれて少しずつ繁盛していったってそんな感じです。

 

―「ワインカフェ」の名前の由来を教えてください。-

求人JPをやっていたときの経験で、実はこの「ワイン」と「カフェ」ってワードなんですけどね、「人が採用できるキーワード」の1位と2位のワードなんです。それでつけました。

 

―すばりワインカフェの成長の秘訣を教えてください。-

150128_interview02.jpgまずあるのは、「初期費用の安さ」です。そもそもワインカフェの料理は火を使わず、IH、電子レンジ、トースターで調理をする仕組みになっているので、「飲食不可物件」に対して交渉ができるんです。飲食物件に比べて、飲食不可の事務所物件は取得費用が安く、賃料も安い。さらに、駅近の好立地の物件(空中階)を取得することで集客についてもカバーすることができるということです。なので他店とは違った店舗展開ができるというのはあると思います。
あとは「安心してワインを楽しめる」ということはあると思います。うちはボトルワイン2,980円均一です。私は、ホテル経験者なので例えばホテルや有名店でワインがものすごく高いとかミネラルウォーターが実は980円する、とかそういった不明瞭な部分はなくして、とにかくお客様に安心感を与えるということを意識しているので、そういった意味でお客様が指示をしてくれているというのはあると思います。

―ライセンスオーナーはどのような基準で選んでいるんですか?-

うちはライセンス料が安いので、いろいろな方にお話を頂くんですが…やっぱりワインに愛のあるオーナーさんでないとお断りをするようにはしています。ワインが飲めないオーナーさんも同様です。飲食店ってそんなに簡単ではありませんし、ワインも奥が深いものですからね。あとはオーナーさん自らお店に出る覚悟があるかってことです。「あなたの街のワインカフェ…」というテーマでやっているので、オーナーさんによっていろんな個性があるんです。スナックみたいに。笑 それでいいと思っています。オリジナル料理も申告制ですがOKなんです。そういった自ら工夫できる、飲食に対して愛のあるオーナーさんと一緒にやっていきたいと思っています。

 

―東浦さんの今後の展望をお聞かせください。-

150128_interview03.jpgまずは「ワインカフェ」の展開です。現在、直営店5店舗、ライセンス18店舗(2015年1月現在)ですが、3月に岐阜の出店が決まっていて、仙台や柏、五反田、西葛西などで物件を探しています。直営店も増やしていければと思っています、例えば大森からも近い蒲田などでドミナントで。
あと今月オープンしたWine Shop Grand Bois(ワインショップ グランボワ)立ち上げに際して、酒販免許を取得したこともあり、インポーターさんとタッグを組んで加盟店にワインの卸しを始めたいと考えています。スケールメリットを出すことによって、削減した分でより質の高いワインをお客様に提供できる仕組みを作りたいと考えています。
また会社の5年後10年後を見据えて、スタッフも高齢になってくるので事務方の仕事も模索しています。それがインタネット通販事業です。会社として、若い人が上に上がってこれる仕組みを作りたいと思っています。
これからもより気軽にカジュアルに、安心して美味しいワインを楽しんで頂ける環境を作り続けていきたいと思っています。
(聞き手:大山 正)

東浦眞也氏プロフィール

150128_interview04.jpg1972年5月14日生まれ。ホテルの専門学校卒業後、大阪ヒルトンホテルに入社。その後、アミューズメント企業の飲食事業部で店長を経験し、上京。責任者として新店舗立ち上げなどの業務に携わる。その傍らで求人サイト「求人JP」を立ち上がる。のちに同事業を買取り、独立。株式会社フードループを設立し、WEBサイト運営事業やビジネスコーチングなどの事業を行う。2011年に「ワインを気軽に楽しめるお店」というコンセプトでワインカフェカンパニー設立。2015年1月現在、直営店5店舗・ライセンス18店舗展開。今後も全国に店舗展開をしていくと共に、輸入ワインのインタネット販売などの事業も視野に入れる。Wine Café Company ⇒ http://winecafecompany.com/

【過去の記事】
Wine Shop Grand Bois(ワインショップ グランボワ) ⇒http://food-stadium.com/headline/003042.html
Wine Café Omori 別邸(ワインカフェ大森) ⇒http://food-stadium.com/headline/001867.html

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