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「全部日本酒のせいだ!」のキャッチフレーズで話題沸騰、「牡蠣と和牛ほいさっさ」が蒲田にオープン。神保町「Mr.happy」、立川「カツオ」に次ぐ日本酒業態3店舗目

蒲田駅至近の2階建てビルで営業。「全部日本酒のせいだ!」の文字は、オープン前から周辺やネット上で話題になっていた
1階はカウンター席。女子受けを狙いつつも、オシャレすぎないバル風の空間がウリだ
2階はテーブル席。壁一面にはずらりと日本酒の瓶が並ぶ
全国各地から仕入れる、鮮度にこだわった生牡蠣が自慢
「和牛のローストビーフ」をはじめ、和牛メニューも充実

和気あいあいな皆さん。写真左奥から代表の中田匠氏、シェフの榎本薫氏、リクルーターのセブン氏、持ち上げられているのが同店料理長のアサケン氏。「ほかの記事の写真とは違うことをして目立ちたい!」と身体を張ってくれた

(取材=大関 愛美)


12月12日、蒲田駅から徒歩2分の場所に「牡蠣と和牛 ほいさっさ」が開業した。牡蠣と和牛に、1杯240円~とリーズナブルに提供する日本酒がウリの居酒屋だ。運営はH VIEW(東京都千代田区、代表取締役:中田匠氏)、2017年2月に開業した神保町の「Mr.happy」、翌年2月に開業した立川の「カツオ」に次ぐ、同社の3店舗目。既存2店舗はいずれも日本酒を飲み慣れない若い層をターゲットとした日本酒バルだ。代表・中田氏による緻密なWEBマーケティング戦略によって繁盛店へと成長し、「Mr.happy」「カツオ」共に坪月商40万円を売り上げている。3店舗目となる「牡蠣と和牛 ほいさっさ」は、裏路地や空中階だった既存2店とは一転、人通りの多い駅近の路面に出店。店頭に大きく「全部日本酒のせいだ!」というキャッチフレーズを書いた看板を掲げたところ、工事中から周辺地域やネット上で話題となり、開業直後から多くのお客が詰めかけているという。

3店舗目は広告戦略に頼らず、立地の持つ力で集客する店に挑戦

中田氏は、「日本酒原価酒蔵」を展開するクリエイティブプレイス(東京都品川区、代表取締役:中村雄斗氏)などで、「食べログ」や「ぐるなび」などのグルメサイトの広告を用いて居酒屋の販促活動に携わってきた人物だ。その経験を生かし、出店の際には“広告の効果を最大限に発揮できる場所”を基準に立地を選定するという戦略や、認知、関心、欲求、記憶、行動というプロセスをまとめた「AIDMAの法則」に倣ったリピーターづくりなど、独自の手法で既存2店舗を出店、軌道に乗せた。現在2億円ほどの年商を、2022年までに20億円にすることを目標としている。

3店舗目の狙いについて中田氏はこう話す。「現在、居酒屋業界は広告戦略が非常に重要と考えていて、これまでの2店舗は広告を使った戦略で出店しました。ですが、私はいつか広告戦略が通用しなくなる時代が来る可能性もあるかもしれないと思っていて。そこで、今回はあえて広告に頼らず、場所自体の集客力が強い物件に出店しようと考えたんです」と中田氏。

物件選びの条件は、集客力のある“1階路面”。既存店は、路地裏や空中階などの悪立地に出すぶんWEB広告を使って集客していたのに対し、今回は広告に頼らずとも、場所の持つ力である程度の集客が見込める好立地を探した。いくつかの候補エリアから探したところ、この蒲田の物件が浮上したという。

牡蠣&和牛がキラーコンテンツ、メニュー開発は“TTPSU”

さらに今回は牡蠣と和牛という、集客力の強いフードアイテムを打ち出したことも既存2店舗とは異なる新たな試みだ。「この2つは単純に自分が好きなアイテムということもありますが、今回、牡蠣と和牛という2大キラーコンテンツを打ち出すことでどのような反応があるのかを見て、今後に生かしていきたいんです」と中田氏。

新鮮な生牡蠣(1個290円~、6個2590円、9個3590円~)をはじめ、は和風ジェノベーゼ、トマトソースなど7種の味が選べる焼牡蠣(1個390円、3個1090円)、「自家製!!カキフライ」(1個390円)などさまざまな調理法の牡蠣がそろう。一方、和牛メニューは「和牛肩ロースステーキ」(100g1229円、200g2429円、300g3529円)、「和牛のタタキ」(1329円)、「和牛のローストビーフ」(1529円)など。他、つまみや揚げ物、〆のごはんものなどがそろう。

メニュー開発は同社シェフの榎本薫氏が担当。「当社の料理開発のテーマは『TTPU』、すなわち『徹底的にパクる、そして上回る』(笑)。榎本シェフには頻繁に他店視察に行ってもらい、繁盛店のメニューを参考に写真映えも意識しつつ商品を作ってもらっています」と中田氏。

日本酒は既存店と同様に1杯240円~の均一価格でリーズナブルに提供。47都道府県の酒蔵のものを常時60種類ほど用意する。価格は全種類、お試し(60ml)240円、グラス(120ml)480円、徳利(180ml)720円の均一価格で、ワイングラスで提供することも特徴だ。そのほか、ハイボール各種(390円~)、生ビール(490円)、サワー(390円~)、カクテル(500円~)なども用意する。

4店舗目は80席程度の中規模店を予定

「全部日本酒のせいだ!」の文字が目立つ派手な外観は、オープン前からTwitter上で話題になったほか、近隣でチラシのポスティングを行うなどして、オープン初日から満席を達成。現在も1日に40万円を売り上げている好調ぶりだ。次なる出店は2019年3月ごろを予定し、80席程度の中規模な店を考えている。「『牡蠣と和牛 ほいさっさ』含め、20坪程度の店は年商1億円を目標とし、会社全体では2022年までに日本酒業態で年商20億円をめざしていきます。ただ、何よりは飲食を働いて楽しい業界にすることが、独立当初からの目標。スタッフが幸せに働ける、人が辞めない企業づくりが第一ですね」と中田氏は意気込む。

店舗データ

店名 牡蠣と和牛 ほいさっさ
住所 東京都大田区蒲田5-18-14

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アクセス JR蒲田駅 東口から徒歩2分
電話 03-6715-9547
営業時間 16:00~23:30
定休日 不定休
坪数客数 20坪43席
客単価 4200円
運営会社 H VIEW株式会社
オープン日 2018年12月12日
関連リンク 牡蠣と和牛 ほいさっさ(FB)
関連リンク 肉バル&魚バル カツオ(記事)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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