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グッドファット卒業生による、鶏料理メインのカウンター居酒屋「中野テリトリ」。店主・寺崎氏のひたむきさが引き寄せた、縁が結実した店が開業

中野駅南口から徒歩3分。周辺の雰囲気に惹かれて契約。知人の紹介により運命的な出合いを果たした物件だ
カウンター主体の肩ひじ張らない空間。店主・寺崎氏の接客も居心地のよさを生み出すひとつの要因だ
ふりそでを使用した「チキン南蛮」はとくに人気の品
「蒸し鶏」。シンプルながらも、絶妙な火入れで鶏もも肉の旨みが際立つ
仲間からは通称「テリー」として親しまれている寺崎氏。人望が厚く、オープン直後は大勢の飲食関係者が来店。「オープン景気も落ち着き、これからが勝負」と話す

中野駅南口を出てすぐ、ヨーロッパ風のアーチをくぐった先に広がる、通称“中野レンガ坂は”、個性的な飲食店がひしめくエリアだ。その坂を抜けた先に、3月6日、「中野テリトリ」がオープンした。カウンター主体で7.5坪ほどの広さ、鶏料理をメインとした居酒屋だ。神社の真向かいに立地し、近くの公民館から流れてくる三味線の音色や、保育所から子供たちの元気な声が響き、中野レンガ坂の賑わいとは一転、まるでこの狭い一角だけ下町のような空気を醸す不思議な立地だ。オーナーの寺崎敦氏は、「骨付き鶏もも焼き もも吉」「藁ウ鴨ニハ福来ル」などの居酒屋を展開するグッドファット(東京都武蔵野市、代表取締役:岡村良太氏)で、9年ほど研鑽を積んできた人物。「人の縁に恵まれてオープンすることができた」と寺崎氏が話す通り、「中野テリトリ」は、寺崎氏のこれまで紡いできた縁が結実し生まれた店だ。

約11年前、吉祥寺の居酒屋で働いていた寺崎氏。仕事終わりの行きつけが、当時、グッドファットが運営していた「居酒屋ガチャガチ屋」(現在は閉店、グッドファットの業務委託により「così così」として営業中)だ。「店の雰囲気に魅せられ、楽しい時間を過ごすと同時に、自身の仕事のお手本にもしていました」と寺崎氏は言う。働いていた居酒屋を退職することになった際、独立に向けて資金を貯めようと別の仕事に就こうかと悩み、グッドファット代表の岡村氏に相談をした寺崎氏。「本当に飲食がやりたいのであれば、お金よりも経験を積んだ方がよいと、『ガチャガチ屋』で働かないかと岡村さんに誘われて。最初は悩んだものの、岡村さんやグッドファットのスタッフによくしてもらったこと、なにより魅力的な店でしたので入店することにしました」と話す。まずは「ガチャガチ屋」に勤務し、のちに「もも吉」に異動し店長に就任、その後は統轄店長として活躍した。さらに2015年10月に開業した「藁ウ鴨ニハ福来ル」では、店長として同店を繁盛店へと育てあげた実績も作った。憧れの店へと入社し、お世話になった人達への思いで結果を残した寺崎氏。かねてからの夢である独立に向け、2016年いっぱいでグッドファットを退職した。

その後は1年間ほど、複数の知人の店で働いた寺崎氏。グッドファット時代に磨いたその接客力には定評があり、渋谷の「宮崎もも焼き専門店 太一」や、笹塚の「炭火焼 大衆酒場 御厨」など、さまざまな店から「手伝わないか?」とオファーを受けたそうだ。「手伝った先で開業についてのアドバイスを聞くことができましたし、業者やお客さまとのつながりもできました」と寺崎氏は振り返る。こうして着実に独立への土台を固めていくとともに、並行して物件探しを実施。そんな中、巡り合ったのが中野の同物件だ。「『物件は焦って決めるな』という諸先輩方の助言から、長い間探し続けていました。そんな中、知り合いからの縁で紹介されたここは、見た瞬間にビビッときた物件。この周辺の下町のような雰囲気に、運命を感じたんです」と寺崎氏は話す。

同店の料理のメインは鶏料理。「『太一』でお世話になったMOTHERSの保村良豪さんには『店のシグネチャーを決めなさい』と言われていました。振り返れば、これまでずっと鶏を扱っていた。自身も鶏料理が好きなこともあり、鶏をメインに。私の思い出にある“お母さんの料理”をアレンジした、親しみやすい品をそろえました」と寺崎氏。「蒸し鶏」「チキン南蛮」(各680円)、「雷こんにゃく」(380円)、「鯖の塩干し」(780円)など、常時約25品がそろう。

ドリンクはサワーや日本酒、ワインが中心。宮崎もも焼きがウリの「太一」での縁から仕入れている宮崎産の柑橘を使った「宮崎レモンサワー」(550円)などのサワーや、「藁ウ鴨ニハ福来ル」時代から親しんできた果実酒の「こいとろ果実酒 七福神」(みかん、りんごなど各種550円)などがそろう。日本酒は半合400円、1合800円で10種類ほど。ワインは日本ワインにこだわり、グラスは600円、ボトルは3000円~で用意する。

「まずはこの店を、お客さま、スタッフみんなが笑顔でいられる空間にしたい。そうすることで、私が受けた縁をみんなに返していけたらいい。スタッフが活躍し、私の居場所がなくなるくらい店が賑わうようになったら次の展開を考えたいですね」と話す寺崎氏。周囲への感謝を忘れず、その恩に報いよう日々邁進する寺崎氏。「自分は人の縁に恵まれている」と話すが、その縁は寺崎氏自身のひたむきな姿勢が引き寄せているのかもしれない。

(取材=大関 愛美)

店舗データ

店名 中野テリトリ
住所 東京都中野区中野3-34-18
アクセス 中野駅から徒歩3分
電話 03-5340-7011
営業時間 17:00~24:00
定休日 木曜
坪数客数 7.5坪16席
客単価 3300~3500円
オープン日 2018年3月6日
関連リンク 中野テリトリ(FB)
関連リンク 藁ウ鴨ニハ福来ル(記事)

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