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スタンディングで、アサヒスーパードライ1本勝負。Brasserie Beer Blvd.に続く佐藤裕介氏の2号店、極小スタンディングビアバー「PILSEN ALLEY(ピルゼンアレイ)」が銀座に2015年12月12日オープン

ミニマム店舗であるが、存在感のあるファザードに立ち止まる人が多い
極めてカウンター越しの距離が近く、コミュニケーションも抜群だ
佐藤氏の巧みな技がより活かされるチェコ特有のタップ「Nostalgie」が同店だけの味わいを生み出す
美しい佇まいの佐藤氏が注ぐ「アサヒスーパードライ」。本場に習い、お代わりの杯数はコースターにカウントをチェックする方式を採用
ビアブルヴァード株式会社 代表取締役 佐藤裕介氏

コリドー街の裏手、銀座6丁目の裏路地に、ビール業界で“アサヒスーパードライ”をどこよりも美味しく出す“サトウ注ぎ”で有名なBrasserie Beer Blvd.(運営:ビアブルヴァード株式会社、東京都港区、代表取締役 佐藤裕介氏)の2号店「PILSEN ALLEY(ピルゼンアレイ)」が銀座に昨年12月12日オープンした。同店のテーマは、代表の佐藤氏が体感したという「チェコでの素晴らしいビール体験」。店内は12、3人も入ればいっぱいになるスタンディングスタイルの“極小”店舗。クラフトビールを専門に扱う店が増加する中、東京の一等地“銀座”で、日本を代表するナショナルブランドのラガー“アサヒスーパードライ”一本勝負という、まるで時代の流れを逆行するかのような先鋭的な店だ。

佐藤氏はインタビューがはじまると、「1842年にチェコのピルゼンという町でピルスナービールが生まれ、世界に広まったからこそ、今こうやって日本で美味しいビールを楽しむことができているといっても過言ではありません」と切り出した。実際に、8年前にはじめてチェコを訪れた際に、ピルゼンや首都・プラハで飲むピルスナービールの味わいには感動さえ覚えたという。チェコでピルスナーのビール文化を目の当たりにし、この感動体験をいつか形にしたいと、ずっと温めていた同氏。「日本が誇るジャパニーズラガー・ジャパニーズピルスナーである“アサヒスーパードライ”だけを感動するほどに、どこよりも美味しく出す店を作りたい、このビールの持つ本当の魅力を伝えたい」。その思いが形となったのが「PILSEN ALLEY」だ。店名にも、黄金ビール“ピルスナー”発祥の地である“チェコ・ピルゼン”に佐藤氏の熱い想いが馳せられている。1号店の「Brasserie Beer Blvd.」の“Boulevard”(ブルヴァード)とは、“大通り“、”並木道“の意を持つ。それに対して同店の“小さな店構え”と、一方通行の”小さな裏道”に面していることを掛け、“裏道、小路、狭い通り”という意味の“Alley(アレイ)”から、「PILSEN ALLEY」と命名している。

“アサヒスーパードライ”をどこよりも美味しく飲んでもらいたいとの一心を凝らした同店。店内でひと際目を引く佇まいのビアタップは「Nostalgie」というチェコ特有のタップで、佐藤氏がチェコから直輸入した日本初導入、同店にしかないこだわりのタップだという。このタップにつながるディスペンサーもコイルの口径や長さをメーカーに特注したもの。カウンターの向こう側には、品質管理を徹底するために、19Lの生樽ごと保管できる特注のコールドテーブルを設置した冷蔵システムを完備する。グラスは、オーストリア・ザルツブルクのブルワリーを訪れたときに出会った細長いグラスからヒントを得て、ドイツ・Sahm社製のスマートでストレートなビアグラスを採用している。極小規模ながら、限られたスペースでも妥協を許さない。いわばここは、グラスの選定、洗浄、樽の管理、ビールの注ぎ方など研究を重ねた“感動ビール体験スポット”なのだ。

店に客が入ると無条件にビールを注ぎはじめる。まもなくお客の目の前に注ぎたてのビールがやってくる。佐藤氏が店を決める条件のひとつに“狭さ”を入れた理由はここにある。注ぎ手が客の目の前でビールを注ぎ、注ぎ立てをお客に直接提供できるからだ。提供されるビールは、「アサヒスーパードライ」(700円)のみ。メニューがひとつしかないので、当然の流れでもある。注ぎ方は、1号店の「アサヒスーパードライ」のデフォルトが、 “シャープ注ぎ”(きりっとした炭酸にきめ細かいクリーミーな泡で口あたりがよい)であるのに対して、同店では “サトウ注ぎ”(適度に炭酸ガスを抜いてビールの味わいと炭酸の刺激のバランスがよい)として、差別化も図っている。また本場に習い、お代わりの杯数をコースターにチェックする方式を採用したり、現地で手に入れた「ピルスナーウルケル」の看板を飾ったりと、チェコの旅の思い出が随所に感じられるのも、カウンター越しの至近距離でコミュニケーションが広がる要素になっている。つまみは、1号店の「Brasserie Beer Blvd.」で仕込んでいる「自家製レバーパテ」(600円)など両店が近い距離にあるメリットを生かしたものや、今後はお客の要望などを加味していく予定だ。

実は、1号店を今回のコンセプトではじめることも考えていた佐藤氏。しかし、まずはビールをもっと多くの人に楽しんでもらいたいと間口を広げた店にした。そうしたことでより、自分の中にある“アサヒスーパードライ1本勝負”という想いがより確かなものとなった。「銀座・狭い・1階」という条件で探したこの物件。そう簡単には見つからないだろうと思うも、探しはじめたその日に出会ったという。銀座・数寄屋通り界隈には老舗Barや有名Barが立ち並ぶ。佐藤氏がこの場所に運命を感じないわけがない。

今や立ち飲みは、利便性とコミュニケーション性の高さから広く受け入れられ、多くの客層に好まれている業態。また低コスト開発できる魅力から新規出店も絶えない。一方で高収益や安定した集客は思いの外難しいのが現実である。だからこそ、佐藤氏はこのシンプルなコンセプトで勝負する。「ビール好きにビールを楽しんでもらうだけでなく、ビールに苦手意識を持っている人を連れてきて欲しいです。楽しいお酒であるビールをおいしいと思う体験ができれば、ビール好きになるきっかけになれます。そうしてビールを飲める人が増えたらうれしいです」と佐藤氏が思い描く最高の一杯を注ぐために、ビールを好きになるきっかけをつくるために、同店は誕生した。

(取材=下前 ユミ)

店舗データ

店名 PILSEN ALLEY(ピルゼンアレイ)
住所 東京都中央区銀座6-4-14 HAOビル1F
アクセス 東京メトロ銀座線・日比谷線・丸ノ内線 銀座駅 C2出口より 徒歩3分
JR 有楽町駅 銀座口より 徒歩4分
JR 新橋駅 銀座口より 徒歩7分
電話 03-3572-1655
営業時間 月〜金 16:00〜23:00、土 14:00〜22:00
定休日 日、祝
坪数客数 4.78坪 スタンディング12人
客単価 2000円
運営会社 ビアブルヴァード株式会社
関連リンク PILSEN ALLEY(HP)
関連リンク PILSEN ALLEY(FB)
関連ページ Brasserie Beer Blvd.(記事)

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