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ビクトルガルシア氏と宮﨑健太氏の二人が代官山にオープンした、予約のとれない日本初のスペインの米料理専門店「Arroceria Sal y Amor(アロセリア サル イ アモール)」に注目

スペイン国旗とパエリアパンを目印に階段を降りていくとまるでスペインへワープしていくような世界観が広がる
テーブル席でじっくり味わってほしいというスペインの雰囲気を意識した店内は、現地で調達してくる雑貨がふんだんに装飾されている
「小エビのカルデロ」のために魚介出汁をとっているというくらいの一品。旨みが米一粒一粒に染み込み、通にも人気だ
春と秋限定の「サルモレホ」は、トマトとニンニクとオリーブオイルとパンがベースのスープ。なめらかな口当たりにファンも多い(800円)
オーナーのビクトルガルシア氏とオーナーシェフの宮﨑健太氏

代官山駅から徒歩4分、山手通りにあるビルの地下1Fに、日本初となる米料理を専門としたスペイン郷土料理・パエリアの店「Arroceria Sal y Amor(アロセリア サル イ アモール)」が2012年9月25日のオープンから現在もなお話題となっている。「代官山のこの店からスペインの食文化を発信する」というコンセプトで同店を経営するV&K(ブイアンドケー)(東京都渋谷区、代表取締役 ビクトルガルシア氏)。日本に生まれ育ったスペイン人のビクトル氏と、スペイン料理の修業に現地で7年間暮らした宮﨑健太氏がシェフを務める共同経営のレストランである。

ビクトル氏は、青山の老舗スペイン料理「エル・カスティリャーノ」のオーナーを父に持ち、日本で育つ。夏休みに毎年スペインへ帰ったり、成人してからスペインに2年語学留学したりすることで、スペインの生活も経験してきた。高校卒業後から独立するまで父の店で働き、日本でスペイン料理を通じ文化を広げてきた父の背中を見てきた中で、自身の使命感が自然に湧いていたという。一方、宮﨑氏は調理師学校卒業後に和食を経験するも、料理修業のために通算7年間スペインへ渡る。さまざまな店で働き、食べ歩いた中「MANO A MANO」の米料理にもっとも強く惹かれ、5年間勤めていたという。二人はマドリッドで出会い、2009年に再会した際に互いの夢に共感し、意気投合した。そして、二人は「3年後に日本で店を出そう」と約束したと振り返る。宮﨑氏は、開店前に「米料理専門店をやりたい」と国際電話でビクトル氏に相談し、「それはもちろん素晴らしいけど、日本で本当にそんなことが可能なのか」とビクトル氏は驚愕したという。日本人にお米を提案するのはどうかと思ったからだ。さらに、料理人ではない立場からすると、スペインのさまざまな米料理を同時に提供できるのかという点でも不安だったという。しかし、宮﨑氏は専門店でやってきたので自信があった。結局、「日本にスペインの米料理専門店はないし、やるしかないな」ということで決定した。立地は、スペイン食文化のアンテナ基地として発信していくことを意識して代官山の物件を選んだ。

料理は、スペインの郷土料理と米料理だ。米は、数十種の米を試した中でもっとも味が良かった山形県の「はえぬき」を使っている。アルデンテ状態の期間が1、2分と短いところがスペイン米と異なり、難しい面もあるが、日本は精米技術が高く、クオリティが一定なのでやりがいもあると宮﨑氏は話す。バレンシア地方の「ウサギと鶏肉のパエリア」(3600円〜)や、ムルシア料理の「小エビのカルデロ」(3300円〜)などスペイン全土を意識している。「お客様が多く入っているということが原価を下げる本質だと考えていて、オープン当初から忙しくさせてもらっているので原価よりもクオリティを上げることにフォーカスしています」という宮﨑氏にビクトル氏も強く頷いた。サービスは、お客一人一人に合わせ、メニューから一緒にアレンジを考えていくスタイル。スペイン料理のことを理解しているプロとして接し、「いつも自分がホストだと思うように」と、常々伝えているとビクトル氏は話す。ドリンクはワインがメインとなり、料理に合わせスペイン全土の主要産地をおさえている。ソムリエのビクトル氏のおすすめでリオハ地方が3割を占め、リスト以外のものを合わせると「グラス」(600円〜)、「ボトル」(3000円〜)赤白全70種ある。

今後の展開については、「物件と人さえ見つかればすぐにでもアロセリアを軸とした方向で新しい店をオープン予定です。先の大きな展望は、スペインでスペインレストランを出すこと。目標もやりたいこともたくさんあります。まずは、この店や次の店でレストランという土台をしっかり作りながら、スペインの食文化を伝えていきます。最近のスペインでも、伝統や郷土料理が置き去りにされがちなのを実感しているので、いま自分たちがこの場所から、日本での本当のスペイン料理や、文化を伝える責任があると考えています」と両氏は話す。スペイン語を話せるスタッフを揃え、日本とスペインの良さを外国人として逆の視点で感じてきた二人だ。だからこそ実現できるであろう、飲食人としてのスペインの伝統と流行の発信から目が離せない。

(取材=加藤 智子)

店舗データ

店名 Arroceria Sal y Amor(アロセリア サル イ アモール)
住所 東京都渋谷区代官山町12-19 第3横芝ビルB1
アクセス 東急東横線 代官山駅より徒歩4分
電話 03-5428-6488
営業時間 17:30〜24:30(L.O.23:00)
定休日 月曜
坪数客数 20坪・32席(内カウンター4席)
客単価 6000円
運営会社 株式会社V&K
関連リンク サル イ アモール(HP)
関連リンク サル イ アモール(FB)

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